Sun Management Center 3.6 インストールと構成ガイド

エージェントの構成

マルチ IP マシンで、Sun Management Center 3.6 エージェントとサーバーが異なる IP インタフェースを使用するように構成されている場合、そのマルチ IP マシン上の Sun Management Center エージェントとサーバーは通信できません。

サーバーと同じ IP インタフェースを使用するようにエージェントの構成を変更する必要があります。


注 –

次の手順では、Sun Management Center エージェントがマルチ IP マシンのディレクトリ /opt にインストールされていると仮定しています。別のディレクトリにインストールした場合は、/opt の部分をそのディレクトリ名に置き換えてください。


Procedureマルチ IP マシン上の Sun Management Center エージェントを構成する

手順
  1. マルチ IP エージェントマシンにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. エージェントが使用している IP アドレスを確認します。

    uname -n コマンドを入力して、マシン名を表示します。


    # uname -n
    u60-01

    エージェントは、uname -n で報告されたマシン名に割り当てられている IP アドレス上で動作するように構成されています。この例では、エージェントはマシン名 u60–01 に割り当てられている IP インタフェース上で動作するように構成されています。

  3. IP インタフェースのアドレスを確認します。

    cat /etc/hosts コマンドを入力して、各 IP アドレスに割り当てられているマシン名を表示します。

    次に例を示します。


    # uname -n
    SunOS u60-01-ip2 5.8 Generic_108528-07 sun4u sparc SUNW
    # cat /etc/hosts
    127.0.0.1       localhost
    10.1.2.111      u60-01      loghost
    10.2.3.222      u60-01-ip2

    上記の例では、uname-n によって u60–01 が示され、この u60–01 は IP インタフェース 10.1.2.111 に割り当てられています。

    Sun Management Center エージェントが別の IP インタフェースで動作するように構成する場合は、次の手順で説明するように、その IP インタフェースに使用するように エージェントを割り当て直します。

  4. エージェントが動作している場合は、エージェントを停止します。

    /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -A コマンドを入力します。

    Sun Management Center のすべてのプロセスが停止します。

  5. マシン名を、目的のインタフェースが割り当てられているマシン名に変更します。

    ここでは、エージェントが現在使用している IP インタフェース 10.1.2.111 がマシン名 u60–01 に割り当てられていると仮定します。マシン名 u60–01-ip2 に割り当てられている IP インタフェース 10.2.3.222 を使用するようにエージェントの割り当て直します。

    IP インタフェース 10.2.3.222 を使用するようにエージェントの割り当てを変更するには、uname -S u60–01–ip2 コマンドを入力します。

  6. エージェントを設定します。

    エージェントが新しい IP インタフェース割り当てを使用できるには、エージェントをもう一度設定する必要があります。

    /opt/SUNWsymon/sbin/es-setup -F コマンドを入力します。

    セキュリティキーシードの入力を求めるメッセージが表示されます。

    1. Sun Management Center セキュリティキーを指定します。

      「Sun Management Center の設定」手順 b で Sun Management Center を設定したときに指定したセキュリティシードパスワードと同じパスワードを入力します。 もう一度パスワードを入力します。

      SNMPv1 コミュニティ文字列の入力を求めるメッセージが表示されます。

    2. SNMPv1 コミュニティ文字列を指定します。

      「Sun Management Center の設定」手順 c で Sun Management Center を設定したときに指定したコミュニティ文字列と同じ文字列を入力します。デフォルトコミュニティ文字列の public を使用した場合は、Return キーを押します。

      server-host-name が Sun Management Center サーバーとして構成されたことを示すメッセージが表示されます。server-host-name はサーバーがインストールされているマシンの名前です。

      • 表示されたサーバー名が正しい場合は、y を入力します。

      • 表示されたサーバー名が正しくない場合は、n を入力します。Sun Management Center ホスト名の入力を求めるメッセージが表示されます。

        サーバーがインストールされているマシンの名前を指定します。

      エージェントが新しい IP アドレスを使用するように設定されます。


      注 –

      任意のアドオンエージェントコンポーネントをインストールしていた場合、アドオンコンポーネントも設定するように求めるメッセージが表示されます。


    エージェントの構成が完了したら、エージェントを再起動できます。

  7. サーバーを再起動します。

    /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A コマンドを入力します。