Sun Fire プラットフォームエージェントは、デフォルトでは 1 時間ごとに管理情報を最新状態に更新します。同じホストに複数のプラットフォームエージェントが導入され、同時に初期化される場合、エージェントは立て続けにデータ更新をする傾向があります。同時更新を試みるプラットフォームエージェントが多すぎると、ホストシステムの全体的な応答性が悪影響を受けかねません。
同じホスト上の複数のプラットフォームエージェントによる同時オペレーションの可能性を減らすには、すべてのプラットフォームエージェントを同時に起動しないことです。
次の表に、一般的なハードウェア構成と、専用のホストシステムに導入できるプラットフォームエージェントの数を示します。
表 C–7 専用ホスト: Sun Fire プラットフォームエージェントの容量
代表的なハードウェア構成 |
プラットフォームエージェントの最大数 |
---|---|
シングル 500 MHz UltraSPARC IIe CPU、RAM 1G バイト、スワップ 1G バイトの Sun Blade 100 |
5 〜 7 |
デュアル 750 MHz UltraSPARC III CPU、RAM 1G バイト、スワップ 1G バイトの Sun Fire 280R、Netra T4、または Sun Blade 1000 |
14 〜 20 |
プラットフォームエージェントのリソース使用はさまざまに異なります。この表では、オペレーションのピーク時にシステム容量が不足しないように十分な容量を残すことができる許容値の範囲を示しています。Sun Fire プラットフォームの規模が大きいほど必要となるプラットフォームエージェントリソースも増えるため、単一のホストで実行できるプラットフォームエージェントはわずかとなります。逆に、Sun Fire プラットフォームが小さいほど必要となるプラットフォームエージェントリソースは少なくてすみ、単一のホストで多くのプラットフォームエージェントを実行できます。
Sun Management Center サーバーレイヤーを実行するホストシステムのハードウェアサイズ要件は、サーバーレイヤーによって管理されるプラットフォームエージェントの数とシステム内の管理アクティビティによって決まります。
Sun Management Center サーバーレイヤーと Sun Fire プラットフォームエージェント双方の稼働に対応できるのは、大規模のマルチ CPU システムの場合だけです。容量が小さいサーバーレイヤーホストにプラットフォームエージェントを導入すると、Sun Management Center の全体的なパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
1 日にホストあたりで 1000 個未満のイベントに対応する適度なレベルの管理アクティビティの場合、Sun Management Center サーバーレイヤーホストに導入できるプラットフォームエージェントの最大数は管理対象となるエージェントの数とマシンクラスによって決まります。次の表に、一般的なシステム容量を示します。
表 C–8 サーバーレイヤーホスト: Sun Fire プラットフォームエージェントの容量
管理対象エージェントの数 |
プラットフォームエージェントの最大数 |
|
---|---|---|
100 |
6 |
7 |
300 |
5 |
7 |
500 |
4 |
6 |
750 |
なし |
6 |
Sun Fire 280R は、1G バイト RAM と 1G バイトスワップを使用したデュアル 750MHz UltraSPARC III サーバーホストを持つ Sun Fire 280R、Sun Blade 1000、または Netra T4 システムを示します。
Sun Fire への Sun Management Center の導入手順については、Sun Management Center Software Supplement for Sun Fire 6800/4810/4800/3800 Systems を参照してください。