この付録では、旧バージョンの Solstice SyMON 1.x、Enterprise SyMON 2.x、および Sun Management Center 3.x をアンインストールする手順を説明します。
この付録の内容は次のとおりです。
「Solaris プラットフォームからの SyMON または Sun Management Center のアンインストール」
「Microsoft Windows プラットフォームからの Sun Management Center のアンインストール」
既存の SyMON または Sun Management Center の構成データを保存しておき、あとで使用する場合は、Sun Management Center 3.6 のアップグレードインストールを 実行する必要があります。アップグレードインストールについては、第 5 章「旧バージョンの SyMON および Sun Management Center のアップグレード (Solaris プラットフォーム) 」 を参照してください。
Solstice SyMON 1.x、Sun Enterprise SyMON 2.x、または Sun Management Center 3.x ソフトウェアがシステムにインストールされていて、その構成データを残さなくてもよい場合は、Sun Management Center 3.6 ソフトウェアをインストールする前に、既存の SyMON または Sun Management Center ソフトウェアをアンインストールする必要があります。
この手順を使用すると、Sun Management Center1.x のすべてのデータ (ユーザーが定義した独自の規則やアラームを含む) が削除されます。旧バージョンのデータを保存しておいて、新しいバージョンの Sun Management Center で使用する場合は、「Solstice SyMON 1.x または Sun Enterprise SyMON 2.x ソフトウェアからのアップグレード」の手順に従ってください。
SyMON サーバーがインストールされているマシンにスーパーユーザーとしてログインします。
SyMON ソフトウェアをアンインストールします。手順については、SyMON のマニュアルを参照してください。
すべてのコンポーネントがアンインストールされことを確認します。
次のコマンドを入力して、すべての Sun Management Center パッケージの一覧を表示します。
# pkginfo -c symon |
表示されるパッケージがある場合は、pkgrm コマンドを使用してそのパッケージをアンインストールします。次に例を示します。
# pkginfo -c symon SUNWesse # pkgrm SUNWesse |
この手順を使用すると、Sun Management Center 2.x のすべてのデータ (ユーザーが定義した独自の規則やアラームを含む) が削除されます。データを残して、Sun Management Center 3.6 にアップグレードする場合は、「Sun Management Center 2.1 または 2.1.1 からのアップグレード」の手順に従ってください。
Sun Management Center 2.x サーバーがインストールされているマシンに、スーパーユーザーとしてログインします。
T3 デバイスが存在する場合は、T3 デバイス構成情報を削除します。
Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオンをインストールしていない場合は、この手順を飛ばして、手順 3 に進みます。
Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオンを使用して T3 ストレージデバイスを監視、管理している場合は、Sun Management Center をアンインストールする前に、T3 デバイス構成情報を削除します。この方法については、第 4 章「Sun Management Center のアップグレードまたはインストールの準備」、「T3 デバイス構成情報の削除 (該当する場合)」を参照してください。
Sun Management Center 2.x ソフトウェアをアンインストールします。
/opt/SUNWsymon/sbin/es-uninst コマンドを入力します。
Sun Management Center 2.x のアンインストールプロセスは、Sun Management Center 2.x ソフトウェアを削除するだけで、Sun Management Center 2.x のデータは削除しません。
Sun Management Center 2.x のディレクトリを削除します。
# rm -fr /opt/SUNWsymon # rm -fr /var/opt/SUNWsymon # rm -fr /etc/opt/SUNWsymon |
すべてのコンポーネントがアンインストールされたことを確認します。
次のコマンドを入力して、すべての Sun Management Center パッケージの一覧を表示します。
# pkginfo -c symon |
表示されるパッケージがある場合は、pkgrm コマンドを使用してそのパッケージをアンインストールします。次に例を示します。
# pkginfo -c symon SUNWesse # pkgrm SUNWesse |
Sun Management Center 3.0 のアンインストールでは、Sun Management Center 3.0 構成データを保存するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。Sun Management Center 3.6 にアップグレードする場合は、必ず、Sun Management Center 3.0 の構成データを保存してください。
Sun Management Center 3.0 サーバーがインストールされているマシンにスーパーユーザーとしてログインします。
T3 デバイスが存在する場合は、T3 デバイス構成情報を削除します。
Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオンをインストールしていない場合は、この手順を飛ばして、手順 3 に進みます。
Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオンを使用して T3 ストレージデバイスを監視、管理している場合は、Sun Management Center をアンインストールする前に、T3 デバイス構成情報を削除します。この方法については、第 4 章「Sun Management Center のアップグレードまたはインストールの準備」、「T3 デバイス構成情報の削除 (該当する場合)」を参照してください。
Sun Management Center 3.0 をアンインストールします。
次のコマンドを入力します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-uninst |
Sun Management Center パッケージがユーティリティによってすべて削除されることを示すメッセージと共に、継続するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。
インストール処理を取り消す場合は n と入力します。
「y」を入力して操作を続けます。
既存のデータを保存するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。
Sun Management Center 3.0 構成データを保存するかどうかを選択します。
既存の Sun Management Center 3.0 構成データを保存しない場合は、n を入力します。既存のデータが削除されることを示すメッセージが表示されます。
既存の Sun Management Center 3.0 構成データを残して、Sun Management Center 3.6 でデータを使用する場合は、y を入力します。既存のデータが削除されないことを知らせるメッセージが表示されます。
動作中の Sun Management Center 3.0 プロセスがあれば、それらのプロセスは停止します。続いて、アンインストールプロセスによって Sun Management Center 3.0 ソフトウェアのアンインストールが行われます。
アンインストールが進行している間、削除されるパッケージに依存している可能性のあるパッケージが存在することを知らせる警告メッセージが表示される場合があります。また、パッケージの削除が一時的に中断されたことと、人的な介入が必要であることを知らせるメッセージが表示されることもあります。アンインストールプロセスはユーザー介入がないままパッケージを削除するため、これらのメッセージは無視しても問題ありません。
Sun Management Center 3.0 がアンインストールされた時点でシステムプロンプトが表示されます。
Sun Management Center 3.6 にアップグレードする場合は、Sun Management Center 3.0 の残りのディレクトリを削除しないでください。Sun Management Center 3.0 ディレクトリには、Sun Management Center 3.6 で使用する情報が含まれています。
必要に応じて Solaris オペレーティング環境をアップグレードします。
Sun Management Center 3.6 サーバーをインストールする場合は、少なくとも Solaris 8 または Solaris 9 の開発環境が必要です。詳細は、「必須パッケージ」を参照してください。
Solaris バージョン 8 または Solaris バージョン 9 にアップグレードする必要がある場合は、必ず Solaris のアップグレードを行なってください。Solaris を新たにインストールするとハードディスクが再フォーマットされ、Sun Management Center 3.0 構成データが削除されます。この結果、Sun Management Center 3.0 構成データを Sun Management Center 3.6 に移行できなくなります。
グラフィカルウィザード es-guiuninst を使用して Sun Management Center 3.6 をすべてアンインストールすることも、あるいは特定のアドオン製品だけをアンインストールすることもできます。es-guiuninst の実行時には、古い 3.6 バージョンの Sun Management Center 3.6 構成データをバックアップすることもできます。構成データをバックアップする選択をすると、Sun Management Center 3.6 インストールプロセスによってバックアップデータが検出され、そのデータを新しいインストールに適用するかを確認するメッセージが表示されます。
個別の Sun Management Center 3.6 アドオン製品のアンインストールは、このあと説明するようにグラフィカルな es-guiuninst ウィザードを使用して行うことも、es-uninst コマンド行スクリプトを使用して行うこともできます (「Sun Management Center のアンインストール」を参照)。
(Solaris 10 の場合) 大域ゾーンの Sun Management Center 3.6 をアンインストールすると、ローカルゾーンのエージェントデータが削除されます。
端末ウィンドウを開き、ウィンドウ内にコマンド xhost + を入力します。
また、DISPLAY 環境変数に使用マシンのディスプレイが設定されていることを確認します。
Sun Management Center 3.6 ソフトウェアがインタフェースされているマシンにスーパーユーザーとしてログインします。
T3 デバイスが存在する場合は、T3 デバイス構成情報を削除します。
Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオンをインストールしていない場合は、この手順を飛ばして、手順 4 に進みます。
Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオンを使用して T3 ストレージデバイスを監視、管理している場合は、Sun Management Center をアンインストールする前に、T3 デバイス構成情報を削除します。この方法については、第 4 章「Sun Management Center のアップグレードまたはインストールの準備」、「T3 デバイス構成情報の削除 (該当する場合)」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-guiuninst |
「ようこそ」画面が表示されます。
「次へ」をクリックします。
「アンインストールする製品の選択」画面が表示されます。
アンインストールする製品を選択します。
構成データを保存するかどうかを決定します。
構成データを保存しなかった場合は、現在の Sun Management Center パッケージがアンインストールされるとともに、/var/opt/SUNWsymon の内容が削除されます。また、セキュリティキーが上書きされるため、エージェントを正しく稼働させるためにはすべてのエージェントの再設定が必要になります。以降のインストールまたはアップグレード用に管理ドメイン構成と /var/opt/SUNWsymon 内の独自のアラーム設定を残す場合は、「データを保存」を選択してください。
「製品の削除確認」画面が表示されます。
アンインストールについての指定を確認します。
選択状態が表示されます。
「閉じる」をクリックしてアンインストールウィザードを終了します。
すべてのコンポーネントがアンインストールされたことを確認します。
次のコマンドを入力して、すべての Sun Management Center パッケージの一覧を表示します。
# pkginfo -c symon |
表示されるパッケージがある場合は、pkgrm コマンドを使用してそのパッケージをアンインストールします。次に例を示します。
# pkginfo -c symon SUNWesse # pkgrm SUNWesse |
この節では、Microsoft Windows から旧バージョンの Sun Management Center コンソールをアンインストールする方法を説明します。
Sun Management Center をアンインストールする前に、Windows エクスプローラを使用して、開いている Sun Management Center のディレクトリがないことを確認します。また、Sun Management Center のディレクトリにアクセスしているアプリケーションがないことも確認します。Sun Management Center をアンインストールするときに Sun Management Center のディレクトリにアクセスされていた場合、その Sun Management Center ディレクトリは削除されません。