Sun Management Center 3.6 System Reliability Manager ユーザーガイド

第 6 章 インストール済みパッケージの検査モジュール

この章では、インストール済みパッケージの検査モジュールについて説明します。

インストール済みパッケージの検査モジュールの概要

インストール済みパッケージの検査モジュールは、pkgchk コマンドを使用してパッケージの整合性を検査します。このモジュールはマルチインスタンスモジュールです。パッケージの検査結果を製品ごとに整理できます。

pkgchk コマンドは、各エラーが検知されたパッケージおよびファイル名を出力します。このモジュールを使用することにより、より少ないコマンドでこれと同じ情報を収集できます。データは、見やすい形式で表示されます。

このモジュールによって収集されたデータは、3 つの表に分けて表示されます。

インストール済みパッケージの検査モジュールは、パッケージがインストールされていない場合や、いくつかのエラーが検知された場合にアラームを生成します。


注 –

ファイル属性エラーテーブルまたはファイル内容エラーテーブルで、アラームしきい値を設定することはできません。


Procedureインストール済みパッケージの検査モジュールにアクセスする

手順
  1. モジュールをロードします。

    詳細は、『Sun Management Center 3.6 ユーザーガイド』を参照してください。インストール済みパッケージの検査モジュールは、「詳細」ウィンドウの「ローカルアプリケーション」から利用可能です。

  2. 「ローカルアプリケーション」をダブルクリックします。

    メニューが真下に展開されます。

  3. 「インストール済みパッケージの検査」をダブルクリックします。

    「Pkgchck ユーティリティ」アイコンが表示されます。

  4. 「Pckgchck ユーティリティ」をダブルクリックします。

    コンテンツウィンドウに、「パッケージテーブル」、「ファイル属性エラー」、および「ファイル内容エラー」の 3 つの表が表示されます。

Procedure検査対象リストにパッケージを追加する

手順
  1. 「インストール済みパッケージの検査モジュールにアクセスする」の説明に従って、パッケージテーブルにアクセスします。

  2. パッケージテーブルの見出しでマウスボタン 3 を押し、行を追加します。

    ポップアップメニューが表示されます。

    パッケージテーブルとメニューが表示されたモジュールブラウザこれは図に関する説明です。
  3. 「新規行」を選択します。

    「新規行」ダイアログボックスが表示されて、システムにインストールされているパッケージとその説明が表示されます。

  4. 「パッケージを選択」フィールドでパッケージを選択するか、「パッケージを入力」フィールドにパッケージ名を入力します。

    「Add Row」というタイトルのダイアログボックス。これは図に関する説明です。
  5. 「ファイル属性の検査」フィールドのドロップダウンメニューを使用して、そのパッケージの属性検査を有効にするかどうかを指定します。

    パッケージのファイル属性検査を有効にする場合は「on」を選択し、検査を無効にする場合は「off」を選択します。

  6. 「ファイル内容の検査」フィールドのドロップダウンメニューを使用して、そのパッケージの内容検査を有効にするかどうかを指定します。

    パッケージのファイル内容検査を有効にする場合は「on」を選択し、検査を無効にする場合は「off」を選択します。

  7. (オプション) さらにパッケージを追加する場合は、「適用」をクリックします。

    追加するすべてのパッケージに対して、手順 3 から手順 6 までを繰り返し実行します。

  8. 「了解」をクリックします。

Procedureすべてのパッケージの検査を有効または無効にする

手順
  1. 「インストール済みパッケージの検査モジュールにアクセスする」の説明に従って、パッケージテーブルにアクセスします。

  2. パッケージテーブルの見出しでマウスボタン 3 を押します。

    ポップアップメニューが表示されます。

  3. 希望する検査レベルを選択します。

    • 「すべての属性検査を有効」は、すべてのパッケージの属性検査を「on」に設定します。

    • 「すべての属性検査を無効」は、すべてのパッケージの属性検査を「off」に設定します。

    • 「すべての内容検査を有効」は、すべてのパッケージの内容検査を「on」に設定します。

    • 「すべての内容検査を無効」は、すべてのパッケージの内容検査を「off」に設定します。

Procedure単一パッケージの検査を有効または無効にする

手順
  1. 「インストール済みパッケージの検査モジュールにアクセスする」の説明に従って、パッケージテーブルにアクセスします。

    監視されているすべてのパッケージがこの表にリストされています。

  2. パッケージを選択します。

  3. 「ファイル属性の検査」または「ファイル内容の検査」行で、希望する見出し下にある表セルをクリックします。

    表セルにドロップダウンメニューが表示されます。

  4. 検査を有効にする場合は「on」を選択し、無効にする場合は「off」を選択します。

    確認ボックスが表示されます。

  5. 「了解」をクリックして変更を確定します。

    表セル内の値が変更されました。


    注 –

    Sun Management Center 3.6 の「ジョブの管理」機能を使用して、監査値も「on」または「off」に設定することができます。詳細は、『Sun Management Center 3.6 ユーザーガイド』を参照してください。


Procedureパッケージに Probe コマンドを使用する

パッケージテーブルには、各選択した行に使用できる probe コマンドがあります。

手順
  1. 検査するパッケージ名を含む行上で、マウスボタン 3 を押します。

  2. ポップアップメニューから「Run pkginfo —l」または「Run pkgchk —l」を選択します。

    「検索」ダイアログボックスは、要求した情報を表示します。

  3. (オプション) 情報を更新するには「再読み込み」ボタンをクリックします。