Solaris Container Manager 3.6 リリースノート

Container Manager のバグ

Solaris Container Manager 3.6 ソフトウェアでは、実行時に、次のバグが発生する可能性があります。

エージェントのパフォーマンスが低下するか、応答が遅くなる (6247892)

エージェントがクラッシュし、scm-container* のファイルが /var/opt/SUNWsymon/cfg/ ディレクトリに残されています。エージェントが再起動したときに、最高のパフォーマンスではない場合があります。このような状況のときは、次のエラーメッセージが表示される場合があります。

セキュリティ権限が不十分なため、操作を完了できません。

次のコマンドを入力して、エージェント上のプロセスの状態を確認できます。

% ps -eaf | grep esd

回避策: パフォーマンスを向上するには、次のコマンドを入力します。

  1. スーパーユーザーになります。

    % su -

  2. エージェントを停止します。

    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -a

  3. 状態ファイルを削除します。

    # rm /var/opt/SUNWsymon/cfg/scm-container*

  4. エージェントを再起動します。

    #/opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a

サーバーの再起動後に Java Web Console が再起動しない (6252233)

サーバーの再起動後に Java Web Console が自動的に再起動しません。

Java Web Console を起動するには、次のコマンドを入力します。

  1. スーパーユーザーになります。

    % su -

    root パスワードを入力します。

  2. Java Web Console を再起動します。

    # /usr/sbin/smcwebserver restart

  3. 今後は Java Web Console が再起動するようにします。

    # /usr/sbin/smcwebserver enable

回避策: なし。

無効なロケールを選択したときにゾーンの作成に失敗する (6259233)

「新規ゾーン」ウィザードの「ロケール」ドロップダウンメニューから無効なロケールを選択すると、ゾーンの作成に失敗します。「ロケール」ドロップダウンメニューには無効なロケール値が含まれる可能性があります。

有効なロケールについては、『 International Language Environments Guide』の「Supported Locales」を参照してください。

回避策: 「新規ゾーン」ウィザードの「ロケール」ドロップダウンメニューから有効なロケールを選択します。ロケール値がわからない場合は、C (英語ロケール) を選択します。

アラームバッジではなくツールチップが表示される (6219617)

アラームが発生しているときに、アラームバッジそのものではなく、アラームバッジのツールチップが表示される場合があります。

別の区画に移動してからアラームが発生しているオブジェクトのアイコンに戻ると、アイコンのバッジが正しく表示されます。

回避策: なし。

ブラウザの「戻る」ボタンをクリックしたときに例外が発生する場合がある (6241424)

ブラウザの「戻る」ボタンをクリックすると、Container Manager から例外がスローされる場合があります。このリリースでは、ブラウザの「戻る」ボタンはサポートされていません。

この例外から回復するには、https://server_name:6789/containers を表示し、適切なページに移動します。

回避策: なし。

ユーザー nobody が所有する一部のプロセスがコンテナに移動しない (5011290)

Solaris 9 オペレーティングシステムでは、newtask コマンドのバグが原因で、一部のプロセス (たとえばユーザー nobody で実行される JavaTM アプリケーション) がコンテナに移動しません。

回避策: ユーザー nobody で実行されるアプリケーションを、 newtask コマンドを使用して適切なコンテナ内で起動します。


# /usr/bin/newtask -p projectname command

projectname はアプリケーションを起動するプロジェクト、command はアプリケーションを起動するコマンドです。

詳細は、newtask(1) のマニュアルページを参照してください。

nscd を一致式として使用するとホストがハングアップする (4975191)

次のいずれかの一致式を使用してコンテナ定義を作成してから有効にすると、エージェントホストがハングアップします。

回避策: newtask コマンドを使用して、適切なプロジェクト内で nscd プロセスを開始します。


# /usr/bin/newtask -p projectname command

projectname はアプリケーションを起動するプロジェクト、command はアプリケーションを起動するコマンドです。

詳細は、newtask(1) のマニュアルページを参照してください。

サーバー層の再インストールまたは設定の後にエージェントホストが見つからない (4964051)

Solaris Container Manager 3.6 ソフトウェアをサーバーレイヤに再インストールする場合は、アンインストール時にデータを残してください。同様に、サーバーレイヤで再設定を行う場合は、データベースを再作成しないオプションを選択します。データを残さずにサーバーレイヤで再インストールまたは再設定を行った場合、以前に検出されたエージェントホストがデータベースに含まれなくなる可能性があります。

回避策: 再インストールまたは再設定を行ったあとにホストが見つからない場合は、次の手順でホストで Sun Management Center エージェントを再起動します。

  1. エージェントシステムにログインします。

  2. スーパーユーザーになります。

    % su -

  3. 次のように入力して Sun Management Center エージェントを停止します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -a
    
  4. 次のように入力して Sun Management Center エージェントを起動します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a