Container Manager ソフトウェアをインストールし、使用する前に、リソース消費のニーズを評価します。コンテナ作成処理の一環として、コンテナ内で実行されるプロセスの最小 CPU 予約数と、必要に応じて物理メモリーキャップを指定します。ニーズを評価し、目標を定め、リソース計画が決定していると、コンテナの作成処理が簡単になります。また、作業の前にすべてのハードウェアの仕様のマスターリストも用意すると役立ちます。
サーバーの統合を成功させるためには、統合の候補のすべてのサーバー、記憶装置、およびアプリケーションのマスターリストが重要です。統合計画が完成したら、このリストを使用して計画を実施します。
データセンターでサーバーを統合する場合は、Container Manager ソフトウェアをインストールし、使用する前に必要な作業があります。次の作業が必要です。
統合するアプリケーションを選択します。
アプリケーションの作業負荷を構成するプロセス、ユーザーのグループ、ユーザーなどのコンポーネントを特定します。
定義した各作業負荷のパフォーマンス要件を決定します。この作業では、CPU、メモリー、ネットワーク、および記憶装置の必要量と使用状況を含めて、現在のシステムでアプリケーションのリアルタイムのアクティビティを監視する必要があります。また、新しいシステムを構成し、読み取り専用ファイルシステム、ライブラリ、マニュアルページなどのリソースを効率よく共有するために各作業負荷が使用する、ファイルシステム、共有ファイルシステム、および共有ライブラリの種類を判断する必要があります。
どのアプリケーションにもっともリソースが必要か、およびリソースが必要な期間によって、システムリソースを共有する作業負荷に順位を付けます。同じシステム内の競合する作業負荷を特定する必要もあります。
これらの作業負荷のプロジェクトを特定します。プロジェクトは、関連する作業をグループにまとめるための管理名です。たとえば、Web サービスのプロジェクトや、データベースサービスのプロジェクトを設定できます。
Solaris オペレーティングシステムでは数千個のコンテナを使用できますが、実際上は、またパフォーマンスのためには、200 個のホスト、ホスト当たり 10 ゾーン、ゾーン当たり 10 プロジェクトを推奨します。
サーバーの統合の計画および実行については、David Hornby、Ken Pepple 共著『Consolidation in the Data Center』(Sun Blueprints) を参照してください。