Solaris Container Manager 3.6 インストールと管理

リソースプール

リソースプール (またはプール) は、Solaris 9 と Solaris 10 で、ホストのリソースを分割するために使用されているソフトウェア構成機構です。リソースセットは、プロセスにバインド可能なリソースです。リソースセットの例には、メモリーセットやプロセッサセットがあります。Solaris 9 と Solaris 10 では、プロセッサセットだけを使用できます。プールは、ホスト上で使用可能なさまざまなリソースセットをバインドしたものです。

リソースプールは、1 つまたは複数のプロジェクトを保持できます。プロジェクトが 1 つの場合、プールに関連付けられているリソースは、そのプロジェクト専用です。プロジェクトが複数の場合、プールに関連付けられているリソースは、プロジェクト間で共有されます。

Solaris 10 オペレーティングシステムでは、製品に動的リソースプールという機能があります。動的リソースプールを使用すると、システムイベントや負荷の変更に応じて各プールのリソース割り当てを調整できるので、パフォーマンスを向上できます。この機能については、「動的リソースプール」を参照してください。

Solaris 8 オペレーティングシステムでは、ホストで使用できるリソースプールは 1 つだけです。このプールを pool_default といいます。この OS バージョンでは、リソースプールは存在しないので、見かけ上、pool_default が作成されます。Solaris 8 が動作するホスト上の CPU はすべて単一のプールに含まれると見なされます。

Container Manager によるリソースプールの管理については、第 5 章「リソースプールの管理」を参照してください。