Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド

Sun Management Center ログファイルの参照

Sun Management Center サーバーとエージェントは、ディレクトリ /var/opt/SUNWsymon/log にある各種ログファイルに書き込みを行います。

これらのファイルは循環ログファイルで、一定の限界まで達するとそれ以上サイズは大きくなりません。新規のメッセージがファイルに記録されると、一番古いメッセージが削除されます。

これらのログファイルを表示するには、es-run インタフェースで ctail コマンドと ccat コマンドを使用します。es-run インタフェースは、Sun Management Center のユーティリティーを実行するための適切な環境を設定します。ccat および ctail ユーティリティーは、データを時間順にソートして該当するデータだけを表示します。ccat および ctail はそれぞれ UNIXの cat および tail コ マンドと類似していますが、Sun Management Center の循環ログファイルに使用することを意図しています。

ccat を使用して Sun Management Center ログファイルを参照する

ccat コマンドは、指定されたログファイルの読み込み、時間昇順によるメッセージのソート、標準出力への書き出しなどを行います。ccat コマンドは、1 つの引数 (循環ログファイルのフルパス) を使用します。

es-run インタフェースで ccat コマンドを使用するには、次のように入力します。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-run ccat path_to_file/filename 

ctailを使用して Sun Management Center ログファイルを参照する

ctail コマンドは、循環ログファイルを読み込み、デフォルトでログファイルの最後の 15 行を標準出力に書き出します。

ctail コマンドには 4 つの引数があります。

filename

filename 引数は、循環ログファイルのフルパス名です。filename 引数は必須です。

-f

-f オプションは、ログファイルの拡張を監視する際に使用します。ログファイルの拡張に従って、ファイルの後ろに追加されたメッセージも標準出力に書き出されます。ctail -f オプションは、UNIX tail コマンドの -f オプションと類似しています。

-l

-l オプションは、各メッセージの最初に絶対行番号を印刷する際に使用します。

-n

-n NumOfLines オプションは、表示された行番号を変更する際に使用します。デフォルトでは、最後の 15 行だけ印刷されます。

es-run インタフェースで ctail コマンドを使用する場合は、次のように入力します。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-run ctail [-f, -l, -n NumOfLines] path_to_file_filename