Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド

Sun Management Center CLI の概要

Sun Management Center のコマンド行インタフェース (CLI) は、システムの監視と管理を行う文字方式のコンソールアプリケーションです。次の有用な機能があります。

CLI で実行可能なタスクは、次のとおりです。


注 –

(Solaris および Linux) パラメータファイルを使用してコンソールに自動的にログインできます。パラメータファイルにユーザー名とパスワードが含まれる場合、そのファイルのアクセス権は 400 である必要があります。そうでない場合、CLI からの自動ログインは行えません。


システム要件

CLI へは、次のいずれかのシステム構成のユーザー端末セッションからアクセスできます。

CLI の対話モード

CLI は、次の2つの対話モードをサポートしています。

CLI バッチモードの設定

CLI バッチモードは、/opt/SUNWsymon/cli にある cli.properties ファイルを編集することによって設定できます。このファイルには、設定可能なパラメータが 9 つ含まれています。

表 20–1 は、これらの設定可能なパラメータの説明です。

表 20–1 CLI バッチモードを設定するためのパラメータ

パラメータ 

説明 

デフォルト値 

process_time_out

この時間を過ぎると、CLI バックエンドプロセスがシステムから削除されます。 

プロセスタイムアウト (24 時間)

process_time_out = 86400 (秒単位)

uds_dgram_wait_time

DGRAM クライアントは、CLI バックエンドプロセスからの応答を待ちます。指定時間内に応答がなかった場合は、「Error receiving data from Backend」というエラーメッセージが表示されます。 

UDS DGRAM 待ち時間 (秒単位)

uds_dgram_wait_time = 300

uds_stream_wait_time

STREAM クライアントは、CLI バックエンドプロセスからの応答を待ちます。指定時間内に応答がなかった場合は、「Error receiving data from Backend」というエラーメッセージが表示されます。 

UDS STREAM 待ち時間 (秒単位)

uds_stream_wait_time = 180

out_file

現在動作中の CLI バックエンドプロセスの詳細情報が含まれるファイルへのパス。このファイルの形式は次のとおりです。 

<user>:<hostname>:<C Process ID>:<Java Process ID>

ユーザーおよびプロセス情報ファイル

out_file = /var/opt/SUNWsymon/cli/process-file

socket_pathclnt

クライアントのブローカ UDS ファイルへのパス。処理された CLI コマンドの出力は、このファイルに送られます。 

UDS ファイルへのパス

socket_pathclnt = /var/opt/SUNWsymon/cli/broker_uds_client_file

cli_log_path

CLI ログファイルへのパス。 

CLI ログファイルの場所

cli_log_path = /tmp/sunmclog/cli

cli_log_file

CLI ログファイルの名前。 

バックエンド (ブローカ) ログファイルの場所

cli_log_file = /tmp/sunmclog/cli/cli-batch-mode-log

uds_file_path

STREAM および DGRAM UDS ファイルの場所。 

UDS ファイルの場所

uds_file_path = /var/opt/SUNWsymon/cli/

log_level

使用するログレベルを指定します。本稼働環境の場合は ERROR、デバッグ環境の場合は INFO に設定してください。

バッチモードのログレベル [options : INFO|ERROR]

log_level=ERROR

CLI コマンドとパラメータの概要

ここでは、CLI コマンドとパラメータの概要について説明します。

CLI コマンドの概要

CLIコマンドは、「基本」コマンドと「拡張」コマンドの 2 種類に分けられます。

セッションモードは、フォアグラウンドでもバックグラウンドでもコマンドを実行することができます。

CLI はエイリアスもサポートしています。そのため、より複雑なコマンドやパラメータに省略語や仮名を定義することができます。ユーザー定義のエイリアスは、さまざまな CLI セッションで使用できます。

CLI パラメータの概要

CLI パラメータは、名前と値のペアです。すなわち、名前を 1 つずつとります。一部のパラメータは CLI 内に最初から組み込まれており、名前と値も事前に定義されています。その他のパラメータ (変数) は、ユーザーが定義できます。パラメータのなかには有効範囲がグローバルなものがあります。このグローバルパラメータは、特定のセッションにおける CLI コマンドの実行を制御します。これ以外のパラメータは、特定コマンドやコマンドグループに固有です。

入力機能と出力機能

CLI は、いくつかの入力機能と出力機能を提供します。

CLI コマンドヘルプ

CLI では、CLI コマンドごとにオンラインヘルプが提供されます。CLI 内から直接ヘルプにアクセスすることができ、GUI は必要ありません。すべてのコマンドについて、その使用方法や関連パラメータリストを表示することができます。