この例では、指定したシステムのメモリー使用量が 50% を超えた場合に、単純な重大アラームを作成して肯定応答する方法について説明します。
アラームを定義する管理オブジェクトの「詳細」ウィンドウにアクセスします。
「詳細」ウィンドウの「モジュールブラウザ」タブをクリックします。
階層 (ツリー) 表示の「オペレーティングシステム」アイコンの横にある開くアイコンをクリックします。
オペレーティングシステムモジュールが表示されます。
「カーネルリーダ」アイコンの横の開くアイコンをクリックします。
カーネルリーダのプロパティーが表示されます。
「メモリー使用統計情報」アイコンをダブルクリックします。
コンテンツ表示に「メモリー使用統計情報」のプロパティーテーブルが表示されます。
「% メモリー使用率」のテーブルセルを選択します。
テーブルセルを選択しても「属性」ボタンが選択不可の場合は、間違ってラベルセルを選択していないかどうか確認します。
「属性」ボタンをクリックします。
「属性エディタ」ウィンドウが表示されます。
「アラーム」タブをクリックします。
重大、注意、警告の各アラームのしきい値を定義する「アラーム」パネルが表示されます。
「重大しきい値 (>)」フィールドに 50 を入力します。
指定した管理オブジェクトのメモリー使用量が 50% を超えると、重大アラームが生成されます。
この例では、便宜上アラームの生成を早くするために低いしきい値を使用しています。一般的には、次の条件に従って各重大度のアラームを生成します。
使用量が 50% を超過すると警告アラーム
使用量が 65% を超過すると注意アラーム
使用量が 80% を超過すると重大アラーム
「了解」ボタンをクリックして変更を適用し、「属性エディタ」ウィンドウを閉じます。
ほとんど直後に、テーブルの「% メモリー使用率」データフィールドが赤に変わります。さらに、オペレーティングシステム、カーネルリーダ、メモリー使用統計情報の各フォルダとアイコンに赤いアラームアイコンが表示されます。赤いアイコンが表示されない場合は、ご使用のシステムに黒い未確認開始状態のアラームがあるかどうか確認してください。
「詳細」ウィンドウの「アラーム」タブをクリックします。
作成したアラームがアラームテーブルに表示されます。詳細は、第 12 章「アラームの管理」を参照してください。
「アラームの確認」ボタンをクリックして、このアラームに肯定応答してください。
「アラームの確認」ボタンはチェックマークの形をしています。
新規のアラームしきい値を作成して、これらの操作に慣れます。
アラームを作成したあとは、ほかの Sun Management Center ユーザーがアラームしきい値を変更できないように、セキュリティー (アクセス権) を設定することができます。セキュリティーの詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティー」を参照してください。
アラーム情報にすべてのアラームしきい値を含める必要はありません。たとえば、重大アラームのしきい値だけを作成することが可能です。
上記の例では、値がアラーム制限を超過した場合にアラームを登録する状況を示します。その他の一般的なアラーム制限については、表 10–1 を参照してください。