Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド

アラームインジケータ

アラームマネージャーソフトウェアは、いくつかの方法で未確認の開始状態のアラーム条件に対する警告を出します。

アラームアイコンは、タイプと色によってアラームの重大度を表します。たとえば、赤色アラームアイコンは、重大な状況が発生し、ただちに対応処置が必要であることを示します。また、青色アラームアイコンは、サービスに影響する障害が近い将来発生する可能性のあることを表します。

ユーザーは、「アラーム詳細」ウィンドウを使用して、オブジェクトアラームの肯定応答、削除、管理などを行うことができます。詳細は、「アラームの管理と制御」を参照してください。

図 12–1では、スワップ統計情報」プロパティーテーブルの「使用サイズ」行が肯定応答された開始状態の重大アラームの表示になっています。行の赤色は重大アラームを表します。アラーム情報は階層 (ツリー) 表示に反映されて、個別のモジュールからホストに送信されます。次のオブジェクトにも赤のアラームアイコンが表示されます。

さらに、メインコンソールウィンドウの関連ホスト、グループ (該当する場合)、管理ドメインに赤のアラームアイコンが表示されます。唯一の例外として、重大度の高い未確認の開始状態アラームが存在すると黒で表示されます。

図 12–1 「詳細」ウィンドウのスワップ統計アラーム

「Module Browser」タブが選択された状態で、左枠に赤色 (重大) アイコン、右枠の「Used KB」 行を赤で表示した「Details」ウィンドウ。

モジュールテーブルの場合は、重大アラーム、警告アラーム、注意アラームをを同時に選択することができ、選択すると、チェックマークが表示されます。


注 –

未確認アラームは、肯定応答されたアラームに優先します。階層に 2 種類以上のアラームがある場合、より重大度の高い未確認アラームの色が階層に反映されます。たとえば、CPU 使用状況が黄色の未確認アラームで、ディスク統計が赤色の未確認アラームの場合、 赤色のアラームアイコンが反映されます。ただし、CPU 使用状況が黄色の未確認アラームで、ディスク統計が赤色の肯定応答アラームの場合は、黄色のアラームアイコンが反映されます。


アラームの重大度

サポートされるアラーム重大度は次のとおりです。

停止アラーム

停止アラームアイコン: 下向き矢印の入った黒色の円サービスに影響する状況が発生し、ただちに対応処理を取る必要があることを示します。たとえば、管理オブジェクトで定義された必須リソースのサービスが提供されなくなった場合で、 特にモジュールの故障などが該当します。

重大アラーム

重大アラームアイコン: 縦棒の入った赤色の円サービスに影響する状況が発生し、緊急に対応処理を取る必要があることを示します。たとえば、オブジェクトに重大な機能低下が起こり、完全に機能を回復する必要がある場合などが該当します。

警告アラーム

警告アラームアイコン: スラッシュの入った黄色の円サービスに影響しない状況が発生し、障害の重大化を防ぐための処理を行うべきであることを示します。

注意アラーム

注意アラームアイコン: 横棒の入った青色の円サービスに影響する障害が近い将来起こる可能性のあることを重大な影響が出る前に示します。この場合、必要に応じて詳しい診断を行い、重大なサービス障害を引き起こす前に問題を解決すべき状態です。

オフ/使用不可アラーム

使用不可アラームアイコン: X の入ったグレーの円管理オブジェクトのリソース (モジュールなど) が使用不可であることを示します。

不確定状態

黒い星形アイコンを持つオブジェクトは不確定な状態のオブジェクトです。アラームと混同しないようにしてください。メインコンソールウィンドウの黒い星型 (「スプラット」) アイコンは、対象オブジェクトのデータ収集で障害が発生したことを意味します。ただし、この障害は規則違反の結果として生じたものではないため、この障害に関連したアラームは生成されません。


注 –

データプロパティーテーブルの行がピンク色で表示される場合も、そのオブジェクトが不確定状態であることを示しています。