Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド

サーバーレイヤー

サーバーレイヤーは、コンソールを通じて要求を受け付け、その要求を適切なエージェントに渡します。そして、エージェントからの応答を中継して、コンソールに渡します。

たとえば、ホストにアクセスしているユーザー数の情報を要求すると、サーバーレイヤーはコンソールからこの要求を受け取って、該当ホストのエージェントに送信します。次にエージェントが要求に対する答えをサーバーに返し、サーバーがその情報をコンソールに転送します。

同様にあるホスト上でエラー状態が生成されると、該当ホストのエージェントからサーバーに通知され、サーバーからコンソールにアラームとして転送されます。

さらにサーバーレイヤーは、コンソールに対して、エージェントとのインタフェース接続に必要なセキュリティー保護されたエントリーポイントを提供します。

図 1–2 で示しているように、サーバーレイヤーには次のコンポーネントが含まれています。

図 1–2 Sun Management Center サーバーレイヤー

上述のサーバーレイヤーコンポーネント間の通信と、ローカルエージェントと遠隔エージェント間の SNMP 経由の通信を示した図。

サーバーコンポーネントは、サーバーレイヤーの中核となる構成要素で、2 つのマルチスレッドサーバー (Java サーバー、Web サーバー) から構成されています。これらのサーバーは、Sun Management Center ユーザーの多種多様なデータ要求を処理することが可能です。

トポロジマネージャーは、ユーザー管理ドメインの管理や管理オブジェクトトポロジの配列などを行います。

トラップハンドラは、一元化された SNMP トラップのレセプターとしてトラップを記録し該当コンポーネントに転送します。さらに、すべてのアラーム通知を受信する役割を果たします。

構成マネージャーは、サーバーとエージェントに対するセキュリティー機能を提供します。

イベントマネージャーは、エージェントからイベント情報を受け取ります。これらのイベントが引き金となって出されたアラームは、コンソールに転送されます。