Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド

第 3 章 手動によるトポロジデータベースへのオブジェクト追加

この章では、Sun Management Center トポロジデータベースに追加するオブジェクトを手動で作成する方法を説明します。検出マネージャーを使用して自動的にトポロジデータベースを生成する方法については、第 4 章「検出マネージャーによるトポロジデータベースへのオブジェクト追加」を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

管理オブジェクトの概念

Sun Management Center のオブジェクトはネットワークの部品やノードを表現するもので、ハードウェアとソフトウェアの構成要素 (ワークステーションやサーバーなどのホスト、プリンタ、ルーター、モジュールなど) が該当します。また、ネットワークのセグメント自体も オブジェクトとみなします。


注 –

詳細は、ご使用のハードウェアの追補マニュアルを参照してください。追補マニュアルには、オブジェクトを作成する上で重要なハードウェア別の情報が記載されています。


オブジェクトを監視または管理する場合は、トポロジデータベースにノードを作成することで管理ドメインやグループ内のオブジェクトを表現します。グループが存在しない場合は、まずグループを作成する必要があります。

ここでは、複数のオブジェクトに対応するノード (該当サーバーに接続されたワークステーションなどのデバイス) を含む 1 つまたは複数の管理ドメインを作成することができます。対象となる管理ドメインが存在して、初めてこれらの監視または管理が可能となります。管理ドメインについては、第 2 章「Sun Management Center の管理ドメインの使用」を参照してください。

管理オブジェクトカテゴリ

Sun Management Center は、次のオブジェクトカテゴリをサポートします。

エージェントとモニター

ノードを作成する場合は、次のいずれかの監視方法を指定してください。

Sun Management Center エージェント – ホスト

インストールされて稼働中のアクティブエージェントを持つホストを監視、管理します。ホスト上のエージェントの状態を監視することができます。Sun Management Center のエージェントホストの「詳細」ウィンドウには、「情報」、「ブラウザ」、「アラーム」などのタブがあります。「情報」タブの 「エンティティーのポーリングタイプ」 は ahost です。

Sun Management Center エージェント– プラットフォーム

詳細は、ご使用のプラットフォームの追補マニュアルを参照してください。

Sun Management Center エージェント - モジュール

インストールされて稼働中のアクティブな Sun Management Center エージェントを持つモジュールを監視、管理します。エージェントホスト上の Sun Management Center モジュールの状態を監視することができます。「詳細」ウィンドウには、「情報」、「モジュールブラウザ」、「アラーム」などのタブがあります。「情報」タブの「エンティティーのポーリングタイプ」は amod です。

SNMP プロキシ

Sun Management Center のプロキシモジュールを実行中の Sun Management Center エージェントを通じて、その対象であるデバイスを監視、管理します。(プロキシモジュールは、事前にエージェントに読み込んでおく必要があります。「モジュールを読み込む」を参照してください。) Sun Management Center トポロジマネージャーとエージェント間の通信は SNMPv2 usec を使用します。Sun Management Center エージェントと遠隔デバイス間の通信は、プロキシモジュールによって異なり、SNMPv1 または SNMPv2 を使用します。最終的に、プロキシモニタリングモジュールのデータが表示されます。「詳細」ウィンドウには、「情報」タブと「ブラウザ」タブがあります。「情報」タブの「エンティティーのポーリングタイプ」 は aprox です。

SNMP Ping

SNMP ping コマンドを使用してデバイスを監視します。Sun Management Center のトポロジマネージャーは、SNMPv1 経由でデバイスと通信して、デバイス上の SNMP エージェントの可用性を監視します。SNMP の ping コマンドで監視されているデバイスに対する管理機能はありません。ただし、デバイス上の SNMP エージェントの可用性は監視できます。「詳細」ウィンドウには「情報」タブしかありません。「情報」タブの「エンティティーのポーリングタイプ」は snmp です。

ICMP Ping

Internet Control Message Protocol (ICMP) ping コマンドを使用して、デバイスのアクセス可能性を監視することができます。ICMP の ping コマンドで監視されているデバイスに対する管理機能はありません。デバイスのアクセス可能性は監視できます。「詳細」ウィンドウには「情報」タブしかありません。「情報」タブの「エンティティーのポーリングタイプ」は ping です。

監視なし

作成されるノードは表示専用です。ノードの状態は監視されません。また、デバイスについても、何の監視も行われません。「詳細」ウィンドウには「情報」タブしかありません。「情報」タブの「エンティティーのポーリングタイプ」は dummy です。

オブジェクトの作成

オブジェクトの一般的な作成手順は全カテゴリ共通ですが、一部の手順で異なります。

Procedureノードを作成する

ノードは、メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクトの作成」機能を使用して作成します。


注 –

ノードを作成するためには、事前に管理ドメインが存在している必要があります。管理ドメインの作成方法の詳細は、「管理ドメインを作成する」を参照してください。


  1. メインコンソールウィンドウの階層表示で、新規オブジェクトを作成する管理ドメインを選択します。

    管理ドメインの最下位グループを指定して、そこに新規オブジェクトを作成します。たとえば、ある管理ドメインの 1 つのキャンパスに属するビルディング内にノードを作成する場合、そのビルディングを最下位グループとして選択します。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクト作成」を指定します。

    「オブジェクト作成」ウィンドウが表示されます。デフォルトで「ノード」タブが選択されています。

  3. 「オブジェクト作成」ウィンドウの上半分で、新規ノードを設定します。

    1. 「監視ツール」コンボボックスから、新規ノードを監視するソフトウェアまたはエージェントを選択します。

      エージェントとモニターには 7 つのカテゴリがあります。選択したオブジェクトにエージェントが対応しない場合は、通常 SNMP Ping を使用することができます。有効なエージェントまたは ping コマンドを指定しなければ、作成は失敗します。次の選択肢が利用できます。

      • Sun Management Center エージェント – ホスト

      • Sun Management Center エージェント – プラットフォーム

      • Sun Management Center エージェント - モジュール

      • SNMP プロキシ

      • SNMP Ping

      • ICMP Ping

      • 監視なし


      注 –

      エージェントオブジェクトを作成するためには、MIB-II モジュールを読み込む必要があります。このモジュールがないと、ping ホストまたは SNMP ホストとしてしかエージェントを作成することができません。

      これらの監視オプションの詳細は、「エージェントとモニター」を参照してください。ご使用のプラットフォーム固有のオブジェクトを作成する方法については、該当するプラットフォームの追補マニュアルを参照してください。


    2. 必要に応じて、「タイプ」フィールドのプルダウンメニューからタイプを選択します。

      「タイプ」フィールドは、「監視ツール」フィールドで「SNMP Ping」、「ICMP Ping」、または「監視なし」が選択されている場合のみ表示されます。

      次のタイプが利用できます。

      • サーバー

      • ワークステーション

      • PC

      • ルーター

      • プリンタ

      • 端末集配信装置 (コンセントレータ)

    3. 必要に応じて、「オブジェクト作成」ウィンドウをスクロールしてオブジェクトを選択します。

      監視のタイプによっては、「オブジェクト作成」ウィンドウの右側に選択したオブジェクトのアイコン群が表示されます。これらのアイコンは、ノードを作成した時点で、階層表示とトポロジ表示に表示されます。

    4. (省略可能) 「ノードラベル」フィールドで一意の名前を作成します。

      デフォルトラベルはホスト名です。

    5. (省略可能) ノードの説明を入力します。

  4. 「オブジェクト作成」ウィンドウの下半分に、要求された情報を入力します。

    ウィンドウの下半分に表示される質問は、手順 aで選択したエージェントまたはモニターによって異なります。「監視なし」の場合を除き、ほとんどのエージェントやモニターを選択すると次の情報が要求されます。

    • ノードホスト名

    • ノード IP アドレス

    ホスト名か IP アドレスのいずれか一方、または両方を入力できます。ホスト名と IP アドレスが重複する場合は、ホスト名が優先されます。

    さらに、次の項目のいずれか 1 つまたは複数について情報が要求されます。

    • Sun Management Center のエージェントポート番号 (デフォルト値は 161)

    • プロキシホスト名と IP アドレス (監視ツールが SNMP プロキシの場合)

    • SNMP の読み込みおよび書き込みコミュニティー (監視ツールが SNMP Ping の場合。読み込みコミュニティーのデフォルト値は public、書き込みコミュニティーのデフォルト値は private)

    • モジュール名

  5. 新規ノードをトポロジに追加して「オブジェクト作成」ウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンをクリックします。

    「オブジェクト作成」ウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


    ノードを作成しています...お待ちください。
    • 作成要求が成功すると、メインコンソールウィンドウが更新されて新規ノードが表示されます。

    • 作成要求が失敗すると、「オブジェクト作成」ウィンドウの下にエラーメッセージが表示されます。エラーの原因として次のいずれかが考えられます。

      • ノードを作成する権限がない。

      • ノード上で Sun Management Center エージェントを起動する必要がある。

      • エージェントホストまたはポート情報が間違っている。


      注 –

      現在の Sun Management Center サーバーコンテキスト上にノードを作成する場合、そのノードの所有権はユーザーのログイン ID になります。これに対し、遠隔サーバーコンテキスト上にノードを作成する場合、通常そのノードの所有権は一般的なユーザー ID になります。これは、Sun Management Center サーバーコンテキスト間のトランザクションのセキュリティー保護に一般的なユーザー ID が必要なためです。詳細は、「Sun Management Center の遠隔サーバーアクセス」を参照してください。


    新規ノードの変更方法の詳細は、「オブジェクトの変更」を参照してください。

Procedureモジュールオブジェクトを作成する

複数のホスト上のモジュールオブジェクトを監視する場合、各ホストごとにモジュールを作成して、それらのモジュールオブジェクトを共通の場所 (同一のグループや管理ドメインなど) に置くことができます。モジュールオブジェクトの作成手順は、ノードの作成手順と同様です。

  1. メインコンソールウィンドウの階層表示で、新規オブジェクトを作成する管理ドメインを選択します。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクト作成」を指定します。

  3. 「オブジェクト作成」ウィンドウで「ノード」タブを選択します。

  4. 「監視ツール」フィールドで「Sun Management Center エージェント – モジュール」を選択します。

  5. (省略可能) ノードラベルを入力します。

  6. (省略可能) 説明を入力します。

  7. ホスト名または IP アドレスを入力します。

    ホスト名か IP アドレスのいずれか一方、または両方を入力できます。ホスト名と IP アドレスが重複する場合は、ホスト名が優先されます。

  8. ポート番号を確認または変更します。

  9. 「モジュールの取得」ボタンをクリックして、現在ホストに読み込まれているモジュールを一覧表示します。

    モジュールリストが表示されます。

    使用するモジュールが読み込まれていない場合は、「モジュールを読み込む」を参照してください。使用するモジュールが使用不可の場合は、「モジュールを有効化する」を参照してください。

  10. 監視するモジュールを選択します。

    モジュールリストが閉じます。

  11. モジュールをトポロジに追加して「オブジェクト作成」ウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンをクリックします。

Procedureグループを作成する

グループには 2 つのタイプ (一般と IP ベース) があります。一般グループは地理的条件 (キャンパス、ビルディングなど) に基づき、IP ベースグループはネットワークまたはサブネットに基づきます。


注 –

グループを作成するためには esdomadm の権限が必要です。詳細は、「Sun Management Center のグループ」を参照してください。


  1. メインコンソールウィンドウの階層表示で、新規グループを作成する管理ドメインを選択します。

    たとえば、ある管理ドメインのキャンパスのビルディング内にグループを作成する場合は、そのビルディングのアイコンをクリックします。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクト作成」を指定します。

    「オブジェクト作成」ウィンドウが表示されます。

  3. 「オブジェクト作成」ウィンドウで、「グループ」タブをクリックします。

  4. 必要に応じて、「タイプ」フィールドを切り替えます (一般または IP ベース)。

    一般グループは地理的条件 (キャンパス、ビルディングなど) に基づき、IP ベースグループはネットワークまたはサブネットに基づきます。

  5. オブジェクトタイプを選択します (ビル、キャンパス、一般)。

    ウィンドウの右側が更新されて、選択したオブジェクトタイプのアイコンが表示されます。

  6. 新規のグループラベルを作成します。

  7. (省略可能) 「説明」フィールドに説明を入力します。

  8. IP ベースグループの場合、IP アドレスとサブネットマスクを指定します。

    ベースグループを指定すると、結果的に空のネットワーク (サブネット「コンテナ」) が作成されます。このコンテナは、手順 10 に従って生成することができます。

  9. グループをトポロジ表示に追加して「オブジェクト作成」ウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンをクリックします。

    「オブジェクト作成」ウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


    グループを作成しています...お待ちください。

    作成要求が成功すると、メインコンソールウィンドウが更新されてグループが表示されます。

    作成要求が失敗すると、「オブジェクト作成」ウィンドウの下部にエラーメッセージが表示されます。エラーの原因としては、このグループの作成権限がない可能性があります。

    新規グループの変更方法の詳細は、「オブジェクトの変更」を参照してください。

  10. 次のいずれかの方法で、グループをコンポーネントに追加します。

Procedure複合オブジェクトを作成する

複合オブジェクトは、一括監視する関連オブジェクトのグループで、単一シャーシ内で複数の Solaris オペレーティング環境のインスタンスが動作するハードウェアのことを指します。

  1. メインコンソールウィンドウの階層表示で、複合オブジェクトを作成する Sun Management Center の管理ドメインを選択します。

    管理ドメインの最下位グループを選択して、そこに新規の複合オブジェクトを作成します。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクト作成」を指定します。

    「オブジェクト作成」ウィンドウが表示されます。デフォルトで「ノード」タブが選択されています。

  3. 「オブジェクト作成」ウィンドウの「複合」タブをクリックします。

    ウィンドウが、複合オブジェクト用の設定画面に切り替わります。

  4. 「オブジェクト作成」ウィンドウでオブジェクトを選択します。

    監視のタイプによっては、「オブジェクト作成」ウィンドウの右側に選択したオブジェクトのアイコン群が表示されます。これらのアイコンは、複合オブジェクトを作成した時点で、階層表示とトポロジ表示に表示されます。

  5. 「ラベル」フィールドで一意の名前を作成します。

  6. (省略可能) 複合オブジェクトの説明を入力します。

  7. 「オブジェクト作成」ウィンドウの下半分に、要求された情報を入力します。

    • エージェントホスト名

    • エージェント IP アドレス

    • Sun Management Center のエージェントポート番号 (デフォルト値は 161)

    ホスト名か IP アドレスのいずれか一方、または両方を入力できます。ホスト名と IP アドレスが重複する場合は、ホスト名が優先されます。

  8. 複合オブジェクトをトポロジに追加して「オブジェクト作成」ウィンドウを閉じるには、 「了解」ボタンをクリックします。

    「オブジェクト作成」ウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


    複合オブジェクトを作成しています...お待ちください。
    • 作成要求が成功すると、メインコンソールウィンドウが更新されて、新規の複合オブジェクトが表示されます。

    • 作成要求が失敗すると、「オブジェクト作成」ウィンドウの下にエラーメッセージが表示されます。エラーの原因として次のいずれかが考えられます。

      • オブジェクトを作成する権限がない。

      • オブジェクト上で Sun Management Center エージェントを起動する必要がある。


      注 –

      現在の Sun Management Center サーバーコンテキスト上にノードを作成する場合、そのノードの所有権はユーザーのログイン ID になります。これに対し、遠隔サーバーコンテキスト上にノードを作成する場合、通常そのノードの所有権は一般的なユーザー ID になります。これは、Sun Management Center サーバーコンテキスト間のトランザクションのセキュリティー保護に一般的なユーザー ID が必要なためです。詳細は、「Sun Management Center の遠隔サーバーアクセス」を参照してください。


    新規複合オブジェクトの変更方法の詳細は、「オブジェクトの変更」を参照してください。

Procedureセグメントを作成する

管理ドメインの表示を完全なものにするために、管理ドメインのノードとリンクネットワークのセグメントを追加します。セグメントオブジェクトは、トポロジ表示の階層に線で表示されます。

  1. メインコンソールウィンドウの左のウィンドウ区画で、新規セグメントを作成する管理ドメインの位置を指定します。

    セグメントが選択したレベルに作成されます。たとえば、ある管理ドメインのキャンパスのビルディングにセグメントを作成する場合は、該当する管理ドメインのビルディングを選択します。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクト作成」を指定します。

    「オブジェクト作成」ウィンドウが表示されます。

  3. 「オブジェクト作成」ウィンドウの「セグメント」タブをクリックします。

  4. 必要に応じて、「タイプ」フィールドを変更します (バスまたはリング)。

  5. オブジェクトタイプを選択します。

    選択リスト (Ethernet または IPX) が、「タイプ」フィールドで選択した項目に切り替わります。

    「オブジェクト作成」ウィンドウのパネルに、選択したオブジェクトタイプの大小のアイコンが表示されます。これらのアイコンは、セグメントが作成された時点で、メインコンソールウィンドウのトポロジ表示に表示されます。

  6. 新規セグメントのラベルを入力します。

  7. (省略可能) 「説明」フィールドに説明を入力します。

  8. IP アドレスを入力します。

  9. サブネットマスクを入力します。

  10. 新規セグメントをトポロジに追加して「オブジェクト作成」ウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンをクリックします。

    「オブジェクト作成」ウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


    セグメントを作成しています...お待ちください。
    • 作成要求が成功すると「オブジェクト作成」ウィンドウが閉じます。メインコンソールウィンドウが更新されて、表示されます。

    • 作成要求が失敗すると、「オブジェクト作成」ウィンドウにエラーメッセージが表示されます。

    新規セグメントの変更方法の詳細は、「オブジェクトの変更」を参照してください。

Procedureトポロジ表示でオブジェクトを接続する

Sun Management Center の表示をより現実に近づけるために、オブジェクト同士を接続します。

  1. トポロジ表示で 2 つのオブジェクトを選択します。

    2 つのオブジェクトを選択するには、トポロジ表示で最初のオブジェクトを選択してから、Shift キーを押したまま次のオブジェクトをクリックします。

  2. 「編集」メニューから「接続の作成」を選択します。

    選択したオブジェクト間のリンクが表示されます。

オブジェクトの変更

オブジェクトを同じトポロジ表示内の別の位置に移動する場合は、編集コマンド (カット&ペースト) を使用します。オブジェクトを別のトポロジ表示にコピーして元のオブジェクトを現在の位置に残す場合は、カットではなくコピーを使用します。トポロジ表示では、コピー、カット、ペーストの各機能が使用できます。また、コピー機能とカット機能はポップアップウィンドウでも使用できます。ポップアップウィンドウは、オブジェクト上でマウスボタン 3 (通常は右ボタン) を押して表示します。


注 –

Sun Management Center 3.6.1 ソフトウェアは、オブジェクトの移動方法として「ドラッグ&ドロップ」をサポートしていません。


たとえば、すでに別の管理ドメインに存在している複数のオブジェクトを含む管理ドメインを作成する場合は、新規の管理ドメインを作成し (「管理ドメインの作成」を参照)、次に既存のオブジェクトを新規の管理ドメインにコピーします (「オブジェクトをコピーする」を参照)。

また、他の複数オブジェクトを含むオブジェクトであるグループもコピーすることができます。この場合、個別の新規グループは作成されず、既存グループへのシンボリックリンクが作成されます。したがって、個々のコピーは同一グループの異なる “表示” となります。

メインコンソールウィンドウの詳細は、第 5 章「Sun Management Center におけるオブジェクト管理」を参照してください。

Procedureオブジェクトをコピーする

次に示す手順は、単一オブジェクトの手順です。グループをコピーする方法は、「オブジェクトグループをコピーする」を参照してください。

  1. メインコンソールウィンドウのトポロジ表示で、コピーするオブジェクトを選択します。


    ヒント –

    複数のオブジェクトを選択する場合は、Shift キーを押したままマウスボタンをクリックします。


  2. メインコンソールウィンドウの最上部にある編集メニューから「コピー」を選択するか、オブジェクト上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「コピー」を選択します。

    メインコンソールウィンドウの下部に次のメッセージが表示されます。


    コピーしました。
  3. コピー先のグループまたは管理ドメインを開きます。

    コピー先グループがトポロジ表示に表示されます。

  4. メインコンソールウィンドウの最上部にある「編集」メニューから「ペースト」を選択します。

    コピー先グループまたは管理ドメインにペーストされたオブジェクトが表示されます。メインコンソールウィンドウの下部に次のメッセージが表示されます。


    ペーストしました。

Procedureオブジェクトグループをコピーする

  1. トポロジ表示で、コピーするオブジェクトを選択します。

    トポロジ表示の全オブジェクトをコピーする場合は、メインコンソールウィドウの「編集」メニューから「すべて選択」を選択します。

    2 つ以上のオブジェクトを選択してコピーする場合は、次のようにします。

    1. 最初のオブジェクトをクリックして選択します。

    2. Shift キーを押したまま、1 つまたは複数のオブジェクトをクリックします。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「コピー」を指定するか、選択したオブジェクトのいずれか 1 つのオブジェクト上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「コピー」を選択します。

    オブジェクトがコピーされると、メインコンソールウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


    コピーしました。
  3. 階層表示で、コピー先となる新規グループまたは管理ドメインを選択します。

  4. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「ペースト先」を選択します。

    または、コピー先の管理ドメイン上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「ペースト先」を選択します。


    注意 – 注意 –

    「ペースト先」ではなく「ペースト」を選択すると、オブジェクトが間違ったグループにペーストされることがあります。この場合は、そのコピーしたオブジェクトを選択して、「編集」メニューか「オブジェクト/接続の削除」を選択します。


Procedureオブジェクトを変更する

いったん作成またはコピーしたオブジェクトは、「オブジェクトの変更」ウィンドウで変更することができます。ただし、変更できるのは Sun Management Center サーバーデータベース内のオブジェクト説明のみで、オブジェクト自体は変わりません。

  1. メインコンソールウィンドウでオブジェクトを選択します。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」ウィンドウから「変更」を選択します。

    「オブジェクトの変更」ウィンドウが表示されます。ウィンドウの画面は、オブジェクトのタイプ (グループ、ノード、複合オブジェクト、セグメントなど) によって異なります。

  3. 必要に応じて属性を編集します。

    グループオブジェクトを変更する場合、次の属性が編集可能です。

    • タイプ: 一般または IP ベース

    • オブジェクト: ビルディング、キャンパス、一般

    • グループラベル

    • 説明

    • IP アドレス (IP ベースの場合)

    • サブネットマスク (IP ベースの場合)

    ノードの場合、次の属性が編集可能です。

    • 監視ツール

      このフィールドについては、「ノードを作成する」で詳しく説明しています。

    • ノードラベル

    • 説明

    • ノードタイプによって、その他の属性 (ホスト名、IP アドレス、ポートなど) が一覧表示されます。

    セグメントの場合、次の属性が編集可能です。

    • タイプ: バスまたはリング

    • オブジェクト: Ethernet または IPX (バスの場合)、FDDI (リングの場合)

    • セグメントラベル

    • 説明

    • IP アドレス

    • サブネットマスク

    複合オブジェクトの場合、次の属性が編集可能です。

    • オブジェクト

    • ラベル

    • 説明

    • エージェントホスト名

    • エージェント IP アドレス

    • ポート名

    詳細は、ご使用のハードウェアの追補マニュアルを参照してください。

  4. 変更を保存する場合は「了解」ボタンをクリックし、属性を変更しない場合は「取消し」ボタンをクリックします。

Procedureオブジェクト名を変更する

オブジェクト名を実際に変更した場合、トポロジデータベースの管理オブジェクト名もこれに合わせて簡単に変更することができます。

  1. メインコンソールウィンドウで、変更するオブジェクト名を選択します。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクト名の変更」を選択するか、オブジェクト上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「オブジェクト名の変更」を選択します。

    「オブジェクト名の変更」ウィンドウが開きます。「現在のラベル」に既存の管理オブジェクト名が表示されます。

  3. 「新しいラベル」フィールドに新規の名前を入力します。

  4. トポロジデータベースの指定オブジェクトに新規の名前を適用する場合は、「了解」ボタンをクリックします。

    名前を変更せずに「オブジェクト名の変更」ウィンドウを終了する場合は、「取消し」ボタンをクリックします。

Procedureオブジェクトをカット&ペーストする

メインコンソールウィンドウのトポロジ表示からオブジェクトをカットして移動したり、永久に削除したりすることができます。カットしたオブジェクトは一時的にメモリーに保存され、すぐに単一または複数の領域にペーストできます。削除したオブジェクトを回復することはできません。オブジェクトの削除方法については、「オブジェクトを削除する」を参照してください。メインコンソールウィンドウの詳細は、第 5 章「Sun Management Center におけるオブジェクト管理」を参照してください。

カット&ペースト機能は、すべてのオブジェクト (ホスト、モジュール、グループ) で共通です。


注 –

Sun Management Center 3.6.1 ソフトウェアは、オブジェクトの移動方法として「ドラッグ&ドロップ」をサポートしていません。


  1. トポロジ表示の既存オブジェクトを選択します。

    オブジェクトを選択しないと、カット機能と削除機能が選択不可になります。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「カット」を選択するか、オブジェクト上でマウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「カット」を選択します。

    選択したオブジェクトが点線で囲まれます。オブジェクトはすぐには消えず、新しい位置にペーストされるまでアクティブな状態を維持して、オブジェクト (プロセスなど) が中断するのを防止します。オブジェクトは、ペーストが成功するまでそのまま表示されます。


    ヒント –

    カット操作を中止する場合は、オブジェクトを再びクリックします。


    カット操作が成功すると、メインコンソールウィンドウの下部に次のメッセージが表示されます。


    カットしました。
  3. トポロジ表示のペースト位置にナビゲートします。

  4. 「編集」メニューから「ペースト」を選択します。

    オブジェクトが新しい位置に表示され、元の位置から消えます。

Procedureオブジェクトを削除する

削除機能は、オブジェクトをトポロジデータベースから完全に削除します。オブジェクトを別の場所へ移動する方法については、「オブジェクトをコピーする」または 「オブジェクトをカット&ペーストする」を参照してください。

メインコンソールウィンドウの詳細は、第 5 章「Sun Management Center におけるオブジェクト管理」を参照してください。


注 –

管理ドメインを削除する場合は、「ドメインマネージャー」ウィンドウの「削除」ボタンを使用します。「管理ドメインを削除する」を参照してください。


  1. トポロジ表示の既存オブジェクトを選択します。

    オブジェクトを選択しないと、削除機能が選択不可になります。

  2. メインコンソールウィンドウの「編集」メニューから「オブジェクト/接続の削除」を選択します。

    削除を確認または中止するプロンプトが表示されます。

    削除操作が成功すると、オブジェクトが削除され、メインコンソールウィンドウの下部に次のメッセージが表示されます。


    削除しました。