ほとんどのエージェントと異なり、Sun Management Center エージェントでは、単一のプログラムに広範囲の各種機能を含むモノリシックコードに MIB が実装されていません。代わりに、Sun Management Center ソフトウェアは各エージェントごとに「モジュール」と呼ばれるいくつかのコンポーネントを使用します。各モジュールは、それぞれ独自の MIB を実装しています。したがって、すべてのモジュールとその MIB を合計したものが Sun Management Center のエージェント MIB となります (次の図を参照)。
Sun Management Center モジュールは、システム、アプリケーション、ネットワークデバイスなどのリソースを監視、管理します。モジュールには、特定のシステムコンポーネントを個別に監視するために、カーネル監視用、プリンタ監視用、プロセス監視用などがあります。モジュールの基本的な役割は、これらのリソースを監視して、エラー状態が発生したりパフォーマンス調整が必要な場合に、アラームを通じてこれらの情報をユーザーに通知することです。アラームの詳細は、「アラームと規則」を参照してください。
各モジュールは、1 つまたは複数の監視可能なプロパティーを持っています。たとえば、インストール時に読み込まれるデフォルトモジュールのうちの Kernel Reader は、カーネルプロパティーを監視します。これ以外にも、ユーザー統計、ディスク統計、ファイルシステムの使用状況などのプロパティーがあります。
モジュールは動的に追加したり削除したりできます。これにより、ユーザーのニーズに応じて、各エージェント (オブジェクト) に読み込まれたモジュールをカスタマイズすることが可能です。