Sun Management Center 3.6.1 インストールと構成ガイド

es-config の使用

es-config コマンドの構文は次のとおりです。

es-config [-Adhmnq] [-p sunmc_component] [-c sunmc_component:channel] [-r | -o | -u usmuser] [-f filename] [-a option] [-P component:MinPort:MaxPort] [-W webuser] [-M module[-k lauser | -l lauser| -s]]

次の表は、es-config のパラメータの説明です。

表 9–4 es-config のオプション

オプション 

パラメータ 

説明 

-A

 

すべてのポートを構成します。 

-a

option

データベースを、アーカイブログモードかアーカイブログなしのモードに設定します。 

-o 

 

Oracle メモリーを再構成します。 

-P

component:MinPort:MaxPort

プローブメカニズムが使用するポートの範囲を構成します。MaxPort は先頭のポート番号、MaxPort は最後のポート番号です。ポートの範囲は 20 以上でなければなりません (例: 1024:1124) 。-P に指定する最小ポート数は 20 です。これらのポートは、Sun Management Center サーバーとエージェント間の通信のために臨時のコマンドを実行する目的でプローブメカニズムによって使用されます。有効なポート番号は 1024 から 64500 です。

<component> に有効な値は、server console です。

このオプションは、次の 3 つのどの方法でも使用できます。 

-P MinPort:MaxPort: サーバーとエージェント間の通信用のポート範囲を構成します。

-P server:MinPort:MaxPort: サーバーとコンソール間の通信用のサーバーポート範囲を構成します。

-P console:MinPort:MaxPort: サーバーとコンソール間の通信用のコンソールポート範囲を構成します。


注 –

ファイアウォールを介して Sun Management Center サーバーとエージェント間の通信をサポートするには、このポート範囲を構成する必要があります。


-d

 

すべてのポートを 3.6.1 のデフォルト値に戻します。表 9–3 を参照してください。

-c

sunmc_component:channel

記録されているコンポーネントチャネルを有効または無効にします。チャネルを制御できる有効な Sun Management Center コンポーネントは、topologycfgservereventcstservicetrapmetadataagentplatform、および platform_instances です。有効なチャネルは、debuginfoerrorstatus、および history です。

-f

file-name

-r-u、および -o オプションとのみ併用します。指定されてファイルからシードとコミュニティー文字列を読み取り、esd コンポーネントをシードします。このファイルは次の形式です。


ES_SECURITY_SEED=seed
ES_SNMPV1_STRING=string

seed は再シードに使用するシード、string はコミュニティー文字列です。このファイルはスーパーユーザーの所有で、スーパーユーザーのみ読み取り/書き込みを許可するようにします。これは、不正なユーザーによってシードが読み取られる可能性があるためです。

-h

 

es-config オプションの一覧を表示します。

-m

 

es-mcp-users 構成ファイルにユーザー名リストを加えることによってモジュール構成伝播を構成します。

-n

 

Network Address Translation サポートを有効にします。 

-p

sunmc_component

Sun Management Center コンポーネント component-name で使用されるようにポートを構成します。有効なコンポーネントは topologycfgservereventcstservicetrapmetadatarmiagentgroupingHTTPHTTPSplatform、および platform_instances です。

-q

 

esd コンポーネントを起動しないでスクリプトを終了します。デフォルトでは、スクリプトは、終了する前に esd コンポーネントの起動を試みます。

-r

 

製品のコンポーネントを再シードします。SUNWcry または SUNWcsl パッケージがインストールされている場合、このオプションが指定されていると、SNMP 暗号化 (プライバシ) を有効にするかどうかが問い合わせられます。詳細は、『Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド』「SNMP 暗号化 (プライバシ)」を参照してください。

-u

username

SNMPv3 エージェント上にローカルに存在する User Security Model (USM) テーブルにユーザーを追加します。<username> USM テーブルに追加する SNMPv3 ユーザーの名前です。ユーザー名を入力して、Return キーを押すと、パスフレーズ (最小 8 文字) を入力して、確認入力するよう求められます。このパスフレーズは、SNMPv3 通信に必要なキーの生成に使用されます。

-W

webuser

指定されたユーザーを Web サーバーの起動/停止ユーザーに設定または変更します。Sun Management Center サーバーは、Tomcat Web サーバーを起動/停止するデフォルトユーザーとして noaccess を使用します。

-M

module

ローカルアクセスユーザーのモジュール名。-k-l-s のいずれかと組み合わせて使用します。

-k

lauser

指定されたローカルアクセスユーザーを削除します。これは、サービス管理機能 (SMF)、Module Configuration Propagation、Solaris Container Manager モジュールに適用できます。 

-l

lauser

指定されたローカルアクセスユーザーを追加します。これは、サービス管理機能 (SMF)、Module Configuration Propagation、Solaris Container Manager モジュールに適用できます。 

-s

 

全ローカルアクセスユーザーを表示します。これは、サービス管理機能 (SMF)、Module Configuration Propagation、Solaris Container Manager モジュールに適用できます。