このセクションでは、Sun Enterprise 10000 Capacity on Demand 環境で実行されるコマンド、スクリプト、プログラムについて説明します。Sun Enterprise 10000 Capacity on Demand 1.0 の実行には、SSP 3.1.1 以降が必要です。
Capacity on Demand のセキュアログファイルが有効かを確認
Capacity on Demand デーモン
1 つまたは複数の Capacity on Demand ライセンスキーファイルのインストール
Capacity on Demand のセキュアログファイルをサンに送信
名前 | 形式 | 注意 | 機能説明 | オプション | 戻り値 | 使用例 | ファイル | 関連項目
このソフトウェアは、サンまたは代理店の保守スタッフが使用するものです。 お客様はご使用になれません
codcheck は、セキュアログファイルの有効性を確認するユーティリティーです。 デフォルトでは、codcheck は、 /var/opt/SUNWssp/adm ディレクトリにある、すべての セキュアログファイルを確認します。コマンド行からファイル名を指定した場合は、 指定したログファイルだけを確認します。
codcheck は、確認したファイルが有効か無効かを 表示しながら、各ファイル名を 標準出力 に出力します。
正常終了した場合、codcheck はゼロを返します。 それ以外の場合は、ゼロ以外の値を返します。
以下の例では、-h オプションで 使用法を表示させています。
$ codcheck -h COD Secure Log Checker (codcheck) Usage: codcheck [-h] [files] Where: files are one or more COD log files to check. -h Displays this help message and exits |
以下の例では、コマンド行で 1 つのファイルを指定しています。
$ codcheck $SSPLOGGER/cod.log Checking file /var/opt/SUNWssp/adm/cod.log . . . OK |
以下の例は、オプションを指定しない場合の codcheck の デフォルトの動作です。
$ codcheck Checking file /var/opt/SUNWssp/adm/cod.log . . . OK Checking file /var/opt/SUNWssp/adm/cod.log.0 . . . OK Checking file /var/opt/SUNWssp/adm/cod.log.1 . . . Invalid (line 1) Checking file /var/opt/SUNWssp/adm/cod.log.2 . . . Invalid (line 1) Checking file /var/opt/SUNWssp/adm/cod.log.3 . . . Invalid (line 1) Checking file /var/opt/SUNWssp/adm/cod.log.4 . . . Invalid (line 1) Checking file /var/opt/SUNWssp/adm/cod.log.5 . . . Invalid (line 1) |
codcheck は以下のファイルを使用します。
/var/opt/SUNWssp/adm/cod.log
Capacity on Demand のセキュアログファイル
/var/opt/SUNWssp/adm/cod.log.[0-12]
アーカイブされたセキュアログファイル
Sun Enterprise 10000 Capacity on Demand 1.0 管理者マニュアル
Sun Enterprise 10000 SSP 3.1.1 User Guide
名前 | 形式 | 注意 | 機能説明 | オプション | 戻り値 | 使用例 | ファイル | 関連項目
名前 | 形式 | 注意 | 機能説明 | ファイル | 関連項目
このコマンドは、実行しないでください。このコマンドは、 自動的に起動され、SSP 起動スクリプトによって再起動させるために 監視されます。
Capacity on Demand デーモンは、SSP のバックグラウンドで実行される プロセスで、Capacity on Demand システムで使用されるリソースが、 ライセンスファイル中で許可されているライセンスと一致しているか検証します。
ライセンスファイルの検証が失敗した場合や、 使用プロセッサー数がライセンス数を超えた場合には、 codd は以下に警告メッセージを送信します。
SSP プラットフォームメッセージファイル (/var/opt/SUNWssp/adm/messages)
SSP システムログファイル (/var/adm/messages)
Capacity on Demand のセキュアログファイル (/var/opt/SUNWssp/adm/cod.log)
SSP 上の /etc/motdファイル
sspユーザーと、 /var/opt/SUNWssp/.ssp_private/cod_resource ファイルで 指定されたユーザー(メッセージは電子メールで送信される)
SSP にログインしている全ユーザー (メッセージは wall(1M) コマンドで送信される)
codd は、使用プロセッサー数がライセンス数と 同じ、またはそれ以下になるまで、警告メッセージを出力します。
Capacity on Demand デーモンは、起動時に以下のライセンス違反がないか 検証します。
ライセンスファイルの検証
ライセンスファイルが変更されていないかを検証
ライセンスファイルに記述されている全ライセンスが、 このホストで有効かを検証
使用プロセッサー数が、ライセンス数を超えていないかを検証
起動後は、codd デーモンは SSP が停止するか、スペア SSP に切り替えられるまで、一定間隔で ライセンス違反がないか検証を行います。
codd は、以下のファイルを使用します。
/var/opt/SUNWssp/.ssp_private/SUNWcod.lic
Capacity on Demand システムのライセンスキーを含む。
/var/opt/SUNWssp/adm/cod.log
Capacity on Demand のセキュアログファイル
/var/opt/SUNWssp/.ssp_private/cod_resource
Capacity on Demand リソースファイル
Sun Enterprise 10000 Capacity on Demand 1.0 管理者マニュアル
Sun Enterprise 10000 SSP 3.1.1 User Guide
名前 | 形式 | 注意 | 機能説明 | ファイル | 関連項目
名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 戻り値 | 使用例 | 関連項目
codlit は、Capacity on Demand のライセンスキーを ライセンスファイルにインストールします。 このコマンドを実行する前に、購入先に連絡して、ライセンスキーを 入手してください (『Sun Enterprise 10000 Capacity on Demand 1.0 管理者マニュアル』) を参照して、ライセンスキーを SSP に コピーしてください。
codlit は、ライセンスキーファイルだけでなく、 現在のライセンスファイルが有効であるかも検証します (この検証は、codd(1M) で実行されるものと同じです)。 この検証によるエラーメッセージは、標準エラーに出力されます。
以下のような場合、codlit はライセンスのインストールを 行いません。
インストールしようとしたライセンスは、すでにライセンスファイル中にコピーされている。
インストールしようとしたライセンスは、期限切れである。
インストールしようとしたライセンスは、正しいプロセッサーの列にない。
インストールしようとしたライセンスは、正しいホスト ID を保持していない。
インストールしようとしたライセンスのシグニチャーコードは、ライセンス行と 一致しない。
インストールしようとしたライセンスは、事前に要求されるプロセッサーの列を 満たしていない列レベルにある。
正常終了した場合、codlit はゼロを返します。 それ以外の場合は、ゼロ以外の値を返します。
以下の例では、codlit が各ライセンスキーファイルを 示すメッセージを出力しています。
ssp% codlit file codlit: x license key(s) installed from file, file |
『Sun Enterprise 10000 Capacity on Demand 1.0 管理者マニュアル』
『Sun Enterprise 10000 SSP 3.1.1 User Guide』
名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 戻り値 | 使用例 | 関連項目
名前 | 形式 | 注意 | 機能説明 | オプション | 戻り値 | 関連項目
このコマンドは、実行しないでください。 このソフトウェアは、サンの保守スタッフが使用するものです。 お客様はご使用になれません。
codsendlog は、Capacity on Demand のセキュアログファイルを電子メールでサンに送信します。
ログファイルの送信先アドレスは、cod_resource(4) ファイルの SunAddr リソースで指定されたものになります。 SunAddr リソースがない場合は、 電子メールの送信先は、COD_lic@sun.com になります。
以下のオプションがサポートされています。
コマンドの使用法を表示します。
このパラメタは使用しないでください。 cron(1M) によって月毎に起動される、各月のログファイルの ローテーションユーティリティーによってのみ使用されます。
正常終了した場合、codsendlog はゼロを返します。 それ以外の場合は、ゼロ以外の値を返します。
『Sun Enterprise 10000 Capacity on Demand 1.0 管理者マニュアル』
『Sun Enterprise 10000 SSP 3.1.1 User Guide』