メイン SSP は制御ボードの起動サーバーです。起動時には、制御ボードの起動 PROM によって 2 つのファイルがダウンロードされます。1 つは CBE のイメージファイルであり、もう 1 つはポート番号指定ファイルです。これらのファイルは、SSP の /tftpboot に保存されていて、以下の形式の名前になっています。
/tftpboot/xxxxxxxx cbe イメージ /tftpboot/xxxxxxxx.cb_port ポート番号 |
xxxxxxxx は、制御ボードの IP アドレスであり、16 進数で表示されます。
たとえば、制御ボード xf2-cb0 用のファイルは以下のようになります。
/tftpboot/81973213 /tftpboot/81973213.cb_port |
NIS を使用している場合は、xf2-cb0 の IP アドレスは、以下のコマンドによって確認することができます。
% ypcat hosts | grep xf2-cb0 |
返されるアドレスは 129.153.49.147 です。このアドレスは、81993193 に変換されます。
/var/opt/SUNWssp/.ssp_private/cb_config ファイルを手動で編集してはなりません。代わりに、下記のように ssp_config(1M) コマンドを使用します。このコマンドを使用しないと、ドメインに障害が発生し、アービトレーション停止 (arbstops) が発生することがあります。
標準の shutdown(1M) コマンドを使用して実行中のドメインを停止します。
メイン SSP にユーザー名 ssp でログインします。
すべてのシステムボードの電源を切ります。
ssp% power -off -all |
すべてのシステムボードの電源を入れます。
ssp% power -on -all |
メイン SSP にスーパーユーザーとしてログインします。
2 つの制御ボードのホスト名と IP アドレスを取得します。
制御ボードの IP アドレスが、/etc/inet/hosts ファイルまたはローカルのネームサービスシステムに適切に設定されているかどうかを確認します。
スーパーユーザーとして、/opt/SUNWssp/bin/ssp_config cb と入力します。
この例のセッションでは、主制御ボードは snax-cb0 から snax-cb1 に切り替えられます。
ssp# /opt/SUNWssp/bin/ssp_config cb Configuring control boards. Platform name = snax Control Board 0 = snax-cb0 => 129.153.49.181 Control Board 1 = snax-cb1 => 129.153.49.182 Primary Control Board = 0 Is this correct? (y/n): n Do you have a control board 0? (y/n): y Please enter the host name of the control board 0 [snax-cb0]: Do you have a control board 1? (y/n): y Please enter the host name of the control board 1 [snax-cb0]: Please identify the primary control board. Is Control Board 0 [snax-cb0] the primary? (y/n) n Is Control Board 1 [snax-cb1] the primary? (y/n) y Platform name = snax Control Board 0 = snax-cb0 => 129.153.49.181 Control Board 1 = snax-cb1 => 129.153.49.182 Primary Control Board = 1 Is this correct? (y/n): y |
プラットフォームの名前は、特定のドメインではなく、「ホストマシン全体」を表します。
メイン SSP プロセスを再起動します。
Hostview を起動します。
ssp% hostview & |
Hostview のメイン画面内の新しいプライマリ制御ボードの記号として "J" および "C" が表示されていることを確認します。これは、新しいプライマリ制御ボードが JTAG 接続され、クロック信号を供給していることを示しています。
Hostview が応答しない場合は、新しいプライマリ制御ボードと通信可能であることを確認してください。ping(1M) を使用して新しいプライマリ制御ボードと通信できない場合は、LED を見て新しいプライマリ制御ボードが正しく動作していることを確認します。たとえば、接続状態を示す LED を確認します。この LED が点灯している場合は、Ethernet 接続には異常ありません。一定のパターンで繰り返し LED が点灯している場合は、新しいプライマリ制御ボードは起動されています。LED が (一定のパターンで繰り返し点灯するのではなく) すべて消灯または点灯状態のままの場合は、新しいプライマリ制御ボードが起動されていません。SSP で snoop(1M) を実行して、制御ボードが正しく通信していることを確認してください。
すべてのドメインに対して bringup(1M) コマンドを実行します。