Sun Enterprise 10000 SSP 3.3 ユーザーマニュアル

NTP(Network Time Protocol) デーモン

NTP デーモン (Solaris 2.6、7 および 8 オペレーティング環境では xntpd(1M)) は、SSP とドメインの間で時刻を同期させるデーモンです。OBP は、ドメインの起動時に SSP から時刻を取得し、NTP はその時点から時刻の同期をとります。

構成は、システム管理者が指定する情報に基づいて行われます。NTP サブネット内で動作する Sun Enterprise 10000 システムがなく、インターネットへのアクセスもなく、かつラジオクロックも使用していない場合は、Sun Enterprise 10000 システムに対し、内蔵クロックをリファレンスクロックとして使用するように設定することができます。ただし、通常、SSP は Sun Enterprise 10000 システムに対し SSP の内蔵クロックを使用します。

NTP パッケージは、ローカルのリファレンスクロックをサポートしています。つまり、他のシステムやネットワークのクロックではなく、ローカルのクロックをポーリングすることができます。ポーリングは、ネットワークのループバックインタフェースを通じて行われます。IP アドレスの最初の 3 つの数字は、127.127.1 です。IP アドレスの最後の数字は、クロック同期に使用する NTP stratum を示します。

SSP とドメインの設定を実行する場合は、SSP を stratum 4 に設定します。ドメインは、SSP へのピアとして設定し、ローカルクロックは 2 階層多い stratum に設定します。

たとえば、SSP の /etc/opt/SUNWxntp/ntp.conf ファイルの server/peer 行は以下のようになります。


server 127.127.1.0
fudge 127.127.1.0 stratum 8

ドメインの /etc/inet/ntp.conf ファイルには、以下のような行を追加できます。


peer ssp_name
server 127.127.1.0
fudge 127.127.1.0 stratum 10

NTP デーモンの詳細は、『Network Time Protocol User's Guide』および『Network Time Protocol Reference Manual』を参照してください。