Sun Enterprise 10000 InterDomain Networks ユーザーマニュアル

Dynamic Reconfiguration と IDN

Dynamic Reconfiguration (DR: 動的再構成) 操作は、IDN 内の個々のドメイン上で行われます。DR 操作をドメイン上で実行している間に、そのドメインに対する双方向の IDN トラフィックがほんの少しの間停止します。

Attach 操作

IDN 内のドメインにシステムボードを接続すると、以下の一連の処理が行われます。

  1. ユーザーが Init Attach 操作を実行します。

  2. Complete Attach 操作を実行すると、その時点で DR はシステムボードがあるドメインを IDN からリンク解除します。DR は、後で再リンク操作を行えるように内部に IDN 構成情報を保存しておきます。

  3. 次に DR は、Complete Attach 操作を実行します。

  4. Complete Attach 操作が正常に完了すると、DR はドメインを IDN に再リンクします。

Detach 操作

Detach 操作では、以下の一連の処理が行われます。

  1. ユーザーが Drain 操作を実行します。

  2. Drain 操作が完了し、Complete Detach 操作を選択した後、DR はドメインを IDN からリンク解除します。DR は、Drain 操作後に自動的にドメインの再リンクを行えるように内部に IDN 構成情報を保存しておきます。

  3. 次に DR は Complete Detach 操作を実行します。

  4. Complete Detach 操作後に、DR はドメインを IDN に再リンクします。


    注 -

    DR の Complete Attach 操作および Complete Detach 操作は短時間に終了させて、IDN 上の TCP/IP 接続が時間切れになるのを回避してください。通常、このタイムアウト値は 2 分です。


    DR サブシステムが実行するリンク解除操作が何らかの理由により失敗した (たとえば、IDN 内に AWOL ドメインが存在する) 場合は、手動で問題を解決 (つまり、AWOL ドメインを手動でリンク解除) してから、再度 DR 操作を試みてください。