Sun Enterprise 10000 SSP 3.5 リファレンスマニュアル

netcontool(1M)

名前 | 形式 | 機能説明 | 環境 | 関連項目

名前

netcontool- ネットワークコンソールのツール

形式

netcontool

機能説明

netcontool は netcon(1M) に対するグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) です。netcontool は、SSP の環境変数 SUNW_HOSTNAME で指定されたドメインへのコンソール接続に必要な設定情報を受け入れ、その接続を実現します。この結果、ユーザーは netcon プログラムが受け入れるエスケープシーケンスと同様の機能を、ボタンをクリックして実行できるようになります。エスケープシーケンスについては、netcon(1M) を参照してください。

netcontool コマンドを実行すると、ドメインコンソールウィンドウで以下のボタンを使用できるようになります。

Exit: netcontool を終了します。
Configure: コンソール設定のダイアログボックスを表示します (下記を参照)。
Connect: netcon セッションを開始します。接続するのにもっと詳細な設定情報が必要な場合は、そのことを知らせるメッセージが表示されます。このメッセージが表示された場合は、Configure ボタンをクリックしてください。

Configure ボタンをクリックすると、Console Configuration ダイアログボックスが表示され、以下の情報の入力が可能になります。

端末の種類: 適切なボタンをクリックして端末の種類を選択します。ドメインコンソールウィンドウで vi(1) を実行し、エスケープシーケンス(チルダコマンド) を正常に実行するには、ここで指定する端末の種類がドメインコンソールウィンドウの環境変数 TERM と一致している必要があります。たとえば、ドメインコンソールウィンドウの TERM が xterm の場合は、ここでも xterm (Xterm ボタン) を指定する必要があります。デフォルトは Xterm です。
セッションの種類: Read Only Session、Unlocked Write (netcon -g)、Locked Write (netcon -l)、または Exclusive Session (netcon -f) のボタンをクリックしてください。

デフォルトの設定は Read Only (読み取り専用) です。ただし、セッションが実際に読み取り専用で開始されるのは、すでに実行されているセッションが少なくとも 1 つある場合です。他に実行されているセッションがない場合は、Read Only ボタンを選択しても、新しいセッションはロックなしの書き込みモードで始まります。

Done (終了) ボタンをクリックすると、Connect ボタンが選択可能になります。Connect ボタンをクリックすると、新しいセッションが始まります。設定情報が不足している場合は、そのことを知らせるエラーメッセージが表示されます。

Connect をクリックすると、netcontool が netcon(1M) プログラムを起動し、指定した端末の種類のドメインコンソールウィンドウが現れます。このウィンドウでは、Configure と Connect を除くすべてのボタンが選択可能になっています。各ボタンは、マニュアルページの netcon(1M) に説明されているエスケープシーケンスに対応しています。netcontool を使用している間は、キーボードからエスケープシーケンスを入力することはできません。

ウィンドウ管理の操作の間は、ドメインコンソールウィンドウと netcontool ウィンドウは別々に機能します。

環境

環境変数 SUNW_HOSTNAME が該当ドメイン名に設定されている必要があります。