Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

自動 DR 操作

自動 DR 操作により、ユーザーが指示を与えなくても、アプリケーションは自動的に DR 操作を実行することができます。この自動操作は、DR 操作を向上させるフレームワークにより実現しています。このフレームワークでは、RCM (Reconfiguration Coordination Manager) と、sysevent と呼ばれるシステムイベントファシリティを採用しています。RCM は、アプリケーションごとに読み込み可能なモジュールに対して、コールバックを登録させることができます。このコールバックは、DR 操作、DR 操作中に発生したエラーからの回復、あるいは DR 操作後のクリーンアップといった動作を実行する前に準備処理を行います。アプリケーションは、sysevent ファシリティにより、各種通知システムイベントを登録することができます。自動 DR 用フレームワークは RCM およびシステムイベントファシリティとインタフェースして、リソースの構成を解除する前にアプリケーションに対して通知を行い、アプリケーションが使用しているリソースを自動的に解放させ、そのリソースがドメインに構成された時点で新しいリソースを捕捉させます。


注 -

自動 DR と DR の自動化 (ADR) は異なる機能です。


RCM についての詳細は、「Solaris 8 10/01 Update Collection - Japanese」の『Solaris 8 のシステム管理 (追補)』を参照してください。