Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル

SSP エラーメッセージ

以下の節に SSP 関連のエラーメッセージを示します。

プロトコルおよび通信エラーメッセージ

プロトコルおよび通信エラーメッセージの一覧を以下に示します。これらのメッセージは、システムログと SSP アプリケーションのいずれかまたは両方に送信されます。

表 A-1 プロトコルおよび通信障害エラーメッセージ

エラーメッセージ 

推定される原因 

対処方法 

NGDR Error: abort_attach_board: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: abort_detach_board: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前に、ユーザーによる入力をフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: attach_finished: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: complete_attach_board: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: cpu0_move_finished: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: detach_board: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: detach_finished: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: detachable_board: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: drain_board_resources: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: get_board_config: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: get_board_state: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: get_cpu_info: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: get_obp_board_config: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: initiate_attach_board: invalid board number

RPC は、有効な数値範囲外のボード番号に対して DR 操作を実行しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、範囲外のボード番号があれば検出します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: initiate_attach_board: invalid cpu number

RPC は、ボード上に存在しない CPU を含むボードの接続を開始しようとしました。DR アプリケーションは、RPC に送信する前にユーザーによる入力を詳細にフィルタ処理し、無効な CPU 番号を捕捉します。このため、このエラーは、SSP 上、または SSP へのネットワーク接続上で機能が停止したことを意味します。または、SSP アプリケーションと DR デーモン間に非互換性の問題があることを意味します。 

SSP ネットワーク接続や SSP および DR アプリケーションをチェックし、これらが適正に動作していることを確認します。 

NGDR Error: Unauthorized RPC call . . . Not owner

DR デーモンは、認証の失敗した RPC を受け取りました。 

システムログをチェックして、このエラーに関する詳細情報を取得します。また、バージョン番号が SSP および DR デーモンに対して一致すること、および SSP ユーザーとネットワークサービスが適切に構成されていることを確認します。 

接続関連のエラーメッセージ

接続関連の障害エラーの一覧を以下に示します。これらのエラーは、システムログと SSP アプリケーションのいずれかまたは両方に送信されます。

表 A-2 接続関連の障害エラーメッセージ

エラーメッセージ 

推定される原因 

対処方法 

NGDR Error: abort_attach_board: invalid board state

ボードが Init Attach 状態にないため、Attach 操作を終了できませんでした。この操作は、ドメイン内で構成が行われるまで待機します。 

Attach 操作を終了するには、ボードが Init Attach 状態になるまで待ってください。 

NGDR Error: attach_finished: invalid board state

接続操作中に通信プロトコル違反がありました。ボードが SSP からの Attach 操作の確認を待機中であるとする SSP に対して、DR ドライバおよびデーモンの認識が異なります。 

現在の DR アプリケーションを終了してから再起動し、操作を再度実行します。引き続きエラーが発生する場合は、DR デーモンを停止してから再起動します。復元するために、ドメインの再起動が必要な場合もあります。 

NGDR Error: Cannot abort attach. Board ineligible for further DR operations.

abort コマンド発行後にボードの状態が FATAL になったため、終了操作が失敗し、ボードがシステムから認識されなくなりました。 

ドメインを再起動します。 

dr_attach: failure executing A3000 hot_add script . . . error message

DR Attach 操作後に、Sun StoreEdge? A3000 hot_add スクリプトが直接実行されました。スクリプトは存在するが実行できない場合は、エラーメッセージにその理由が表示されます。

A3000 デバイスを現在使用しておらず、将来使用する予定がない場合は、スクリプトが実行されないよう、その名前を変更します。 

initiate_attach_board: already init-attached

すでに接続の開始されたボードへの接続を開始しようとしました。 

Complete Attach ウィンドウで、接続プロセスを続行します。 

NGDR Error: complete_attach_board: invalid board state

不適切なボードに対して Attach 操作を開始しようとしました。ボードは、ドメインへの接続が可能な Init Attach 状態にはありません。 

Attach 操作を終了するには、ボードが Init Attach 状態になるまで待ってください。 

NGDR Error: initiate_attach_board: invalid board state

不適切なボードに対して Attach 操作を開始しようとしました。ボードは、ドメインへの接続が可能な PRESENT 状態にはありません。 

Attach 操作を終了するには、ボードが Init Attach 状態になるまで待ってください。 

NGDR Error: Some devices not attached. Examine the host syslog for details . . . errno_description

いくつかのデバイスが、ドメイン内に構成されませんでした。 

システムログを参照して、ドメイン内に構成されなかったデバイスおよびその理由を調べます。ボード上のデバイスの中には、オペレーティング環境または DR 機能がサポートしないものもあります。サポートされないデバイスが存在する場合は、そのことを記録しておき、以降のシステム運用の参考にしてください。 

切断関連のエラーメッセージ

切断関連のエラーメッセージの一覧を以下に示します。これらのメッセージは、システムログと SSP アプリケーションのいずれかまたは両方に送信されます。

表 A-3 切断関連障害のエラーメッセージ

エラーメッセージ 

推定される原因 

対処方法 

NGDR Error: Cannot detach board board_number. It has interface_name interfaces configured.

ドメインの操作に重要な意味を持つ 1 つ以上のネットワークインタフェースがボードに接続されているため、ボードを切断することはできません。ネットワークインタフェースは、プライマリ、SSP、AP、PBF インタフェースの任意の組み合わせが可能です。 

ifconfig(1M) コマンドを使って、インタフェースの役割を判別します。構成されたインタフェースがプライマリネットワークまたは SSP である場合は、手動で代替インタフェースに切り替えます (代替インタフェースが存在する場合)。プライマリおよび SSP 以外のインタフェースの場合は、そのままにしておくことで、Detach 操作が可能になる場合があります。操作が成功しない場合は、ドメインを停止し、インタフェースを別のボードに移動する必要があります。

NGDR Error: cpu0_move_finished: invalid board state

CPU の有効性に関係する通信プロトコル違反が発生しました。SSP の場合、CPU はボードから取りはずされます。DR ドライバの場合は、移動はボードに対する無効の操作です。 

なし 

ifconfig down failed.

ifconfig(1M) コマンドが、ネットワークインタフェースの停止に失敗しました。ifconfig(1M) コマンドは、ボードの切断前にネットワークインタフェースを使用中止および停止します。ボード上のネットワークインタフェースのいずれかが使用中である場合は、手動による操作が必要になります。

ドメインにログインし、可能であれば ifconfig(1M) コマンドを down オプションを付けて実行し、ボード上のインタフェースを手動で停止します。コマンドの手動実行により、障害に関する詳細な情報を取得できる場合があります。

ifconfig unplumb failed.

ifconfig(1M) コマンドが、ネットワークインタフェースの使用中止を設定できませんでした。ifconfig(1M) コマンドは、ボードの切断前にネットワークインタフェースを使用中止および停止します。ボード上のネットワークインタフェースのいずれかが使用中である場合は、手動による操作が必要になります。

ドメインにログインし、可能であれば ifconfig(1M) コマンドを unplumb オプションを付けて実行し、インタフェースを手動で使用中止にします。コマンドの手動実行により、障害に関する詳細な情報を取得できる場合があります。

Warning: Error return from /opt/SUNWconn/bin/nf_snmd_kill (return_value)

コマンドは失敗しました。いくつかのデーモンがネットワーク接続をオープンしたままになっています。これらのデーモンを停止してから、デーモンが制御するデバイスを切断する必要があります。 

return_value を分析して kill(1) コマンドが失敗した原因を突き止め、問題を訂正します。必要に応じて、ps(1) コマンドを使ってデーモンの PID 番号を取得します。kill(1) コマンドを使ってデーモンを手動で停止します。

Warning: Error return from /opt/SUNWconn/bin/pf_snmd_kill (return_value)

kill(1) コマンドが失敗しました。ネットワークデバイスの制御に使用されるデーモンがインタフェースをオープンしたままにするため、デーモンを停止してからデバイスを切断する必要があります。

return_value を分析して kill コマンドが失敗した原因を突き止め、問題を訂正します。必要に応じて、ps(1) コマンドを使ってデーモンの PID 番号を取得します。kill(1) コマンドを使ってデーモンを手動で停止します。

NGDR Error: abort_detach: board already drained

DR デーモンによる切り離し操作の終了中に、ioctl() の取り消しに失敗しました。このため、ボードは、メモリーがすでに開放されてしまったことを示す非参照状態にあるとレポートされました。

このエラーを復旧するには、まずボードを完全に切断する必要があります。ボードの切断が成功してから、DR 操作を再度実行してください。 

NGDR Error: abort_detach_board: invalid board state

ボードの有効性に影響する通信プロトコル違反が発生しました。SSP に関しては、ボードはドメインの一部で、その資源はすでに開放されたか、または開放されつつあります。このため、SSP は abort コマンドを発行して切り離し操作を停止します。ただし、DR ドライバおよびデーモンに関しては、ボードはドメインの一部ではありません。 

DR アプリケーションを終了してから、再起動します。 

NGDR Error: board configuration query failed.

DR デーモンが、ボード構成の有効性の確認に失敗しました。 

DR デーモンと DR ドライバのいずれかまたは両方を停止してから再起動します。このエラーが引き続き発生する場合は、DR デーモンを停止してから、modinfo(1M)、modload(1M)、および modunload(1M) コマンドをドライバに対して実行します。また、ps(1) コマンドを使って DR デーモンのサイズを確認します。DR デーモンのサイズが 300 〜 400 KB の範囲内にない場合は、システムログから可能な限り多くの情報を取得して、このエラーについて報告してください。

NGDR Error: Cannot abort detach. Board detached from OS (detach completed).

このメッセージは、切り離し操作が完了したことを示します。これは、エラーメッセージ DR Error: abort_detach: board already drained に対して表示されるメッセージに続いて表示されます。

メッセージ DR Error: abort_detach: board already drained を参照してください。

NGDR Error: couldn't query cpu configuration

完全な切り離し操作の開始直前に、DR デーモンが CPU 構成を確認できなかったために、完全な切り離し操作が失敗しました。ボードの切断後、DR デーモンは CPU 構成に関する情報を参照して、ボード上の各 CPU の utmp および wtmp エントリを更新します。完全な接続操作は更新に依存しませんが、CPU 構成の照会機構が破壊された場合は、深刻な問題があります。切り離し操作を続行すべきではありません。

DR デーモンと DR ドライバのいずれかまたは両方を停止してから再起動します。また、ps(1) コマンドを使って DR デーモンのサイズを確認します。DR デーモンのサイズが 300 〜 400 KB の範囲内にあれば、システムログから可能な限り多くの情報を取得して、このエラーについて報告してください。

NGDR Error: detach_board: invalid board state

ボードの有効性に影響する通信プロトコル違反が発生しました。SSP に関しては、ボードはドメインの一部で、その資源はすでに開放されています。このため、SSP は切り離し操作を終了しようとします。ただし、DR ドライバおよびデーモンに関しては、ボードはドメインの一部ではありません。 

dr_cmd_board_states コマンドを使ってボードの状態を検査し、問題の原因を判定します。ドレインと完全な切り離し操作のいずれかまたは両方を再度実行し、回復可能なエラーかどうかを判定します。DR デーモンおよびドライバを停止してから起動します。

NGDR Error: detach_board: invalid board state

ボード状態の適切なシーケンスをたどることが行われていません。これは、ボードがエラー状態に入ったか、イベントのドレイン - 切断シーケンス内での初期障害が適切にレポートされなかったことを意味します。 

dr_cmd_board_states(1M) コマンドを使ってボードの状態を検査し、問題の原因を判定します。ドレインと完全な切り離し操作のいずれかまたは両方を再度実行し、回復可能なエラーかどうかを判定します。DR デーモンおよびドライバを停止してから起動します。

NGDR Error: detach_finished: invalid board state

ボードの有効性に影響する通信プロトコル違反が発生しました。SSP に関しては、ボードはすでに切断されています。ただし、DR ドライバおよびデーモンに関しては、ボードはドメインの一部ではありません。 

dr_cmd_board_states(1M) コマンドを使ってボードの状態を検査し、問題の原因を判定します。ドレインと完全な切り離し操作のいずれかまたは両方を再度実行し、回復可能なエラーかどうかを判定します。DR デーモンおよびドライバを停止してから起動します。

NGDR Error: detachable_board: invalid board state

ボードの有効性に影響する通信プロトコル違反が発生しました。SSP に関しては、ボードはドメインの一部です。このため、SSP は資源を開放しようとします。ただし、DR ドライバおよびデーモンに関しては、ボードはドメインの一部ではありません。 

dr_cmd_board_states(1M) コマンドを使ってボードの状態を検査し、問題の原因を判定します。ドレインと完全な切り離し操作のいずれかまたは両方を再度実行し、回復可能なエラーかどうかを判定します。DR デーモンおよびドライバを停止してから起動します。

NGDR Error: detaching board would leave no online CPUs

ボード切断後にオンライン状態の CPU が存在しなくなるため、切り離し操作が失敗しました。 

ドメイン内の他のボード上でより多くの CPU をオンラインにするか、オンラインの CPU を保持するより多くのボードをドメインに追加し、ボードの切断後にも十分なオンラインの CPU がドメインに存在するようにします。 

NGDR Error: drain_board_resources: invalid board state

ボードの有効性に影響する通信プロトコル違反が発生しました。SSP に関しては、ボードはドメインの一部であるため、SSP は資源を開放しようとします。ただし、DR ドライバおよびデーモンに関しては、ボードはドメインの一部ではありません。 

dr_cmd_board_states(1M) コマンドを使ってボードの状態を検査し、問題の原因を判定します。ドレインと完全な切り離し操作のいずれかまたは両方を再度実行し、回復可能なエラーかどうかを判定します。DR デーモンおよびドライバを停止してから起動します。

NGDR Error: Remaining system memory (memory_size mb) below minimum threshold (minimum_memory_size mb) . . . .Not enough space

切断中のボードに対してメモリーを提供するには、ドメインが十分なメモリーを保持する必要があります。ドメインがボードの切断に必要なメモリーを保持していないために、切断操作が失敗しました。 

必要なだけ多くのボードを接続して、ドメイン内のメモリーが切断中のボード上でメモリーを保持するようにします。 

NGDR Error: Some devices not re-attached. Examine the host syslog for details . . . errno_description

切り離しの強制終了中に、デバイスをオペレーティング環境に再接続できませんでした。DR デーモンが、ボード上の 1 つ以上のデバイスのデバイスドライバと通信を試みている間にエラーが発生しました。 

システムログをチェックして再接続されなかったデバイスを特定します。可能であれば、問題を訂正してから、再び complete_attach(1M) コマンドを実行してボードを完全に構成します。このアクションが失敗した場合は、未サポートのデバイスにより障害が引き起こされたと考えられるため、ドメインを再起動するまでこの問題を解決することはできません。

NGDR Error: sysconf failed (_SC_NPROCESSORS_ONLN) . . . errno_description

sysconf(3c) システムコールが、ドメイン内でオンライン状態にある CPU の合計数を返すことに失敗しました。このため、ボードの切断後に、ドメインがオンラインの CPU を保持するかどうかを DR デーモンが判断できません。

このエラーの詳細は、sysconf(3c) のマニュアルページを参照してください。参照した情報および errno_description を使ってエラーの診断および解決を行います。エラーの解決後に DR 操作を再実行します。修正されたことを明確に識別できない場合は、DR デーモンを停止してから再起動し、DR 操作を再実行してください。

自動構成エラーメッセージ

自動構成エラーメッセージの一覧を以下に示します。これらのメッセージは、システムログと SSP アプリケーションのいずれかまたは両方に送信されます。

表 A-4 自動構成エラーメッセージ

エラーメッセージ 

推定される原因 

対処方法 

NGDR Error: Complete pending DR operation prior to running autoconfig . . . Invalid argument

DR 操作が保留状態にあったために、autoconfig(1M) コマンドが失敗しました (つまり、autoconfig(1M) コマンドを実行してオペレーティング環境を再構成する前に、ボードが完全に切り離しまたは接続されていませんでした)。

dr_cmd_board_states(1M) コマンドを使用して、ボードの状態を判定します。autoconfig(1M) コマンドを使ってオペレーティング環境を再構成する前に、保留中の操作を終了させるか完了するかを決定します。

NGDR Error: Could not get /tmp/AdDrEm.lck lock . . . errno_description

DR デーモンは、オペレーティング環境を再構成する際に必要とされるロックの取得に失敗しました。 

エラーメッセージとともに送信される追加の errno_description とエラー番号のいずれかまたは両方をチェックして、ロックを取得できなかった理由を識別します。

NGDR Error: Could not unlock /tmp/AdDrEm.lck lock . . . errno_description

DR デーモンがロックを解除できませんでした。 

エラーメッセージとともに送信される追加の errno_description とエラー番号のいずれかまたは両方をチェックして、ロックが解除されなかった理由を識別します。

NGDR Error: devlinks cmd failed. . . error descriptions

devlinks(1M) コマンドが、オペレーティング環境の再構成に失敗しました。

エラーメッセージとともに送信される追加の error descriptions とエラー番号のいずれかまたは両方をチェックして、コマンドが失敗した理由を判定します。ドメイン上で、コマンドを手動で実行します。

NGDR Error: disks cmd failed . . . error descriptions

disks(1M) コマンドが、オペレーティング環境の再構成に失敗しました。

エラーメッセージとともに送信される追加の error descriptions とエラー番号のいずれかまたは両方をチェックして、コマンドが失敗した理由を判定します。ドメイン上で、コマンドを手動で実行します。

NGDR Error: drvconfig cmd failed. . . error description

drvconfig(1M) コマンドが、オペレーティング環境の再構成に失敗しました。

エラーメッセージとともに送信される追加の error description とエラー番号のいずれかまたは両方をチェックして、コマンドが失敗した理由を判定します。ドメイン上で、コマンドを手動で実行します。

NGDR Error: ports cmd failed . . . error description

ports(1M) コマンドが、オペレーティング環境の再構成に失敗しました。

エラーメッセージとともに送信される追加の error description とエラー番号のいずれかまたは両方をチェックして、コマンドが失敗した理由を判定します。ドメイン上で、コマンドを手動で実行します。

NGDR Error: sync cmd failed . . . error description

sync(1M) コマンドが、オペレーティング環境の再構成に失敗しました。

エラーメッセージとともに送信される追加の error description とエラー番号のいずれかまたは両方をチェックして、コマンドが失敗した理由を判定します。ドメイン上で、コマンドを手動で実行します。

NGDR Error: tapes cmd failed . . . error descriptions

tapes(1M) コマンドが、オペレーティング環境の再構成に失敗しました。

エラーメッセージとともに送信される追加の error description とエラー番号のいずれかまたは両方をチェックして、コマンドが失敗した理由を判定します。ドメイン上で、コマンドを手動で実行します。