Netscape Messaging Server 4.15

バージョン 4.15 パッチ 4

リリース ノート

更新日: 2000 年 12 月 15 日


このリリース ノートには、Netscape Messaging Server 4.15 パッチ 4 に関する重要情報が記載されています。ここには、新機能および追加機能、インストール時の注意、既知の問題、そのほかの最近見つかった問題点などが示されています。Netscape Messaging Server 4.15 の使用前に、このリリース ノートをお読みください。

これらのリリース ノートの電子ファイルは、iPlanet マニュアル Web サイト http: //docs.iplanet.com/docs/manuals/ にもあります。ソフトウェアをインストールして設定を行う前にこの Web サイトをチェックし、さらに定期的に最新のリリース ノートおよびマニュアルをご覧ください。

これらのリリース ノートには次の節があります。





Netscape Messaging Server 4.15 パッチ 4 の新機能

Netscape Messaging Server 4.15 パッチ 4 を使うと、インターネット拡張サービス プロバイダ (ESP) やインターネット サービス プロバイダ (ISP) は、すべての従業員、パートナー、仕入先、および顧客と通信や商取引を行うためのビジネスクラスのメッセージング サービスを短時間で構築できます。

機能

Messaging Server 4.15 パッチ 4 の機能は次のとおりです。

Messaging Server 4.15 パッチ 3 の機能は次のとおりです。

Messaging Server 4.15 パッチ 2 の機能は次のとおりです。

Messaging Server 4.15 パッチ 1 の機能は次のとおりです。

Messaging Server 4.15 の機能は次のとおりです。

複数プラットフォームのサポート

POP 取り込みにより、ユーザはリモート メールボックスからメッセージを取り込み、取り込んだメッセージを選択したフォルダに保存できます。


NMS 4.15 パッチ 4 で修正されたバグ

Netscape Messaging Server 4.15 パッチ 4 では、次のバグが修正されました。

表 1: 修正されたバグのリスト

 

 

バグ ID

バグの説明

ステータス

300425 メッセージがホップの最大数を超えようとするたびに、サーバが不正確で紛らわしいエラー メッセージを報告する

修正済み  

366811、362966 言語検索機能の使用不可

修正済み  

369726 故障した DSN には受信者ごとのセクションがない

修正済み  

370465 自身のメールホスト以外のサーバ上で Inbox にアクセスしようとするとクラッシュする

修正済み  

385424 多数の受信者がいる場合に、Directory Server のシャットダウン後の延期配信に失敗する

修正済み  

386250 リモート ホストへの配信時に、DNS 解決コードが原因で突然クラッシュする

修正済み  

390352 日本語にエンコードされた添付ファイル名の破損

修正済み  

391793 Outlook の場合、宛先フィールドにアクセント記号付き文字があると、各受信者のアドレスの前に空白の行が生成される

修正済み  

393347 local.service.pab.attributelist 内の属性が処理されない

修正済み  

396321 NMS 4.15 パッチ 1 日本語版 NT バージョンをインストールできない

修正済み  

397670 宛先不明で戻ってくるメッセージの指定受信者が通知を受け取らない。エラーメッセージがポストマスタにしか送信されない

修正済み  

400251 メッセージの差出人フィールドが常に書き直され、設定できない

修正済み  

403341 MTA が終了しても、SNMP が nsMailServerNoResponse メッセージを送信しない

修正済み  

410081 Unix 配信のユーザとグループ ID がデフォルト値の場合、配信が正常に動作しない

修正済み  

436789 リレー設定で、仮想ドメインの MX レコードがリレーを指定したと想定すると、ドメインを含んでいる メール (あるいはメール代替アドレス) の属性値をユーザが指定している場合に、そのアドレスに送信されたメッセージがすべて MxLoop エラーで拒否される

修正済み  

455610 NscpMsg 起動スクリプトが、保存されている新しいプロセスを開始する前に、孤立して保存されているプロセスをチェックしない

修正済み  

461709 NMS は、直前に再起動された LDAP サーバを使用しない

修正済み  

478921 ストレス テストが原因のシステム I/O エラー

修正済み  

494201 RBL が動作しない。また、製品パッケージにほかのプラグイン コードが入っていない

修正済み  

511863 ギリシャ文字セットをサポートする Messenger Express がない

修正済み  

512552 宛先フィールドのアドレスが長いと、受信電子メールのヘッダに空白の行が生成される

修正済み  

514641 deliver -l オプションでは、userid が @domain のユーザに配信できない

修正済み  

515164 複数の受信者を持つ電子メールによって Mailquota がデフォルトにリセットされる

修正済み  

515335 LDAP へのクエリ時に mshttpd がシャットダウンする

修正済み  

515612 自動返信メッセージの Content-Type ヘッダ に Charset が指定されない

修正済み  

516148 サーバが受信できないほど長い行をリモート クライアントが送信すると、セッションレベルの返信なしにセッションが終了する

修正済み  

517694 Web メール: 送信フォルダに置いた時にメッセージが切り捨てられる場合がある

修正済み  

4.15 パッチ 4 の設定オプション

注 : パラメータを設定または変更した後は、必ずサービスを停止して再起動するか、または再読み込みするようにしてください。

deliver -l オプションでは、userid が @domain のユーザに配信できません。 (514641)

すべてのドメインは現在、LMTP RCPT アドレスから取り除かれています。この問題を修正するために、新しいコマンド ライン スイッチが deliver コマンドに追加されました。

-s domain

-s スイッチを指定すると、-s への引数に一致するドメインを持つ LMTP RCPT アドレスのドメインだけが取り除かれます。-s スイッチがなければ、この処理は、 以前と同様です。つまり、すべてのドメインが取り除かれます。配信でドメインが取り除かれないようにするには、-s スイッチにドメインとして使用しない値を与えます。例は次のとおりです。

deliver -l -s @dontmatch@ のように使用します。

NMS はプールの一部でなくなったため、直前に起動された LDAP サーバを使用できません。(461709)

この問題を修正するには、LDAP プールを定期的に再読み込みし (定期的に LDAP 接続を確立し直して)、直前に再起動された LDAP サーバを含めて再び負荷の均衡化を行います。定期的な再読み込みを指定するために、次の設定パラメータが新しく追加されました。

local.ldappoolrefreshinterval

この単位は、"秒" です。デフォルト値 -1 は再読み込みしないことを意味します。

Unix 配信のユーザとグループ ID がデフォルト値の場合、配信が正常に動作しません。 (410081)

Unix-Deliver は、1 ではなく 0 をデフォルトの uid に使用するようになったため、次のように設定する必要がなくなりました。

setconf service.smtp.unix-deliver.defaultuid 0

setconf service.smtp.unix-deliver.defaultgid 0

メッセージの差出人フィールドが常に書き直され、設定できません。 (400251)

この問題を修正するために、新しい設定パラメータが追加されました。

local.service.smtp.smtp-router.doenvelopefromrewrite

値 に yes を指定すると、差出人フィールドが書き直されます。値 no がデフォルトです。

言語検索機能の使用不可 (367911、362966)

新しい設定パラメータ。 http: //home.netscape.com/eng/server/messaging/4.1/ag/start.htm#1105 590 で説明しているように、MTA は国際化機能を実行する場合に使用する言語を検索します。この機能を無効にするために、次のパラメータが追加されました。

local.service.smtp.sitelanguageonly

このパラメータを "yes" に設定すれば、MTA が送信者のメッセージの X-Accept-Language ヘッダと service.smtp.domainlangtable の両方を無視します。「マニュアルの訂正箇所」の節の 367811 および 362966 も参照してください。

4.15 パッチ 3 の設定オプション

deliver コマンドが IMAP または POP メール クライアントがアクセスできるメッセージ ストアに直接メールを配信します。(389534)

統合メッセージ環境を管理する場合は、このユーティリティを使用して別の MTA からメールを配信することができます。たとえば、sendmail MTA は、Messaging Server のメッセージ ストアにメールを配信します。

deliver プログラムが変更され、ユーザが存在しないときに deliver コマンドがユーザのメールボックスを自動的に作成できるようになりました。配信は、LDAP から割り当てられます。割り当てチェックと更新は正しく機能します。deliver -c コマンドを使用してユーザのメールボックスを自動的に作成してください。

前にインストールされていた NMS 4.05 が、アンインストールされたにもかかわらず Netscape Console に表示されます。 (370712)

これは、誤設定の問題です。NMS 4.0 をアンインストールする時は、Directory Server を実行しておく必要があります。そうしないと、config LDAP サーバ内のエントリが削除されません。 Netscape Console は、config LDAP のエントリに基づいてサーバ インスタンスが存在していることを示します。

4.15 パッチ 2 の設定オプション

deliver コマンドは割り当て情報を更新する必要があります。 (389534)

deliver プログラムは、メールボックスの割り当て情報を更新できません。割り当て情報は smtpd によって更新されます。したがって、deliver プログラムはストア自体にメッセージをプッシュすることができません (smtpd を通じてプッシュする必要があります)。

個人用アドレス帳の LDAP アドレス検索を無効にするオプション (389784)

アドレスのセキュリティとプライバシの問題に対応するためにこのオプションが追加されました。Messenger Express により、ほかのユーザに関する情報を LDAP ディレクトリから提供する LDAP クエリを作成することができます。次のパラメータが追加されました。

local.service.http.allowldapaddresssearch

このパラメータを no に設定すれば、LDAP クエリは個人用アドレス帳以外のクエリが許可されます。デフォルトでは、Messenger Express URL の変更を通じてすべてのユーザに LDAP クエリが許可されます。

HTTP サービスのプロクシ ドメイン動作(390241)

このオプションは、セキュリティとプライバシの問題に対応します。次の既存のパラメータについて説明します。

service.http.proxydomainallowed

このパラメータを設定すると、値が http: [SERVER_IP] になります。この場合、[SERVER_IP] は Messaging Server (またはクライアントのアドレスに一致しないほかのサーバ) の IP アドレスです。これによって、ソース IP アドレスがフィルタの [SERVER_IP] 部分に一致するクライアントからのみプロクシがログインできるようになります。

このオプションについては、「Creating Access Filters for HTTP Proxy Authentication」で説明しています。

メール アクセス ドメイン構文 (390241)

次の既存のパラメータについて説明します。

LDAP entry: mailAccessDomain

4.15 から、mailAccessDomain パラメータは、1 つの属性で複数のフィルタをサポートします。各フィルタは "$" で区切り、"+" または "-" でその処理を示します。

mailAccessDomain フィルタの構文は次のとおりです。

    [+-] servicelist : clientlist ( $ [+-] servicelist : clientlist *

たとえば、次のようになります。

    +imap imapmmp: ALL$-pop popmmp: ALL

これで、ユーザは imap と imapmmp (ssl ではない) にしかアクセスできなくなります。

4.15 パッチ 1 の設定オプション

Messenger Express で、認証 SMTP メッセージの送信ができるようになりました。 (383050)

次のパラメータが追加されました。

local.service.http.smtpauthuser

local.service.http.smtpauthpassword

これらのパラメータによって、通常は Netscape Communicator を使用して受信する認証 SMTP メッセージを Messenger Express でも受信できるようになります。

これが適切に機能するには、mshttpd に与えたユーザ ID およびパスワードがストア管理者のものであり、また store.admins リスト内に存在している必要があります (admin および admin など)。

これらのパラメータを設定した後で、認証を受けた ME ユーザから Messanger Express で受信したメールの Message View ウィンドウの差出人ヘッダの隣りに "Internal" と表示されるようになります。ME からの認証済みメールには、実際のユーザではなく認証済み SMTP ユーザ名がヘッダ表示されます。

メーリング リストを使って送信されたメッセージを受信した場合、必ず Resent-From ヘッダが追加されます。 (381555)

次のパラメータが追加され、この動作を修正できるようになりました。

local.service.smtp.smtp-router.addresentfrom

このパラメータを no に設定した場合、メッセージの宛先がグループに指定されていると、このメッセージの受取人には Resent-From ヘッダが表示されません。そのほかの場合は、Resent-From ヘッダが表示されます。

MTA の抑制を調整できる新しいパラメータが追加されました。 (386272)

次のパラメータが追加され、MTA の抑制を調整できるようになりました。

local.service.smtp.throttlethreshold

このパラメータに設定された件数を制御キューが超えると、サーバが受信接続を受け入れる速度を抑制し始めます。これによって、キュー内のメッセージ数が膨大になるのを防ぐことができます。

抑制レベルを高く設定しすぎると、受信速度がサーバの能力を超えて、受信したメッセージをすべて配信できなくなります。

local.service.smtp.throttlethreshold パラメータによって抑制レベルは定義されます。デフォルト値は 2000 メッセージです。

このパラメータによって、一度に処理されるメッセージの最大数が定義されます。

8 ビットのヘッダは、Messenger Express での Javascript エラーの原因となります。 (367500、368796)

これらのエラーを避けるために、次のパラメータを設定できます。

local.rfc822header.fixlang

local.rfc822header.fixcharset

local.rfc822header.allow8bit

fixlang パラメータには、2 文字の言語 ID を指定します (たとえば、韓国語には ko を指定します)。このパラメータは、文字セット名 (EUC-KR など) を指定する fixcharset パラメータと併用する必要があります。これらの 2 つのパラメータを設定すると、Messenger Express からその複数言語機能が失われてしまいますが、allow8bit パラメータを設定した結果として生じる Javascript エラーを避けられるようになります。

local.rfc822header.allow8bitno に設定すると、ヘッダ内のすべての 8 ビット データは "?" と表示されます。このパラメータを yes に設定すると、ヘッダが妥当性チェッカに通されます。この結果、有効な 8 ビット文字は完全な状態で表示され、無効な文字は "?" で表示されます。

高可用性を実現するため、またはどのサーバがメールを処理しているのか知る必要のあるマルチインスタンス環境で使用するための設定可能な受信ヘッダ。(383012)

次のパラメータが追加されました。

local.service.smtp.smtp-accept.receivedcomment

このパラメータは、メッセージ ストアが付けたデフォルトの受信フィールドを、メッセージ ストアによって受信された各メッセージのヘッダに置き換えます。この文字列には、テキストと位置依存引数 (各 %) を混在させることができます。たとえば、次のとおりです。

Field 1: Product Name "Netscape Messaging Server"

Field 2: Product Version "4.15"

これにより、デフォルトのリリース構築受信ヘッダは、次のように表示されます。

Received: from netscape.com ([207.1.151.156]) by <host>.<domain>.com

    (Netscape Messaging Server 4.15) with ESMTP id FOM48800.N00 for

    user@netscape.com>; Wed, 19 Jan 2000 18: 28: 56 -0800

local.service.smtp.smtp-accept.receivedcomment 設定パラメータを次のように設定すると、

# ./setconf local.service.smtp.smtp-accept.receivedcomment "AOL-%s v%s msg-system1"

次のような受信ヘッダが生成されます。

Received: from netscape.com ([207.1.151.156]) by <host>.<domain>.com

    (AOL-Netscape Messaging Server v4.15 msg-system1) with

    ESMTP id FOM6N700.S00 for <user@netscape.com>;

    Wed, 19 Jan 2000 19: 21: 07 -0800

200 文字を超える文字列の場合、200 文字以降の文字列はこのパラメータにより切り捨てられます。このパラメータを「""」と設定することができ、この場合、受信コメントには「()」と表示されます。

プロトコル プラグイン プロパティに関連した拡張機能があります。

SMTP_PPP_RECEIVEDCOMMENT: 接続のたびにコメントを上書きする

SMTP_PPP_PRODUCTNAME: 製品名の読み取り専用アクセス

SMTP_PPP_PRODUCTVERSION: 製品バージョンの読み取り専用アクセス

SMTP_PPP_INSTANCENAME: サーバ インスタンス名の読み取り専用アクセス

service.listenaddr パラメータは、sendmail が localhost SMTP ソケットを待機するのを防ぎます。(382098)

この問題は、Sendmail エミュレータに関連しているため、標準接続から MTA へのSMTP 接続をリダイレクトします。この問題を解決するために、次のパラメータが設定されました。

local.service.sendmail.port

local.service.sendmail.listenaddr

local.service.sendmail.listenaddr を設定する場合、このパラメータは待機する IP アドレスなので、local.service.sendmail.port も設定する必要があります。

ポート番号の場合、sendmail は最初に local.service.sendmail.port に定義された値 (たとえば 25) を探します。この値が設定されていない場合は、service.smtp.port に定義された値を探し、次に、smtp/tcp ポート番号を探します。これらの値がどれも設定されていない場合は、デフォルトで 25 になります。

リッスン アドレスを検索する場合、sendmail は最初に local.service.sendmail.listenaddr パラメータに定義された値を探します (たとえば、localhost)。この値が設定されていない場合は、次に、service.listenaddr に定義された値を探します。どちらの値も設定されていない場合は、デフォルトで localhost になります。

MTA は、オリジナルのメッセージに関係なく、延期メッセージの本文をメッセージ ディレクトリに残しておくことが可能です。 (382456)

競合条件のために、延期メッセージの本文がオリジナルに関係なくメッセージ ディレクトリに残ってしまう場合がありました。この問題は、解消されました。この問題を調整するための設定パラメータも使用可能です。

service.smtp.fileretry パラメータは、エラーを発生させる前に、ファイルの内部名前変更を何回再試行するかを指定するために使用されます。このパラメータにデフォルト値は設定されていません。内部値は 30 です。

Messenger Express では、巨大なファイルがアップロードされると "File too large (ファイルのサイズが大きすぎます)" メッセージが表示される場合があります。 (382477)

service.http.maxpostsize パラメータは、サーバがアップロードしようとする HTTP POST の最大サイズを定義します。

アップロードされるファイルが service.http.maxpostsize によって定義された値よりも大きい場合、Messenger Express は File too large エラー メッセージを返す前に、最大で 32K をアップロードします。

MTA の DNS キャッシュのオフ。

DNS の動作の制御を強化する場合は、MTA による DNS のキャッシュをオフにできます。MTA の DNS のキャッシュをオフにするには、service.smtp.dnscachesize パラメータを -1 に設定します。

ログのエントリによって DNS のキャッシュが無効にされたことが示されます。

MTA 内の LDAP クエリのスキップ (送信メール リレーに役立ちます)。(379424)

MTA の LDAP クエリをスキップするように service.smtp.smtp-router.remotemaildomains パラメータを設定できます。たとえば、*.siroe.com と設定すると、<everything>.siroe.com はリモートとしてサーバに処理され、これらに対する LDAP の検索がスキップされます。service.smtp.smtp-router.remotemaildomains パラメータにアスタリスク文字 (*) を設定すると、すべてリモートとしてサーバに処理されます。

このパラメータは、すべての正規表現を使用して設定できます。たとえば、(*.siroe.com && *.company22.com) という値を使用して、これらのアドレスをリモートに設定できます。

MTA の代替ホスト。(379426)

MTA が「最後の手段として使用するホスト」を定義するには、service.smtp.smtp-deliver.fallbackhosts を、区切り文字 $ で区切った x: y のリストに設定します。x は、ドメインを指定する疑似正規表現を、y はホスト名または IP アドレスを表しています。

y に複数の IP アドレスが設定されている場合、これらのアドレスは優先度がもっとも低い MX としてネーム サーバに処理されます。このドメインの「真の」 MX が停止している場合、疑似 MX IP アドレスが最上位に上がり、TTL の継続時間を通じてその状態が維持されます。

このパラメータを *.<host> と設定した場合、延期メールはすべて <host> に転送されます。


個人用アドレス帳

概要

個人用アドレス帳を使用すると、ユーザは、個人やグループを含む個人用アドレス帳のエントリの管理が可能になり、メール メッセージを作成するときにこれらのエントリにアドレスを指定できるようになります。

注 : 個人用アドレス帳は、Solaris プラットフォーム以外ではサポートされていません。

ユーザはアドレス帳のエントリおよびグループを作成、編集、削除できます。

Messenger Express のメイン ウィンドウで、[アドレス] タブをクリックするとアドレス帳ウィンドウが開きます。このウィンドウで、次の操作を行うことができます。

  • アドレス帳のエントリの作成 (個人またはグループ)。作成するオブジェクトを選択すると、対応する属性 (姓、名、住所、電話番号など) を入力するための新しいウィンドウが表示されます。作成したエントリは、アドレス帳に追加されます。
  • アドレス帳のエントリの削除 (個人またはグループ)。グループを削除しても、そのグループのメンバーは削除されません。指定したグループ情報だけが削除されます。
  • アドレス帳のエントリの編集 (個人またはグループ)。選択したオブジェクトのすべての属性がウィンドウに一覧表示されます。ユーザは必要に応じてこの属性を変更できます。グループの場合、現在および潜在的なメンバーからの選択を可能にするメカニズムが存在します。

インストール

Messaging Server 4.15 パッチ 4 をまだインストールしていない場合、インストール手順の詳細は http: //docs.iplanet.com/docs/manuals/messaging/nms41/install/conten ts.htm を参照してください。

注 : Messaging Server 4.15 パッチ 4 によって個人用アドレス帳のビットがインストールされますが、設定作業は一切実施されません。個人用アドレス帳を実行するには、Messaging Server 4.15 パッチ 4 のインストールに成功した後で次の作業を行う必要があります。

    1. pabinst.pl スクリプトを実行して、個人用アドレス帳を設定します。

    2. dssetup を実行して、個人用アドレス帳の Directory Server を設定します。

個人用アドレス帳の設定

perl スクリプトの pabinst.pl は、<serverroot>/bin/MSG/install/bin ディレクトリにあります。このスクリプトを、次のように -d オプションを指定して perl で実行します。

# <serverroot>/install/perl <serverroot>/bin/MSG/install/bin/pabinst.pl -d

次の一連の質問が表示されます。指示に従って質問に答えてください。

  • Do you want to (re)configure the Personal Address Book service (yes|no) [no] ?

    個人用アドレス帳を設定する場合は yes と入力します。設定を中止する場合は、no と入力するか、Return キーを押します。

  • Personal Address Book Directory Server Host name [<hostname>.<domain>] :

    個人用アドレス帳のサーバとなる Directory Server のホスト名を入力します。デフォルト値を使用する場合は Return キーを押します。

  • Personal Address Book Directory Server port [<port_number>] :

    Directory Server の LDAP ポートを入力します。デフォルト値を使用する場合は Return キーを押します。

  • Personal Address Book Directory Server Base DN [o=<base DN>] :

    新しいベース DN を o= 形式で入力します (PABの場合は、o=pab)。

    重要 : ここで指定するベース DN は、dssetup を実行する場合に指定するベース サフィックスと一致させる必要があります。デフォルトが設定に対して正しい値でなければ、Return キーを押してデフォルト値を受け入れないでください。

  • Bind DN [admin] :

    cn=directory manager (またはこれに相当するもの) と入力します。デフォルト値を使用する場合は Return キーを押します。たとえば、バインド DN にはデフォルト値を、ベース DN には o=pab を使用する場合、このバインド DN は uid=admin, o=pab と設定されます。

    重要 : ここで指定するバインド DN は、dssetup を実行する場合に指定するユーザまたはグループ管理者の UID と一致させる必要があります。

  • Password:

    バインド DN のパスワードを入力します。

    重要 : ここで指定するパスワードは、dssetup を実行する場合に指定するユーザまたはグループ管理者のパスワードと一致させる必要があります。

    警告 : ディレクトリマネージャをバインド DN として使用する場合、指定したディレクトリマネージャのパスワードが ASCII テキストとして local.service.pab.ldappasswd パラメータ内に示されます。つまり、configutil ユーティリティを使うと、通常のユーザでもこのパスワードを参照できます。したがって、このパラメータにアクセス可能なディレクトリへのアクセス許可を、通常のユーザには与えないことをお勧めします。

  • Personal Address Book Maximum Number of Entries [500] :

    個人用アドレス帳エントリの最大数を入力します。デフォルト値を使用する場合は Return キーを押します。

    この情報を入力すると、LDAP URL および バインド DN が表示されます。例は次のとおりです。

    Summary of selections:

    PAB LDAP URL: ldap: //<directory_server_hostname>: <directory_server_port>/o=pab

    PAB Bind DN: cn=directory manager

    Maximum Number of Entries: 500

    次に、設定を続けるかどうかを確認する質問が表示されます。

  • Continue PAB configuration with the above selections [yes] ?

    設定を続ける場合は、yes と答えるか Return キーを押してデフォルト値を受け入れます。継続しない場合は、no と答えます。

    個人用アドレス帳サーバが指定の入力値で設定されます。

  • The Messaging Server must be restarted for these settings to take effect. Restart now [yes] ?

    メッセージング (mshttpd) サービスを再起動する場合は、yes と答えるか Return キーを押してデフォルト値を受け入れます。再起動しない場合は、no と答えます。

個人用アドレス帳の Directory Server の設定

pabinst.pl スクリプトを実行して個人用アドレス帳を設定した後で、dssetup ユーティリティを使用して個人用アドレス帳の Directory Server を設定する必要があります。dssetup.tar ファイルを untar コマンドで処理して dssetup 実行可能ファイルを入手します。

# tar -xvf dssetup.tar

注 : dssetup ユーティリティを Messaging Server 4.15 パッチ 4 アーカイブ ファイルから個別にダウンロードすることも可能です。dssetup-4.15p4.tar.gz アーカイブ ファイルをダウンロードする場合は、このファイルの解凍を行ってから、ファイルに含まれる dssetup.tar ファイルを untar コマンドで処理してください。必要となる dssetup バージョンが SunOS5.6 サブディレクトリに配置されます。

# gunzip dssetup-4.15p4.tar.gz

# tar -xvf dssetup-4.15p4.tar

すべてのファイルを抽出した後で、ディレクトリサーバがインストールされているマシンで /MSG または /SunOS5.6 サブディレクトリから dssetup を実行して個人用アドレス帳のスキーマを更新します。次にリストされている質問が表示されます。指示に従って質問に答えてください。

  • Do you wish to continue [yes]:

    作業を続ける場合は、yes と答えるか Return キーを押します。作業を中止する場合は no と入力します。

  • Directory server root [/usr/netscape/server4]:

    Directory Server のルートの位置を入力します。

  • Messaging Server schema in the directory server appears to be up to date.

    Do you wish to update the schema anyway [y] ?

    yes と答えるか Return キーを押します。

    注 : はじめて Messaging Server をインストールする場合は、この質問は表示されません。

  • Do you wish to configure this directory for Server Configuration [y] ?

    個人用アドレス帳には、サーバの設定ではなく、ユーザまたはグループのスキーマの更新が必要なので、no と答えます。

  • Do you wish to use this directory for managing Users/Groups [y] ?

    個人用アドレス帳のユーザまたはグループのスキーマの更新を続ける場合は、yes と答えるか Return キーを押します。

  • Please enter the Directory Administrator's DN [cn=Directory Manager] :

    cn=directory manager (またはこれに相当するもの) と入力します。デフォルト値を受け入れる場合は Return キーを押します。

  • Please enter the Directory Administrator's Password :

    ディレクトリマネージャの (またはこれに相当する) パスワードを入力します。

  • Please enter the base suffix under which the Users/Groups data should be setup [o=<domain>.com] :

    o=<base DN> の形式 (例、o=pab) で答えて個人用アドレス帳の組織を設定します。ここに個人用アドレス帳のエントリ/グループ データが格納されます。

    重要 : ここで指定するベース サフィックスは、pabinst.pl を実行したときに指定したベース DN と一致させる必要があります。

  • Do you want to enable anonymous search access on the Users/Groups suffix 'o=pab' [y] :

    yes と答えるか Return キーを押して、個人用アドレス帳の匿名検索アクセスを使用可能にします。

  • Please enter the Users/Groups Administrator's uid [admin] :

    admin (またはこれに相当するもの) と入力し、uid=admin,o=<base DN> というユーザが作成されたことを通知します。

    重要 : ここで指定する UID は、pabinst.pl を実行したときに指定したバインド DN と一致させる必要があります。

  • Please enter the Users/Groups Administrator's Password :

    管理者のパスワードを入力します。

    重要 : ここで指定するパスワードは、pabinst.pl を実行したときに指定したバインド DN のパスワードと一致させる必要があります。

  • Enter the Users/Groups Administrator's Password again to verify :

    管理者のパスワードを再入力します。

    この時点で、指定の全設定のリストが表示されます。リストの次に、次の質問が表示されます。

  • Do you want to continue [yes] :

    すべての設定が正しい場合は、yes と答えるか Return キーを押します。設定をやり直す場合は no と答えます。

    dssetup ユーティリティによって Directory Server 上の個人用アドレス帳スキーマが更新され、Directory Server が再起動されます。

    dssetup の設定が完了したら、個人用アドレス帳のインストールおよび設定も完了です。mshttpd サービスを再起動すると新しい設定が有効になります。新規のユーザ アカウントは管理コンソールから作成することもできます。アカウント設定後、ユーザは Messenger Express にログインし、個人用アドレス帳の使用を開始できます。

設定

個人用アドレス帳の機能を有効にする場合は local.service.pab.enabled パラメータを 1 に設定します。無効にする場合は、このパラメータを 0 に設定します。このパラメータはデフォルトで 1 に設定されています。

configutil を使用して local.service.pab.enabled パラメータを設定できます。たとえば、このパラメータを 1 に設定する場合は、次のコマンドを使用します。

# ./configutil -o local.service.pab.enabled -v 1

そのほかの設定変数は次のとおりです。

  • local.service.pab.ldaphost

    このパラメータによって、個人用アドレス帳に使用する LDAP サーバ名が指定されます。

  • local.service.pab.ldapport

    このパラメータによって、LDAP サーバのポート数が指定されます。

  • local.service.pab.ldapbinddn

    このパラメータによって、LDAP サーバ上の個人用アドレス帳が使用するバインド DN (たとえば、cn=Directory Manager) が指定されます。

  • local.service.pab.ldappasswd

    このパラメータによって、個人用アドレス帳が使用するバインド DN のパスワードが定義されます。

  • local.service.pab.ldapbasedn

    このパラメータによって、個人用アドレス帳のエントリの宛先となるベース DN が指定されます。デフォルトは o=pab です。

  • local.service.pab.attributelist

    このパラメータは、個人用アドレス帳のエントリに新規属性を追加する場合に使用されます (存在していない属性を作成する場合など)。

  • local.service.pab.maxnumberofentries

    このパラメータによって、1 ユーザ ID あたりのエントリの最大数が指定されます。デフォルトでは、このパラメータは 500 に設定されています。

保守

pabdelete ユーティリティは shared/bin にインストールされています。このユーティリティは、ユーザを削除した場合などにそのユーザのアドレス帳のデータを削除するために使用します。また、個人用アドレス帳をアンインストールする際に、アドレス帳のすべてのデータを削除する場合にも使用できます。

注 : uninstall ユーティリティを実行する場合は、pabdelete ユーティリティを実行してアドレス帳のデータを削除する必要があります。pabdelete ユーティリティは、uninstall からは実行されません。

重要 : pabdelete ユーティリティを実行する前に、このユーティリティに正しいアクセス権限が適用されているかどうかを確認してください。pabdelete のモードは 755 である必要があります。これ以外の場合は、次のコマンドを使用して pabdelete の権限を変更してください。

# chmod 755 pabdelete

pabdelete ユーティリティの構文は次のとおりです。

# ./pabdelete -D <binddn> -w <password> [options] <uid>

<binddn> および <password> パラメータは、それぞれバインド DN とバインド パスワードを表しています。<uid> は、削除する個人用アドレス帳の所有者のユーザ ID を表しています。 uid パラメータに ALL を使用してすべてのユーザを指定できます。ただし、個人用アドレス帳の root は削除されません。

オプションの各パラメータは、次のとおりです。

 

オプション

 

説明

 

-h <host>

 

LDAP サーバ名または IP アドレス。

-p <port>

 

LDAP サーバの TCP ポート数。

-b <basedn>

 

個人用アドレス帳のベース DN。デフォルト値は o=pab です。

-n

 

この pabdelete 操作によって実行される処理をプレビューします。処理は実際には行われません。

-v

 

詳細モードで実行します (標準出力への診断)。

-help or -H

 

使用状況に関する情報を表示します。

 

いくつかの使用例を次に示します。

# pabdelete -H

# pabdelete -D "cn=admin, o=siroe.com" -w xyz -b "ou=abooks, o=siroe.com" jsmith

# pabdelete -D "cn=admin, o=siroe.com" -w xyz -b "ou=abooks, o=siroe.com" -v -n ALL


インストール時の注意

重要: Messaging Server 4.15 パッチ 4 には、パッチ バージョンと完全バージョンの 2 種類のバージョンがあります。Messaging Server 4.15 パッチ 4 の完全バージョンは、以前の Messaging Server のどのバージョンにでもインストールして使用できますが、パッチ バージョンは Messaging Server 4.15 にのみインストール可能です。

バージョン 4.15 より古いバージョンの Messaging Server を使用している場合に Messaging Server 4.15 パッチ 4 のパッチ バージョンをインストールするには、ご使用の Messaging Server のバージョンを 4.15 にアップグレードする必要があります。 4.15 パッチ 4 には、4.15 パッチ 1、パッチ 2、および パッチ 3 でのすべての修正も含まれています。

Messaging Server 4.15 パッチ 4 は、次のプラットフォームで使用できます (必須パッチおよび推奨パッチについては、『Messaging Server チューニング ガイド』を参照してください)。

  • 必須パッチを備えた Solaris 2.6 for Sparc

  • 必須パッチを備えた HP-UX 11.0

  • Windows NT 4.0 SP5

  • 推奨パッチを備えた IBM AIX 4.3.2

  • Tru64 Unix 4.0d

  • Red Hat 6.0 (Linux 2.2)

Messenger Express からアクセスする場合は、Messaging Server 4.15 パッチ 4 では Javascript をサポートするブラウザが必要になります。パフォーマンスを上げるために、Netscape では次のブラウザの使用をお勧めしています。

  • Netscape Navigator 4.7 以降

  • Internet Explorer 5.0 以降

Netscape Messaging Server 4.15 パッチ 4 のインストールに関しては、

http: //docs.iplanet.com/docs/manuals/messaging/nms41/install/contents.htm を参照してください。

次節の「既知の問題と制限事項」のバグ #399059 に関する文書も参照してください。


既知の問題と制限事項

Messaging Server 4.15 パッチ 4 には、次の制限事項と問題点があります (製品の機能と使用法に影響するおそれのある、そのほかの問題点については、この文書の後半にある「発生の可能性のある問題と解決策」も参照してください)。

RBL が動作しません。また、製品パッケージにほかのプラグイン コードが入っていません。(494201)

RBL の作業用バージョンがリリースされ、そのほかのプラグイン サンプル コードをダウンロードできるようになりました。

間違いやすいサーバ インストールの LDAP アカウントに関する質問(399059)

インストール スクリプトでは LDAP 管理者アカウントに関する 2 つの質問が表示されます。設定 LDAP 管理アカウントに「admin」と入力し、ユーザ/グループ LDAP 管理アカウントに「cn=directory manager」と入力します。2 つの異なるアカウントがある理由は、設定ディレクトリとユーザ/グループ ディレクトリが別であるからです。設定管理者には、設定 LDAP サーバへの書き込みアクセス権限があり、ユーザ/グループ管理者にはユーザ/グループ LDAP 管理アカウントへのアクセス権限があります。

HP では PAB 機能がサポートされません。(394398)

インストール スクリプトが個人用アドレス帳を HP マシンにインストールするように指示します。これは、前提条件と readme ファイルに説明したように、PAB が Solaris 以外ではサポートされていないためです。

2 つのエントリがある nsserver.cfg によって sendmail が混乱します。 (387459)

Sendmail が 2 つのインスタンス サーバを持つ nsserver.cfg ファイルでの実行に失敗します。

次のエラー メッセージが表示される場合があります。

[03/Mar/2000: 15: 28: 04 -0500] nccmail [3349]: General Warning: CONFIGROOT

environment variable is not set and cannot find unique messaging server instance.

[03/Mar/2000: 15: 28: 04 -0500] nccmail [3349]: General Critical: Failed to open

config file (./configdb). Make sure you set CONFIGROOT environment variable

to the directory containing configdb file. sendmail: Could not initialize Messaging Server configuration.

4.05p1、4.1p2、および 4.15p1 はすべて、Sendmail が使用するポートとアドレスの状態をカスタマイズする機能をサポートしています。mailx に使用されているパスをチェックして status=p2 に設定してください。これによって、インスタンスが複数存在する場合でも Sendmail が正しく実行されるようになります。

LDAP メール アクセス ドメインが 4.15 または 4.15P1 で動作しません。(389998)

メール アクセス ドメインをユーザごとに設定しても動作しません。ユーザはログインしてドメインとユーザ LDAP エントリにリストされていない IP からメールを取得することができます。

マニュアルによると、mailaccessdomain を "none" に設定すると、ユーザは mailserver にアクセスできなくなるはずですが、そうなりません。固有のドメインを設定しても機能しません。

mailAccessDomain 構文には、 1 つの属性に複数のフィルタがあり、"$" で区切られ、"+" または "-" でその処理が示されています。mailAccessDomain フィルタの構文を次のように記述します。

"[+-]" servicelist ": " clientlist ( "$" "[+-]" servicelist ": " clientlist )*

例:

+imap imapmmp: ALL$-pop popmmp: ALL

これでユーザは imap と imapmmp (ssl ではない) にしかアクセスできなくなります。サービスあたり 2 つ以上の IP アドレスを取得する場合は、空白文字が入らないように次の構文を使用する必要があります。

+imap: ip1,ip2

service.imap.maxthread で imapd のコアが 1000 に設定されている (388049)

この問題を避けるためには、メッセージ ストアにアクティブにアクセスしているスレッドの総数が 1000 を大幅に下回るようにする必要があります。スレッドの総数を 1000 未満に保つには、次のパラメータの値を調整して値の合計が 1000 未満になるようにします。

service.http.maxthreads

service.imap.maxthreads

service.pop.maxthreads

service.smtp.mailbox-deliver.minruncount

パラメータ service.smtp.mailbox-deliver.minruncount は、メッセージ ストアにアクセスする MTA スレッドの数を制御します。対応する service.smtp.mailbox-deliver.maxruncount は使用されません。

Messenger Express では、無効な年数が含まれているメッセージの日付が正しく表示されない場合があります。(385657)

RFC 882 および 1123 では、2 桁の文字列で年数を表す方法 (00 など) が無効と指定されています。年数を表す 2 桁の文字列を送出した Messenger Express システムは正しく表示できない場合があります。

Messenger Express および個人用アドレス帳では、表示名の引用符は受取人フィールド内のアドレスに表示されません。(380488)

さらに、Internet Explorer 5.0 を使用している場合に表示名フィールドに %22 (または類似した 2 桁の文字列) を入力した場合、二重引用符として符号化され MTA での SMTP エラーの原因となります。

希望言語が中国語が新規ユーザを作成した場合、(エントリの作成時に姓と名を指定したとしても) このエントリの [姓] フィールドおよび [名] フィールドには何も表示されません。 (387389)

希望言語を中国語に指定する場合、「Chinese/China」または「Chinese/Taiwan」と指定する必要があります。

希望言語が中国語の新規ユーザを作成した場合でも、このユーザには中国語ではなく英語のグリーティング メッセージが送信されます。(387704)

Messenger Express では、ユーザが明示的にセッションをログオフしないと、ブラウザの終了後、セッションが完全に終了するまでの間に短い時間が存在することになります。したがって、ブラウザの履歴にアクセス可能な人によって悪用されるおそれがあります。 (379157)

セキュリティのため、UNIX Messenger Express ユーザはメール セッション終了後、ブラウザ ウィンドウを閉じることをお勧めします。 (380283)

サーバ プロセスがクラッシュした場合は、再起動する前にサービスをすべてシャットダウンしてください。そうしないと、ほかのプロセスがハングすることがあります。

サーバ プロセスが突然終了した場合は、サーバを再起動する前に Messaging Server のプロセスをすべてシャットダウンしてください。そうしないと、残りのプロセスは、中断されたプロセスを保持しているロックを待機しているため反応しません。

大規模なメーリング リストの送信中に Directory Server がダウンした場合は、メールの延期に失敗し、メッセージは配信されません。(370061)

エラーの発生を告げるメッセージが、ポストマスタに送信されます。

多数のフォルダはクライアントのメモリが不足する原因になります。(379459)

Messenger Express は、クライアント上の使用可能メモリが不足する前に、一定数の参照可能フォルダ (128M バイトのメモリの場合は 200 未満) しかサポートしません。メモリが不足すると、画面全体が白くなったり、ブラウザのステータス バーに Javascript エラーを告げるメッセージが表示されたりします。

エラー メッセージをすべて表示するには、Location バーに「javascript: 」と入力します。次のようなエラー メッセージが表示されます。

Javascript Error: http: //./fldr_fs.html, line 85 out of memory.

ユーザを Netscape Console で削除した後でも、そのユーザのアカウントで短時間 (デフォルトは 15 分) ログインできます。 (379080)

認証キャッシュを (パフォーマンス上の理由から) 使用可能に設定する場合は、ユーザの削除を即時有効にするにはサーバ上のすべてのサービスを再起動する必要があります。

認証キャッシュを使用可能に設定しない場合は、service.authcachettl を 0 に設定し、すべてのサービスを再起動します。

Netscape Communicator でリンクを送信し、Messenger Express でメッセージを表示しようとすると、メッセージの本文が空白になります。同じメッセージを IMAP で表示すると、リンクが表示されます。(370998)

リンクの前にテキストを入力すれば、メッセージは問題なく表示できます。

HP-UX 9000/800 システムでは、SNMP サブエージェントはマスタ エージェントと通信できません。(370650、370694)

HP-UX 9000/800 システムでは、SNMP を使用できません。

ユーザおよびグループのディレクトリを複製すると、その複製したディレクトリにユーザ設定の変更を適用するための時間がかかります。 (368971)

複製したディレクトリにユーザ設定の変更を適用するのに要する時間は、Directory Server の複製スケジュールによって異なります。

Users of Outlook Express (全バージョン) のユーザが IMAP を使用する場合、開封済みのメッセージが未開封の状態に戻されることがあります。(363547)

これは、Outlook Express が誤って同じメールボックスへの複数の接続を使用していることが原因です。

空白文字を含むフォルダ/サブフォルダ作成が統一されていません。(359809)

NT では、空白文字で終わるフォルダ名や空白文字のみまたは空白文字で終わるサブフォルダ名を作成しようとすると、「システム I/O エラー、管理者はサーバ ログの詳細を確認してください」というエラー メッセージが表示されることがあります。NT ではこのようなファイルは作成できませんが、Solaris では作成することができます。

プログラム配信保留モードが動作しません。(352333)

延期され代替キューに入れられたメッセージは、代替キューが削除された場合でもメイン キューに戻るようデフォルトで設定されていません。(358478)

メッセージを含んでいる代替キューは削除しないでください。

Messaging Server 4.15 パッチ 2 では、certmap プラグインはサポートされていません。(337413)

不特定多数宛てメール (UBE) プラグインの RUN コマンドと SCAN コマンドは無効になっており、サポートされていません。(334886)

Reconstruct -r を実行すると、認証を受けた差出人の情報が失われます。(115193)

Netscape では、メッセージ送信を認証するために XSERVER を個人的に拡張することをサポートしています。メールボックスを再構築すると、認証を受けた差出人の情報がすべて破棄されます。

Messaging Server 3.x から 4.15 パッチ 2 へのアップグレード プロセスが中断した場合は、サーバを再起動する前に reconstruct -m を実行してください。

reconstruct -m コマンドは、矛盾するメッセージ ストアを訂正します。

プログラム配信が動作するには、ログイン シェルが有効でなくてはなりません。(326785、336039)

プログラム配信オプションは、有効と見なされないシェルでは動作しません。UNIX システムの中には、/etc/shells ファイルに有効なすべてのシェルのパスが入っているものもあります。このファイルが見つからない、あるいは空の場合、メッセージが送信されているユーザの有効なログイン シェルは次のとおりです。

/bin/sh

/usr/bin/sh

/bin/csh

/usr/bin/csh

/bin/ksh

/usr/bin/ksh

プログラム配信の詳細については、『Messaging Server 管理者ガイド』を参照してください。

ユーザの割り当て制限を変更しても、新しい制限はすぐに有効にはなりません。(319715)

ユーザがすでに割り当て量を超えている場合も、制限はユーザがログインしたときに有効になります。つまり、ユーザは新規メッセージを受け取るまで、あるいはログオフして再度ログインするまで、「割り当て量超過」メッセージを受け取る可能性があります。

割り当て制限をリセットした後でそのユーザにメールを送信することで、新しい設定を有効にできます。

設定を有効にするには、サーバを再起動しなければならない場合があります。(341854)

SMTP 設定はすべてサーバの再起動を必要とします。POP、IMAP、HTTP 設定の大部分はサーバの再起動を必要としません。

LD_LIBRARY_PATH が Directory Server の <サーバルート>/lib のディレクトリを指定している場合、PAB インストール スクリプトの実行は失敗します。(534473)

アップグレード インストール後、サーバ プロセスは自動的に再起動されません。(535482)

解決策: アップグレード インストール後、開始/終了スクリプトを使用してサーバを再起動してください。そうしないと、古いサーバ バイナリが引き続き実行されます。

ユーザ作成時にアカウント設定の希望言語フィールドを空白にした場合は、アップグレード インストール後、ユーザの Webmail が英語で表示されます。(535486)

解決策: ユーザ作成時に希望言語として「日本語」を選択するか、またはアップグレード インストール後に、対応するユーザ設定を日本語に設定します。

HPUX アップグレードが失敗して、「ディスクがいっぱいです」と表示されます。(535480)

HPUX アップグレード時に Directory Server と Messaging Server を同時にアップグレードしようとすると、「ディスクがいっぱいです」というメッセージが表示され、アップグレードは失敗します。

解決策: まず、Messaging Server インスタンスをシャット ダウンしてから Directory Server のみアップグレードします。その後で、インストーラを再び開き、Messaging Server をアップグレードします。

アップグレード インストールが終了しても、Webmail のログイン画面が英語で表示されます。(538963)

アップグレード インストールを無事完了してからサーバを再起動しても、ブラウザ内のログイン画面は日本語ではなく英語で表示されます。

各サーバを停止した後、それらを再起動する前に次のコマンドを実行します。

<サーバルート>/msg-<システム>/configutil -o gen. nsmsginstalledlanguages -v en, ja

<サーバルート>/msg-<システム>/configutil -o gen. nsmsgsitelanguage -v ja

コマンドを実行した後で、サーバを起動します。アップグレード後、変数はインストーラによって 'en' とリセットされます。上記のコマンドは、アップグレード インストールを行う前に設定されていた値をリストアします。

設定についてのお問い合わせは、テクニカル サポートまでご連絡ください。


発生の可能性のある問題と解決策

この節では、Messaging Server 4.15 パッチ 3 リリースの判明している問題と解決策が詳細に説明されています。問題の後にバグ報告番号が記載されている場合は、テクニカル サポートに連絡する際にその番号を知らせてください。

製品の機能や使用法に影響するおそれがあるそのほかの問題点については、前節の「既知の問題と制限事項」および次節の「マニュアルの訂正箇所」を参照してください。

インストールとアップグレードに関する問題と解決策

既存の 4.15 サーバに 4.15 パッチ 1 NT をインストールすると、デフォルトで MMP と Mailstone ツールがインストールされます。 (393848)

既存の 4.15 サーバに 4.15 パッチ 1 NT をインストールすると、デフォルトで Mail Multiplexor (MMP) と Mailstone ツールがインストールされます。PopProxy および ImapProxy サービスがデフォルトのポートで動作すると、クラッシュや CPU の使用頻度が高くなった場合にさまざまな問題が発生します。

この問題を避けるには、MMP サービスを無効にします。 パッチをインストールしていない場合は、この問題が発生しません。

ドメイン名がないと、インストーラが失敗してもレポートされません。 (381850)

ネットワークに接続されていないシステムへの "localhost" インストールは、ホスト名しか定義されない場合、失敗します。"msg-localhost" ディレクトリが作成されなくても、インストーラはエラーを報告しません。

このインストールは、ホストの完全修飾名を "localhost.localdomain" から "localhost.local.domain" に変更すると動作します。

SSL を使用可能にせずにこの製品をインストールすると、対応するサーバが起動したときに、ログ ファイルにエラー メッセージが表示されます。 (363752)

これらのメッセージは無視しても問題ありません。

解決策 : SSL はデフォルトで、すべてのサーバに対して使用可能になっています。エラー メッセージを生成せずに各サービスの SSL を使用不可にするには、次のコマンドを使用します (SMTP の SSL を使用不可にする場合など)。

configutil service.smtp.sslusessl no

アップグレードの実行中に Messaging Server が、/etc/nsserver.cfg ファイルを適切に書き直すとは限りません。 (351603)

解決策 : Messaging Server を同じ Unix マシンに 2 回以上インストールした場合、/etc/nsserver.cfg ファイルの 1 行目に、使用する Messaging Server の <server-root> が記載されていることを確認してください。

アンインストール プロセスでは、代替キューおよびプライマリ以外のメッセージ ストア パーティションは削除されません。 (355963)

キューが複数ある場合、アンインストール プロセスでデフォルト キューは削除されますが、代替キューは削除されません。パーティションが複数ある場合、アンインストール プロセスでプライマリ パーティションは削除されますが、プライマリ以外のメッセージ ストア パーティションは削除されません。

解決策 : 代替キューまたはサブパーティションはすべて、手動で削除する必要があります。

Messaging Server を 3.x から 4.15 パッチ 2 にアップグレードする場合、自動返信メッセージとメール ルーティング テーブルのエントリは移行されません。 (357053)

解決策 : Messaging Server 3.x の情報を保存し、Messaging Server 4.15 パッチ 3 用にエントリを作成し直す必要があります。

Messaging Server を 3.x から 4.15 パッチ 2 にアップグレードする場合に、 3.x の /etc/netscape.mail.conf ファイルに複数の LocalMailDomain エントリがある場合、そのエントリは移行されません。 (357055)

解決策: Messaging Server 3.x の情報を保存し、Messaging Server 4.15 パッチ 2 用にエントリを作成し直す必要があります。

エンド ユーザ管理者のユーザ DN とグループ DN は設定できません。(355146)

解決策: エンド ユーザ管理者のカスタム DN を作成する場合、インストールの前にこれらのエントリを手動で作成しておく必要があります。エンド ユーザ管理者のグループ DN は、Enduser Administrators (「cn=Enduser Administrators」) という共通名で作成する必要があります。エンド ユーザ管理者のユーザ DN は、どの UID を使用して作成しても構いません。

Directory Server をインストールすると、Windows NT 上で SNMP サービスを再起動しようとします。 (357053)

SNMP サービスの終了前に、Messaging Server によって従属サービスがすべて正しく終了されますが、同じマシンに Directory Server がインストールされていると、Directory Server が SNMP サービスを再起動しようするので、インストールがハングします。

解決策: Windows NT システムに Messaging Server および Directory Server をインストールする前に、手動で SNMP サービスを終了します。もしくは、Directory Server を別のシステムにインストールします (リソース競合を避けるようお勧めします)。

Linux に関する問題と解決策

インストール実行中に、「ネットワーク ポート番号が不正です。」というエラー メッセージが表示される場合があります。(341627)

このメッセージは、最初にテストしたポートが実際に使用されていない場合でも表示されることがあります。

解決策: ポート番号を再度入力すれば、2 回目には受け入れられます。インストール プロセスで、ポートが使用中であると引き続き表示される場合は、そのポートで何かがアクティブです。

glibc 2.1.1 には、SMP (対称型マルチプロセッサ) システムでマルチスレッド プロセスの SEGV 問題を引き起こす可能性のあるバグがあります。 (355966)

解決策: glibc 2.1.2 にアップグレードします。

実行している glibc のバージョンを確認するには、次のように入力してください。

# rpm -q glibc

その他の問題と考えられる解決策

Web メール: 送信フォルダに置いた時にメッセージが切り捨てられる場合があります。(517694)

メッセージには、5.5 0.4522.1800 以前に構築された Internet Explorer のビルドのタイミングが原因で、メモリの容量が少ない遅いマシンで複製されるものがあります。現在のコードは、JavaScript 関数 "submit" の実行前に 100 ミリ秒の遅延を設定します。お勧めする 5.5 0.4522.1800 以前の IE ビルドの場合は、遅延を 1000 に上げることによって、 IE が遅延を使用し、データ (ヘッダおよびメッセージ) のメモリへのロードを完了してからサーバに送信することができます。 最大遅延は 1200 ミリ秒です。お勧めする Internet Explorer 5.5 0.4522.1800 以降のビルドを使うと、時間遅延を延ばす必要はありません。

smtpd は 256 を超えるファイル記述子を使用するように設定しないでください。(397590)

Solaris では、MTA (smtpd) が 256 未満のすべてのファイル記述子を使用します。MTA は、特にプラグインの使用時に、突然ファイルを開けなくなることがあります。MTA の minruncounts を調整して増やす際 (特に forSMTP-Accept の場合) は注意してください。ファイル記述子の使用状況を監視し、読み込みが 256 を超えないようにしてください。

Webmail のオンライン ヘルプに、希望言語の設定に関する説明がありません。(351812)

オンライン ヘルプでは、[個人情報オプション] 画面に適用される希望言語設定の説明が不明瞭です。5.0 リリースに追加されたヘルプのテキストでは、ユーザ インタフェース要素を別の言語で表示できることを説明しています。ユーザは、ドロップダウン リストから使用可能な言語のいずれかを選択することができます。

root やその他のローカル ユーザ向けのメールが配信されません。

Netscape Console または MigrateUnixSpool ユーティリティを使用して、これらのアカウントを Directory Server 上に作成します。Messaging Server は、ローカル アカウントの /etc/passwd を調べません。

複数のメッセージ ホスト名を持つメールボックスの自動作成に失敗します。 (388443)

service.smtp.messagehostname に複数の値が設定されていると、次のような問題が発生します。"siroe.com,mail1.emailsif.siroe.com" の場合は、新規ユーザのメールボックスの自動作成に失敗します。service.smtp.messagehostname"mail1.emailsif.siroe.com" に設定すれば、自動作成は正常に動作します。service.smtp.messagehostname リストの最初のエントリがユーザのメールホスト名に一致しない場合に自動作成が失敗します。

解決策: mboxutil -c user/newuser/INBOX を実行すると、新規ユーザのメールボックスを正しく作成して正常にログインできます。

最初の値が MessageHostname にあれば、正常に動作します。ユーザのメールホスト属性は、MessageHostname パラメータの最初の値に設定しなければなりません。

Windows NTでは、deliver コマンドの -F オプションは機能しません。(381927)

解決策: -F オプションと同義の -g オプションが追加されました。-g オプションを使用してください。

# deliver -a <sender> -g \SEEN <recipient> <test_message_file>

注: Windows NT のシェルは引用符にバックスラッシュを使用しないので、必要なバックスラッシュ (\) は 1 つだけです。

ウィンドウ マネージャによっては、Netscape Console のログイン ウィンドウがロゴ ウィンドウの上に表示されません。 (367239)

解決策: 他のウィンドウ マネージャを使用するか、次のように -x,nologo パラメータを設定して startconsole を実行します。たとえば、次のとおりです。

# <server-root>/startconsole -x,nologo

NIS によって戻されたホスト名が DNS によって戻されたホスト名と異なる場合、認証が失敗することがあります。

解決策: NIS の前に DNS を検索するよう、/etc/nsswitch.conf を編集します。次のようにします。

hosts: files nisplus nis dns

を次のように変更します。

hosts: files dns nisplus nis

Windows NT で、2 つ以上の popd プロセスを実行すると、どちらのプロセスも TCP 接続を受理しません。(379203)

解決策: service.pop.numprocesses、server.imap.numprocessesservice.http.numprocesses をそれぞれのデフォルト値 1 に変更します。

Messaging Server と Directory Server を同時にアップグレードできません。 (369067、369057)

Directory Server には、Messaging Server のインストール情報が格納されています。アップグレード実行中、Directory Server は停止されインストーラには利用できません。

解決策: 両方のサーバをアップグレードするには、単に Directory Server と Messaging Server を別々にアップグレードしてください。

この製品に付属の NativeToAscii のバージョンでは、Windows NT 上で韓国語および中国語 (簡体字) を使用できません。(366604)

解決策: NS_NLS_DATADIRECTORY 変数を設定します。

1. /shared/bin に移動します。

2. テキスト エディタを開いて NativeToAscii.bat という名前のファイルを作成します。

3. ファイルに次のように入力します。

set NS_NLS_DATADIRECTORY=<server-root>\bin\MSG\admin\bin <server-root>\shared\bin\NativeToAscii.exe %1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 %8 %9

Messaging Server は、シンガポールの誤ったタイムゾーン情報を送信します。(341272)

解決策: /etc/NscpMsg スクリプトで、LANG= 変数の後に次の行を追加して Messaging Server のタイムゾーン (TZ) を設定します。

# export TZ=GMT-8

割り当て制限を超えたメッセージでバックスラッシュ (\) を使用すると、問題が発生する場合があります。 (352208)

割り当て制限を超えたメッセージでバックスラッシュ (\) を使用すると、Messaging Server はメッセージを解析できず、そのメッセージはユーザに配信されません。

解決策: 割り当て制限を超えたメッセージを指定する場合は、メッセージにバックスラッシュ (\) を使用しないでください。

メッセージング マルチプレクサでは、certmap.conf ファイルで FilterComps の "e" 属性が処理されない場合があります。 (337269)

解決策: この問題は、certmap.conf ファイルの行を次のように変更すれば解決できます。

#default: FilterComps e, uid, ...

を次のように変更します。

#default: FilterComps mail, uid, ...


マニュアルの訂正箇所

Messaging Server 4.15 および 4.15 パッチ 1 〜 パッチ 3 のマニュアルには次のような訂正箇所および更新箇所があります。

切り捨てドメインによる検索が機能しません。 (441949)

"serverhost" がサーバの名前である user@serverhost.dom.com にメールを送信した場合、この機能がトリガしてホスト部分がスキップされ、アドレス user@dom.com として検索されます。これは、ホスト部分がこのサーバのホスト部分と同じ場合のみ機能します。

切り捨てドメインを使用した検索。LDAP でアドレスを検索するときに、サーバがドメインの最初のコンポーネントを無視するように設定する場合があります。サーバがドメインを無視すれば、サーバは recipient@domain ではなく recipient@server に送信されたメールを処理することができます。たとえば、joe@foo.airius.com にメールが到着したと想定します。"切り捨てドメインを使用した検索" が使用可能になり、Joe@foo.airius.com の LDAP エントリが検出されなければ、サーバは Joe@airius.com を検索します。したがって、Joe は Joe@airius.com だけでなく Joe@anything.airius.com と提示されたメッセージも受信することができます。

解決策: 現在のマシンの切り捨て機能だけを信頼します。たとえば、サーバは単にドメイン anothermachine.domain.com から サーバ anothermachine 上の domain.com に切り捨てます。

NMS 上の制御ディレクトリ下でのファイル作成に関する制限の記載 (436949)

ファイルを制御ディレクトリ下で作成すると、再起動後に Messaging Server がユーザのメールボックスまたはほかのホストへ延期メッセージを配信する際に問題が発生します。

解決策: 制御ディレクトリ下でファイルを作成しないでください。

『管理者ガイド』の UBE の説明に必要な改訂 (402057)

『管理者ガイド』に UBE の次のアクションが間違って記載されています。

HOLDCOPY

HOLDONLY

RUN

RUN は NMS 4.02 以降使用できなくなりました。4.x では HOLD の変種アクションの動作が異なります。

RUN を有効なアクションから削除して 4.x から削除したことを注記し、HOLDCOPY と HOLDONLY を廃止リストに記載する必要があります。この 2 つの変種は、特別な保持ディレクトリにメッセージを置きますが、3.x にあったメッセージの特別な「保持」ステータスがなくなったので、メッセージは 3.x と同様には処理されません。したがって、これらの変種には、ポストマスタ アクションもありません。HOLDCOPY および HOLDONLY によって処理されるメッセージは、特別な「保持」ディレクトリ内に存在することと、SMTP ログに記録されることのみが記録されます。

smtprewritestyle の値 none の説明を追加する必要があります。(396168)

将来のマニュアルでは、「smtprewritestyle を none に設定してください。」と記載する必要があります。

Webmail PAB のインストール手順は、o=pab を使用するように記載が必要です。 (393032)

http: //docs.iplanet.com/docs/manuals/messaging/nms415/patch1/relnotes.html#pab に記載されている Webmail PAB インストール手順では、個人用アドレス帳の Directory Server Base DN [ o=<base DN> ] の設定手順の説明が不明瞭です。手順には、Return を押してこのデフォルト値を受け入れるように記載されています。正しい値は o=pab ですが、デフォルト値がそのように定義されていない場合があります。正しい値が選択されていることを確認してください。

このパッチに含まれている手順が訂正されました。

Webmail ヘルプの「アドレスの検索」リンクの重複 (387536)

Webmail ヘルプの「アドレスの使用」には、2 つの「アドレスの検索」リンクがあります。最初のリンクのタイトルが「新規アドレス エントリの作成」に訂正されています。

Messaging Server 4.15 を CD からインストールする場合、インストール手順に追加手順が加わります。(380827)

CD では、Messaging Server 4.15 ビットは tar ファイルではありません。『インストール ガイド』で説明されているように untar 操作をする必要はありません。

言語検索機能の使用不可 (367811、362966)

MTA は国際化機能を実行する場合に、『管理ガイド』で説明しているように使用言語を検索します。

新しい設定可能なパラメータである local.service.smtp.sitelanguageonly を yes に設定すれば、MTA の言語検索機能を使用不可にできます。このようにすれば、gen.sitelanguage で定義した値が変更されることはありません。特定の言語でメッセージを自動生成する場合は、この方法をお勧めします。

Messenger Express のオンライン ヘルプに、Messenger Express UI のローカライズに関して誤った手順が表示されます。(357517)

その手順は次のように記載されています。

    ローカライズ。ユーザ インターフェイスをローカライズするには、mail-en.html を mail-xx.html という名前の新しいファイルにコピーします。xx はここでは、ある言語の 2 文字の省略形です。i18n 配列要素に対応するすべての文字列の値を変換します。オンライン ヘルプをローカライズするには、help.html ファイルを修正します。

これは次のようにする必要があります。

    ローカライズ。/msg-/html ディレクトリには、各言語のディレクトリがあります。各言語のディレクトリには、i18n.js ファイルのコピーがあります。このファイルには、i18n 配列要素に対応するすべての文字列の値が入っています。文字列のペアを、該当する言語で置き換えてください。オンライン ヘルプをローカライズするには、help.html ファイルを変更します。


問題の報告方法

iPlanet 製品に問題が発生した場合は、次のいずれかの方法で iPlanet カスタマ サポートにお問い合わせください。

iPlanet オンライン サポートの Web サイトは http: //iplanet.com/support/index.html です。

ログの問題については、ここから、CaseTracker ツールと CaseView ツールを使用できます。

  • 保守に関する連絡先の電話番号が記載されています。

問題の解決を最大限サポートできるように、お問い合わせの際は、次の情報をご用意ください。

  • 問題が発生した状況および操作への影響を含む問題の説明

  • 機種、オペレーティング システムのバージョン、および問題に影響を与える可能性のあるパッチやそのほかのソフトウェアを含む製品バージョン

  • 問題に再現に使用した方法の詳細な手順

  • エラー ログまたはコア ダンプ


詳細について

Messaging Server 4.15 パッチ 4 のインストール手順については、

http: //docs.iplanet.com/docs/manuals/messaging/nms41/install/contents.htm を参照してください。

『管理者ガイド』および関連文書は、

http: //developer.iplanet.com/docs/manuals/messaging.html に掲載されています。

すべての Netscape サーバのインストール手順とリリース ノートは、http: //developer.ipl anet.com/docs/manuals/index.html に掲載されています。

必要な情報を見つけられない場合は、テクニカル サポートまでご連絡ください。

http: //developer.iplanet.com/docs/manuals/index.html

役に立つ iPlanet 情報は、次のサイトに掲載されています。

  • iPlanet リリース ノートおよびそのほかの文書: http: //docs.iplanet.com/docs/manuals/

  • iPlanet 製品のステータス: http: //www.iplanet.com/support/technical_resources/

  • iPlanet プロフェッショナル サービス情報: http: //www.iplanet.com/services/pro_serv/index.html

  • iPlanet 開発者情報: http: //developer.iplanet.com/

  • iPlanet ラーニング ソリューション: http: //www.iplanet.com/learning/index.html

  • iPlanet 製品データ シート: http: //www.iplanet.com/products/index.html


法的通告

Messaging Server 4.15 パッチ 4

Messaging Server 4.15 パッチ 4 を使用するには、付属のライセンス契約で述べられている規約に合意する必要があります。

NSPR 3.1.x、NSS 2.6.2、LDAP SDK 3.1

Messaging Server 4.15 パッチ 4 はNSPR 3.1.x、NSS 2.6.2、および LDAP SDK 3.1 ソフトウェア モジュールで構成されています。これらのモジュールのソース コードは、Sun Microsystems, Inc や Netscape Communications Corporation が制作したアップデートと同様に、Mozilla Public License (MPL) の条件のもとに Mozilla.org の Web サイトから入手できます。

この製品のライセンスは MPL とは異なります。MPL と異なる本製品のライセンス条件は、Sun Microsystems, Inc および Netscape Communications Corporation から提供されたもので、「最初の開発者」や「貢献者」から提供されたものではありません (そのような条件は MPL に規定されています)。

iPlanet Product_Name を使用するには、付属のライセンス契約で述べられている規約に合意する必要があります (link_to_licensing_info. を参照) 。

Copyright (C) 2000 Sun Microsystems, Inc. Some preexisting portions Copyright (C) 2000 Netscape Communications Corp. All rights reserved.

Sun、Sun Microsystems、ならびに Sun のロゴ、Java、iPlanet、およびすべての Sun、Java、iPlanet に関する商標およびロゴは、米国および各国の Sun Microsystems, Inc. の商標または登録商標です。Netscape と Netscape の N のロゴは、米国および各国の Netscape Communications Corporation の登録商標です。そのほかの Netscape のロゴ、製品名、およびサービス名は、各国の Netscape Communications Corporation の登録商標です。

Last Updated September, 2000