この章の最初の節では、N1 System Manager における監視とは何かを説明するとともに、N1 System Manager を構成しているサーバーを監視する方法を説明します。この章では、監視を有効および無効にする手順、コマンド行を使って監視しきい値およびポーリング間隔を管理する手順について説明します。
また、ジョブの管理、イベントログエントリ、通知の設定に関する情報も含まれています。
この章の内容は次のとおりです。
一部の手順は、ブラウザインタフェースを使って行うこともできます。それらの手順は、Sun N1 System Manager ブラウザインタフェースのヘルプに記載されています。
具体的には、この章では次の作業について説明します。
Sun N1 System Manager ソフトウェアでの監視では、特定の管理対象オブジェクト内の特定の「属性」に対する変化を追跡することができます。管理対象のオブジェクトは、サーバーのハードウェア要素やオペレーティングシステム、ファイルシステム、ネットワークなどです。属性は、N1 System Manager ソフトウェアによってそのデータが取得され、配信される監視対象要素です。属性には、たとえば、待ち状態のプロセスの平均個数および使用メモリーの割合などがあります。属性の一覧は、「ハードウェアセンサー属性」 および 表 5–2にあります。
属性は、3 つの主要な領域の 1 つに関連付けられています。
ハードウェアの健全性属性ハードウェア健全性の監視については、「ハードウェア健全性の監視」を参照してください。
OS リソースの使用属性OS リソースの使用の監視については、「OS リソースの使用の監視」を参照してください。
ネットワーク接続 (到達可能性)ネットワークの到達可能性の監視については、「ネットワークの到達可能性監視」を参照してください。
サーバーまたはサーバーグループは、管理サーバーによってハードウェアの健全性、オペレーティングシステムの使用状況、ネットワーク接続状況がすべて監視されます。監視のための比較および検査はすべて N1 System Manager によって行われます。プロビジョニング可能なサーバーは、データへのアクセスにのみ使用されます。
データの取得に使用される SNMPエージェントは、N1 System Manager ソフトウェアで提供されます。管理サーバーの N1 System Manager が Solaris OS で実行されている場合は、このエージェントは Sun Management Center 3.5 ソフトウェアの SNMP エージェントをもとにします。管理サーバーの N1 System Manager が Linux で実行されている場合は、このエージェントは Sun Management Center 3.6 Linux SNMP エージェントをもとにします。エージェントは、N1 System Manager による管理対象のサーバーにオペレーティングシステムを配備すると配備されます。
Linux プラットフォームでは、N1 System Manager ソフトウェアは、ext3 ファイルシステムのみを監視します。そのほかのタイプのファイルシステムは、Linux プラットフォームでは監視されません。
監視は、監視対象の各サーバーまたは各サーバーグループの「イベント」伝送機能と接続されています。イベントは、属性に関係する特定の状態が発生すると生成されます。イベントおよびイベントが発生するタイミングに関する情報は、「イベントログエントリの管理」を参照してください。 監視に関係するログファイルはありません。監視データは、ログファイルではなく、イベントとして N1 System Manager のデータベース内に保存されます。
サーバーに対する監視が有効な場合は、イベントのたびに、そのイベントに関する通知が N1 System Manager から送信されます。サーバーに対する監視が無効の場合、そのサーバーに対する監視イベントは生成されません。ライフサイクルイベントは、監視が無効でも引き続き生成されます。ライフサイクルイベントには、サーバー検出、サーバーの変更または削除、サーバーグループ作成などがあります。この種のイベントの通知を要求していた場合は、監視が無効でも引き続き通知を受けることができます。
検出されたサーバーのハードウェア健全性が監視されます。ハードウェアにあるセンサーを使用して、温度や電圧、ファン速度が監視されます。関連付けられたハードウェアの詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 サイト計画の手引き』の「Sun N1 System Manager の接続情報」を参照してください。
SPARC デバイスのセンサーデータは、ALOM (Advanced Lights Out Manager) インタフェースを通じてサービスプロセッサから取得されます。x64 サーバーのセンサーデータは IPMI から取得されます。
Sun Fire V20z および Sun Fire V40z マシンの一般の管理インタフェースデータは、コマンド行を通じて取得されます。Sun Fire x4100 および Sun Fire x4200 サーバーの一般管理インタフェースデータは、IPMI を通じて取得されます。コマンド行から動的にデータを取得することができます。
監視できるサーバーのハードウェア特性は次のとおりです。
CPU の温度
周囲温度
ファン速度 (1 分あたり回転数)
電圧
LED
これらのセンサーの詳細な一覧は、「ハードウェアセンサー属性」にあります。
show server コマンドでフィルタを使用し、すべてのサーバーに関するハードウェア健全性情報だけを表示することができます。
N1-ok> show server health health |
health フィルタに使用する値の詳細については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show server」を参照してください。
OS リソースの使用は、N1 System Manager によって監視されます。agentip キーワードを付けた add server feature コマンドで agentssh キーワードを付けた ssh 経由で監視対象サーバーのオペレーティングシステムへのアクセス資格を指定します。さらに詳細な情報については、「OS 監視機能を追加する」を参照してください。この指定は、OS リソースの使用の監視に重要ですが、ハードウェアの健全性やネットワークの到達可能性の監視には重要ではありません。
この仕組みでのオペレーティングシステムへのアクセスは、主としてリモートコマンド実行機能に必要です。この機構でのオペレーティングシステムへのアクセスは、管理機能を使って OS リソース使用状況の監視データを読み出す手段になります。プラットフォーム OS インタフェースデータは、 ssh および SNMP 経由で取得されます。つまり、すべての属性データは ssh および SNMP によってサーバーのオペレーティングシステムから取得されます。メモリーやスワップ使用、ファイルシステム関係のデータ同様、中央演算処理装置 (CPU) に関係する統計も提供されます。監視の目的上、システム負荷、メモリー使用、スワップ使用データは、次のように分類できます。
システム使用 (システムアイドル時間など)
システム負荷 (待ち状態が 1 分、5 分、15 分を超えるプロセスの平均個数で表現)
メモリー使用とメモリー未使用統計 (メガバイトおよび割合で表現)
物理負荷統計
使用スワップ空間および使用可能なスワップ空間 (M バイトおよび割合で表現)
使用ファイルシステムおよび使用可能な空間 (割合で表現)
これらの属性の一覧は、「ハードウェアセンサー属性」にあります。
show server コマンドでフィルタを使用し、すべてのサーバーに関する OS リソースの使用情報だけを表示することができます。
N1-ok> show server utilization utilization |
N1-ok> show server utilization unreachable |
サーバーにはアクセス可能だが、監視エージェントに SNMP ポート 161 で通信できない場合、OS リソースの健全性が unknown になります。
サーバーにアクセスできない (たとえば待機モードになっているため) 場合は、OS リソースの健全性が unreachable になります。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show server」を参照してください。
OS リソースの使用属性の監視では、構成ファイルを作成、編集することによって、N1 System Manager が管理するすべてのサーバーに対するデフォルトしきい値を変更することができます。詳細は、「監視構成ファイルでのしきい値の変更」を参照してください。
また、コマンド行で set コマンドを使用し、監視対象の個別サーバーまたは個別サーバーグループに対して特定のしきい値を設定することもできます。詳細は、「しきい値の設定」を参照してください。
特定の属性の値を監視する必要がない場合は、その属性を監視するためのしきい値を無効にすることができます。これで、不要なアラームを防ぐことができます。例 5–4に、この無効化を行う方法が示されています。
デフォルトでは、N1 System Manager は、プロビジョニング可能なサーバーのすべての管理インタフェースおよびすべてのプラットフォームインタフェースを監視します。プラットフォームインタフェースには、eth0 などのサービスプロセッサの管理インタフェースや、eth1 あるいは eth2 などのデータネットワークインタフェースがあります。
Linux サーバーおよび Solaris OS で稼働しているサーバーの到達可能性は、インタフェースの IP アドレスに対する ICMP ping で確認します。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 インストールおよび構成ガイド』の「工場出荷時状態のサーバーの検出」を参照してください。
すべてのネットワークインタフェースの到達可能性が定期的に検査されます。このポーリング間隔の設定は変更できます。ポーリング間隔の設定については、「ポーリング間隔の設定」を参照してください。ネットワークの到達可能性の監視は、IP アドレスに基づいています。監視対象の IP アドレスにアクセスできない場合は、イベントが生成されます。
show server コマンドに監視情報を表示する適切なパラメータを付けることによって、すべてのサーバーに関する情報を絞り込むことができます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show server」を参照してください。
プロビジョニング可能なサーバーの「unreachable (アクセス不能)」ステータスと「unknown (不明)」ステータスは区別することが重要です。
N1-ok> show server health unreachable |
このコマンドは、すべてのアクセス不能のプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ネットワークの問題 (ハードウェアの健全性状態についてサーバーと通信できない) が原因でアクセスできないすべてのプロビジョニング可能なサーバー が出力されます。サーバーに対する ping コマンドが成功しないことは、必ずしもサーバーがハードウェアの健全性状態情報を送っていないことを意味するわけではありません。サーバーが待機モードである場合もあります。
N1-ok> show server health unknown |
このコマンドは、ハードウェアの健全性状態に関する情報を返さないすべてのプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ping コマンドは成功するが、ハードウェアの健全性に関する情報を返さないサーバーが出力されます。ポート 161 で、監視エージェントと通信できないことを示します。
N1-ok> show server power unreachable |
このコマンドは、すべてのアクセス不能のプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ネットワークの問題 (電源状態についてサーバーと通信できない) が原因でアクセスできないすべてのサーバーが出力されます。サーバーに対する ping コマンドが成功しないことは、必ずしもサーバーが電源状態の情報を送っていないことを意味しません。サーバーが待機モードである場合もあります。
N1-ok> show server power unknown |
このコマンドは、電源状態に関する情報を返さないすべてのプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ping コマンドは成功するが、電源状態に関する情報を返さないサーバーが出力されます。ポート 161 で、監視エージェントに通信できないことを示します。
N1-ok> show server utilization unreachable |
このコマンドは、すべてのアクセス不能のプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ネットワークの問題 (OS リソースの使用状況についてサーバーと通信できない)が原因でアクセスできないすべてのサーバーが出力されます。サーバーに対する ping コマンドが成功しないことは、必ずしもサーバーが OS リソースの使用状況に関する情報を送っていないことを意味しません。サーバーが待機モードである場合もあります。
N1-ok> show server utilization unknown |
このコマンドは、OS リソースの使用状況に関する情報を返さないすべてのプロビジョニング可能なサーバーを一覧表示します。ping コマンドは成功するが、OS リソースの使用状況に関する情報を返さないサーバーが出力されます。ポート 161 で、監視エージェントに通信できないことを示します。
すべてのプロビジョニング可能なサーバー、つまり Sun N1 System Manager ソフトウェアによって検出されたすべての物理サーバーについて、add server コマンドで監視可能なオブジェクトを作成すると、管理機能がサポートされるようになります。管理機能は、監視のために CPU 統計データやファイルシステム、メモリーデータを定期的に読み出すために使用されます。
プロビジョニング可能なサーバーの監視対象のファイルシステムのデータは、プロビジョニング可能なサーバーにオペレーションシステムが配備され、管理機能が追加されないかぎり使用できません。管理機能を追加するには、次に示すように、add server feature コマンドに agentip キーワードを付けて使用します。
N1-ok> add server server-name feature basemanagement agentip agentip agentssh username/password |
N1-ok> add server server-name feature osmonitor agentip agentip agentssh username/password |
agentip は、監視するプロビジョニング可能なサーバーのプロビジョニングネットワークインタフェースの IP アドレスです。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「add server」を参照してください。これらのコマンドで使用されている構文の詳細については、「基本管理機能を追加する」 and 「OS 監視機能を追加する」を参照してください。
機能の指定、変更を行う場合は、add server コマンドを使用する必要があります。set server コマンドでは機能の指定はできません。
add server コマンドは、OS リソース使用状況の監視、ネットワークの到達可能性の監視を有効にするときに便利です。ただし、ハードウェアの健全性の監視には使用できません。ハードウェアの健全性は、Sun N1 System Manager ソフトウェアで物理サーバーが検出されたときにデフォルトですでに監視されています。
OS リソースの使用状況の監視が有効でない場合は、ネットワークの到達可能性のポーリングはできません。
agentip サブコマンドの詳細は、「OS 監視機能を追加する」を参照してください。
add server コマンドは、サーバーに対して 1 回だけ発行します。監視を有効にしたり無効にしたりたびに発行する必要はありません。
プロビジョニング可能なサーバーの IP アドレスが変更された場合は、監視を有効または無効にする前に set server コマンドを再度使用します。
Sun N1 System Manager における、検出されたサーバーおよび初期化されたオペレーティングシステム用の監視のデフォルトのステータスは次のとおりです。
デフォルトでは、サーバーまたはその他ハードウェアが検出されると、そのサーバーまたはハードウェアの監視が有効になります。サーバーを監視するには、そのサーバーが検出されていて、正しく N1 System Manager に登録されている必要があります。このプロセスは、「サーバーの検出」で説明しています。デフォルトでは、管理サーバーのすべてに対してハードウェアセンサーの監視が有効になります。サーバーが削除され、再検出された場合は、そのサーバーに関する、監視のためのすべての状態が失われます。これは、サーバーを削除したときにそのサーバーに対して監視が有効であったかどうかに関係ありません。デフォルトでは、サーバーが再び検出されると、監視は true に設定されます。サーバーの検出の詳細は、「新しいサーバーを検出する」を参照してください。
デフォルトは無効です。プロビジョニング可能なサーバーに OS が正しくプロビジョニングされ、N1 System Manager 管理機能がサポートされると (add server feature コマンドを、agentip を付けて実行)、OS リソースの使用状況の監視が有効になります。OS のプロビジョニングは、N1 System Manager または外部 OS インストールで行うことができます。
特定の OS リソースの使用属性の値を監視する必要がない場合は、その属性を監視するためのしきい値を無効にすることができます。この場合、他の OS リソースの使用属性は引き続き監視することができます。これで、不要なアラームを防ぐことができます。例 5–4 に、この方法が示されています。しきい値の全般的な情報については、「監視しきい値」を参照してください。
デフォルトでは、プロビジョニング可能なサーバーの管理インタフェースが検出されると、そのインタフェースの監視が有効になります。デフォルトでは、管理機能が追加されると、他のインタフェースの監視も有効になります。
ここでは、コマンド行を使用して、サーバーのハードウェア健全性とオペレーティングシステムのリソース使用、ネットワークの到達可能性の監視を有効にする手順を説明します。
サーバーに管理機能を追加 (「基本管理および OS 管理機能の追加」 で説明しています) し、server という名前のサーバーで、管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にします。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
set serverを使用して monitored 属性を、true に設定します。
N1-ok> set server server monitored true |
この手順の server は、監視するプロビジョニング可能なサーバーの名前です。
サーバーの詳細を表示します。
N1-ok> show server server |
サーバーに管理機能を追加 (「基本管理および OS 管理機能の追加」 で説明しています) し、server という名前のサーバーで、管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にします。この手順は、OS リソースの使用状況の監視には重要ですが。ハードウェアの健全性の監視には重要ではありません。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
set groupを使用して monitored 属性を、true に設定します。
N1-ok> set group group monitored true |
このコマンドは、指定された名前のグループのサーバーに対して実行されます。詳細は『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「set group」を参照してください。この手順の group は、監視するプロビジョニング可能なサーバーのグループの名前です。
サーバーグループの詳細を表示し、グループ内の各サーバーに対して監視が有効になっていることを確認します。
N1-ok> show group group |
グループ内の個別サーバーの特定の監視詳細を表示します。
N1-ok> show server server |
詳細な監視情報が出力に表示されます。表示される情報は、ハードウェア健全性、OS リソースの使用、ネットワークの到達可能性の監視のポーリング間隔およびしきい値です。ポーリング間隔については、「ポーリング間隔の設定」で説明しています。監視しきい値については、「監視しきい値」で説明しています。
保守作業を行う場合は、ハードウェアコンポーネントの監視を無効にして、イベントが生成されないようにすることができます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
set serverを使用して monitored 属性を、false に設定します。
N1-ok> set server server monitored false |
この例の server は、監視を停止するプロビジョニング可能なサーバーの名前です。このコマンドを実行すると、指定したサーバーの監視が無効になります。サーバーの監視を無効にすると、そのサーバーに関する属性のしきい値違反があっても、イベントは生成されません。
サーバーの詳細を表示します。
N1-ok> show server server |
監視が無効であることが出力に示されます。
特定の OS リソースの使用属性の値を監視する必要がない場合は、その属性を監視するためのしきい値を無効にすることができます。この場合、他の OS リソースの使用属性は引き続き監視することができます。これで、不要なアラームを防ぐことができます。例 5–4 に、この方法が示されています。しきい値の全般的な情報については、「監視しきい値」を参照してください。OS リソースの使用監視機能は完全に削除することもできます。「OS 監視機能を削除する」を参照してください。
ここでは、サーバーグループの監視を無効にする手順を説明します。保守作業を行う場合は、ハードウェアコンポーネントの監視を無効にして、イベントが生成されないようにすることができます。
サーバーの監視を無効にすると、そのサーバーのハードウェア健全性監視、OS 監視、ネットワークの到達可能性監視のすべてが無効になります。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
set groupを使用して monitored 属性を、false に設定します。
N1-ok> set group group monitored false |
このコマンドは、指定された名前のグループのサーバーに対して実行されます。詳細は『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「set group」を参照してください。この手順の group は、監視を停止するプロビジョニング可能なサーバーのグループの名前です。このコマンドを実行すると、グループ内のすべてのサーバーの監視が無効になります。サーバーグループの監視を無効にすると、そのグループ内のサーバーに関する属性のしきい値違反があっても、イベントは生成されません。
サーバーグループの詳細を表示して、グループ内のすべてのサーバーに対して監視が無効になっていることを確認します。
N1-ok> show group group |
監視対象の属性の値は、しきい値と比較されます。下限および上限しきい値を定義し、それらの値を設定することができます。
属性データは、定期的にしきい値と比較されます。このポーリング間隔の設定は変更できます。ポーリング間隔の詳細は、「ポーリング間隔の設定」を参照してください。
監視対象属性がポーリングされ、その属性値がデフォルトまたはユーザー定義のしきい値安全範囲外の場合は、イベントが生成され、ステータスが発行されます。属性値が下限しきい値を下回るか、上限しきい値を上回ると、そのしきい値の重要度に応じて、イベントが生成され、「回復不能」か「重大」、または「警告」いずれかのステータスが示されます。どちらでもない場合は、属性値が取得できることを前提として、監視属性のステータスは「正常」になります。
属性値そのものが取得できない場合は、イベントが生成され、監視対象の属性のステータスが「不明」であることが示されます。サーバーにはアクセス可能だが、監視エージェントに SNMP ポート 161 で通信できない場合、OS リソースの健全性が unknown になります。
nonrecoverable、critical、および warning については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show server」を参照してください。
監視対象の属性の値が「警告上限」しきい値を上回った場合は、「警告上限」のステータスが発行されます。この値が上昇し続けて、「重大上限」しきい値を過ぎると、「重大上限」のステータスが発行されます。値がさらに上昇し続けて、「回復不能上限」しきい値を上回ると、「回復不能上限」のステータスが発行されます。
逆に値が下がって安全範囲に戻った場合は、値が「警告上限」しきい値より低くなるまで、イベントは生成されません。値が戻ると、イベントが生成され、ステータスとして「正常」が示されます。
監視対象の属性の値が「警告下限」しきい値を下回った場合は、「警告下限」のステータスが発行されます。この値が下がり続けて、「重大下限」しきい値を過ぎると、「重大下限」のステータスが発行されます。値がさらに下がり続けて、「回復不能下限」しきい値を下回ると、「回復不能下限」のステータスが発行されます。
逆に値が上がって安全範囲に戻った場合は、値が「警告下限」しきい値より高くなるまで、イベントは生成されません。値が戻ると、イベントが生成され、ステータスとして「正常」が示されます。
OS リソースの使用属性のしきい値は、コマンド行から設定できます。この作業については、「しきい値の設定」で説明します。割合を測定するしきい値の場合、有効な範囲は 0% 〜 100% です。この範囲外のしきい値を設定しようとすると、エラーになります。割合を測定しない属性の場合、その値は、システム内のプロセッサ数と導入先の使用特性に依存します。
一定期間使用したあとで、適切なOS リソース使用の属性値の設定レベルが判明することがあります。イベントの生成、およびポケットベルまたは電子メールアドレスへの通知の送信に関して、本当に妥当な値に近いものが判明したら、しきい値を調整することができます。たとえば、特定の属性が「警告上限」しきい値レベルに達するたびに通知を受けるようにすることができます。
導入先で重要な属性の場合は、「警告上限」しきい値レベルを小さい割合値に設定して、できるだけ早期に値の上昇が分かるようにすることができます。
サーバーに管理機能を追加 (「基本管理および OS 管理機能の追加」 で説明しています) し、server という名前のサーバーで、管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にします。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
show server コマンドを入力します。
N1-ok> show server server |
この例の server は、しきい値を取得するプロビジョニング可能なサーバーの名前です。
サーバーのハードウェア健全性、OS リソースの使用、ネットワークの到達可能性などの詳細な監視しきい値情報が出力に表示されます。具体的な値が設定されていない場合は、デフォルト値が表示されます。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show server」を参照してください。
N1 System Manager ソフトウェアでは、一部の OS リソース使用属性について、工場出荷時のデフォルトしきい値が用意されています。これらの値は、百分率で表されています。表 5–1 は、これら OS リソースの使用属性のデフォルト値の一覧です。
今回のバージョンの Sun N1 System Manager では、ハードウェアの健全性属性のしきい値の設定および変更はサポートされていません。
属性名 |
説明 |
デフォルトしきい値 |
デフォルトしきい値 |
---|---|---|---|
cpustats.pctusage |
CPU 全体の使用率 |
warninghigh 80% |
criticalhigh 90% |
cpustats.pctidle |
CPU アイドル率 |
warninglow 20% |
criticallow 10% |
memusage.pctmemused |
メモリーの使用率 |
warninghigh 80% |
criticalhigh 90% |
memusage.pctmemfree |
メモリーの未使用率 |
warninglow 20% |
criticallow 10% |
memusage.pctswapused |
スワップ空間の使用率 |
warninghigh 80% |
criticalhigh 90% |
fsusage.pctused |
ファイルシステム空間の使用率 |
warninghigh 80% |
criticalhigh 90% |
表 5–2 に、OS リソース使用属性とそのデフォルト値の完全な一覧を示します。工場出荷時のデフォルト値が存在するものについては、かっこ内にその値を示しています。
表 5–2 OS リソースの使用属性 (すべて)
属性名 |
説明 |
サポートされるしきい値 (デフォルト) |
サポートされるしきい値 (デフォルト) |
---|---|---|---|
cpustats.loadavg1min |
待ち状態が 1 分を超えるプロセスの平均個数で表したシステム負荷 |
warninghigh |
criticalhigh |
cpustats.loadavg5min |
待ち状態が 5 分を超えるプロセスの平均個数で表したシステム負荷 |
warninghigh |
criticalhigh |
cpustats.loadavg15min |
待ち状態が 15 分を超えるプロセスの平均個数で表したシステム負荷 |
warninghigh |
criticalhigh |
cpustats.pctusage |
CPU 全体の使用率 |
warninghigh (80%) |
criticalhigh (90%) |
cpustats.pctidle |
CPU アイドル率 |
warninglow (20%) |
criticallow (10%) |
memusage.pctmemused |
メモリーの使用率 |
warninghigh (80%) |
criticalhigh (90%) |
memusage.pctmemfree |
メモリーの未使用率 |
warninglow (20%) |
criticallow (10%) |
memusage.mbmemused |
M バイト単位の使用メモリー |
warninghigh |
criticalhigh |
memusage.mbmemfree |
M バイト単位の未使用メモリー |
warninglow |
criticallow |
memusage.pctswapused |
スワップ空間の使用率 |
warninghigh (80%) |
criticalhigh (90%) |
memusage.mbswapfree |
M バイト単位の未使用スワップ空間 |
warninglow |
criticallow |
fsusage.pctused |
ファイルシステム空間の使用率 |
warninghigh (80%) |
criticalhigh (90%) |
しきい値のデフォルト値は、monitoring.properties 構成ファイルを編集することによって変更できます。
monitoring.properties 構成ファイルが存在しない場合は、作成して、/etc/opt/sun/n1gc/ に保存してください。monitoring.properties は、インストール時にデフォルトで作成されるものではありません。
monitoring.properties 構成ファイル内の 表 5–1 に示す属性のしきい値を変更すると、対応するしきい値の出荷時設定デフォルト値が上書きされます。
monitoring.properties 構成ファイルは 管理サーバーにのみ保存し、プロビジョニング可能なサーバーには保存しないでください。
monitoring.properties 構成ファイルを変更するか、エントリを追加すると、N1 System Manager によって管理されているすべてのプロビジョニング可能なサーバーに影響します。
個々のしきい値は、「しきい値の設定」で説明している手順に従って コマンド行で設定することができます。
monitoring.properties 構成ファイルに手動で監視対象項目のデフォルト値を追加することによってデフォルト値を変更すると、コマンド行から監視対象の属性の値が個別に設定されているサーバーを除くすべてのプロビジョニング可能なサーバーに、その変更後のデフォルト値が適用されます。
monitoring.properties ファイルに対する変更を有効にするために、管理サーバーや監視対象のプロビジョニング可能なサーバーを再起動する必要はありません。
百分率で表されるハードウェアの健全性の監視対象属性は、コマンド行 から変更することも、また monitoring.properties ファイルを編集することによって変更することもできます。
デフォルトしきい値を変更するには、/etc/opt/sun/n1gc/monitoring.properties ファイルをエディタで編集します。変更できるのは、OS リソースの使用属性に関係するデフォルトしきい値だけです。ハードウェアの健全性属性のデフォルトしきい値は変更できません。
サーバーに管理機能を追加 (「基本管理および OS 管理機能の追加」 で説明しています) し、server という名前のサーバーで、管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にします。
エディタで /etc/opt/sun/n1gc/monitoring.properties ファイルを開きます。
このファイルが存在しない場合は、作成してください。
monitoring.properties ファイル内のデフォルトしきい値を定義している行を変更するか、追加します。
threshold. attribute.threshold value
この構文では、threshold キーワードの後に、しきい値を設定する attribute を続ける必要があります。attribute は、OS リソースの使用属性です。OS リソースの使用属性については、「OS リソースの使用の監視」で説明しています。
threshold は、criticallow か warninglow、warninghigh、criticalhigh のいずれかです。
値は数字で、通常は百分率値を表します。
ファイルを保存します。
変更を有効にするために、管理サーバーおよびプロビジョニング可能なサーバーを再起動する必要はありません。これで、N1 System Manager が管理するすべてのサーバーに変更後のデフォルトしきい値が適用されます。
この例は、ファイルシステム使用のデフォルトの criticalhigh しきい値を最大ファイルシステム使用量の 75% に変更する方法を示しています。/etc/opt/sun/n1gc/monitoring.properties ファイルに次の行を追加するか、既存の行を変更します。
threshold.fsusage.pctused.criticalhigh=75 |
「しきい値の設定」で説明にしたがってコマンド行からset コマンドを使用し、個別にしきい値の値を設定していないかぎり、この値はすべてのプロビジョニング可能なサーバーに適用されます。
しきい値は無効にすることができます。この方法は、例 5–4 で示します。
x86 サーバーでは、管理サーバー ソフトウェアは、サーバーのサービスプロセッサから IMPI を使って監視するハードウェアセンサー属性リストを取得します。SPARC アーキテクチャーのサーバーでは、ALOM インタフェースが使用されます。ハードウェアセンサー属性の一覧は、サーバー間で、およびファームウェアバージョン間で変化します。 ここでは、いくつかのサーバーおよびファームウェアバージョンの表示例を示します。表示は、サーバーの種類およびサーバーにある CPU 数によって異なります。
ハードウェアディスク障害およびメモリーエラーは、このバージョンのN1 System Manager では監視対象ではありません。
次のリストは、ファームウェアバージョン 2.1.0.16 の Sun Fire V40z サーバーのセンサー名およびその説明の一覧です。
ambienttemp Ambient air temp bulk.v12-0-s0 Bulk 12V S0 voltage at CPU 0 bulk.v12-2-s0 Bulk 12V S0 voltage at CPU 2 bulk.v12-3-s0 Bulk 12V S0 voltage at CPU 3 bulk.v1_8-s0 Bulk 1.8V S0 voltage bulk.v1_8-s5 Bulk 1.8V S5 voltage bulk.v2_5-s0 Bulk 2.5V S0 voltage bulk.v2_5-s0-dc Bulk 2.5V S0 voltage at DC bulk.v2_5-s5 Bulk 2.5V S5 voltage bulk.v3_3-s0 Bulk 3.3V S0 voltage bulk.v3_3-s0-dc Bulk 3.3V S0 voltage at DC bulk.v3_3-s3 Bulk 3.3V S3 voltage bulk.v3_3-s5 Bulk 3.3V S5 voltage bulk.v3_3-s5-dc Aux 3.3V S5 voltage at DC bulk.v5-s0 Bulk 5V S0 voltage bulk.v5-s0-dc Bulk 5V S0 voltage at DC bulk.v5-s5 Bulk 5V S5 voltage bulk.v5-s5-dc Bulk 5V S5 voltage at DC cd.lp CDROM Light path location LED cpu0.dietemp CPU 0 Die temperature cpu0.heartbeat CPU 0 Heartbeat cpu0.inlettemp CPU 0 Inlet temperature cpu0.lp CPU 0 Light path location LED cpu0.mem0.lp CPU 0 Dimm 0 Light path location LED cpu0.mem1.lp CPU 0 Dimm 1 Light path location LED cpu0.mem2.lp CPU 0 Dimm 2 Light path location LED cpu0.mem3.lp CPU 0 Dimm 3 Light path location LED cpu0.memtemp CPU 0 Memory temperature cpu0.memvrm.lp CPU 0 Memory VRM Light path location LED cpu0.v2_5-s0 CPU 0 VDDA (2.5V) S0 voltage cpu0.v2_5-s3 CPU 0 VDD (2.5V) S3 voltage cpu0.vcore-s0 CPU 0 VCore S0 voltage cpu0.vid CPU 0 VID Selection cpu0.vldt0 CPU 0 LDT0 voltage cpu0.vrm.lp CPU 0 VRM Light path location LED cpu0.vtt-s3 CPU 0 DDR VTT S3 voltage cpu1.dietemp CPU 1 Die temperature cpu1.heartbeat CPU 1 Heartbeat cpu1.inlettemp CPU 1 Inlet temperature cpu1.lp CPU 1 Light path location LED cpu1.mem0.lp CPU 1 Dimm 0 Light path location LED cpu1.mem1.lp CPU 1 Dimm 1 Light path location LED cpu1.mem2.lp CPU 1 Dimm 2 Light path location LED cpu1.mem3.lp CPU 1 Dimm 3 Light path location LED cpu1.memtemp CPU 1 Memory temperature cpu1.memvrm.lp CPU 1 Memory VRM Light path location LED cpu1.v2_5-s0 CPU 1 VDDA (2.5V) S0 voltage cpu1.v2_5-s3 CPU 1 VDD (2.5V) S3 voltage cpu1.vcore-s0 CPU 1 VCore S0 voltage cpu1.vid CPU 1 VID Selection cpu1.vldt1 CPU 1 LDT1 voltage cpu1.vldt2 CPU 1 LDT2 voltage cpu1.vrm.lp CPU 1 VRM Light path location LED cpu1.vtt-s3 CPU 1 DDR VTT S3 voltage cpu2.dietemp CPU 2 Die temperature cpu2.heartbeat CPU 2 Heartbeat cpu2.inlettemp CPU 2 inlet temperature cpu2.lp CPU 2 Light path location LED cpu2.mem0.lp CPU 2 Dimm 0 Light path location LED cpu2.mem1.lp CPU 2 Dimm 1 Light path location LED cpu2.mem2.lp CPU 2 Dimm 2 Light path location LED cpu2.mem3.lp CPU 2 Dimm 3 Light path location LED cpu2.memvrm.lp CPU 2 Memory VRM Light path location LED cpu2.temp CPU 2 downwind temperature cpu2.v2_5-s0 CPU 2 VDDA (2.5V) S0 voltage cpu2.v2_5-s3 CPU 2 VDD (2.5V) S3 voltage cpu2.vcore-s0 CPU 2 VCore S0 voltage cpu2.vid CPU-2 VID Selection cpu2.vrm.lp CPU 2 VRM Light path location LED cpu2.vtt-s3 CPU 2 DDR VTT voltage cpu3.dietemp CPU 3 Die temperature cpu3.heartbeat CPU 3 Heartbeat cpu3.inlettemp CPU 3 inlet temperature cpu3.lp CPU 3 Light path location LED cpu3.mem0.lp CPU 3 Dimm 0 Light path location LED cpu3.mem1.lp CPU 3 Dimm 1 Light path location LED cpu3.mem2.lp CPU 3 Dimm 2 Light path location LED cpu3.mem3.lp CPU 3 Dimm 3 Light path location LED cpu3.memvrm.lp CPU 3 Memory VRM Light path location LED cpu3.temp CPU 3 downwind temperature cpu3.v2_5-s0 CPU 3 VDDA (2.5V) S0 voltage cpu3.v2_5-s3 CPU 3 VDD (2.5V) S3 voltage cpu3.vcore-s0 CPU 3 VCore S0 voltage cpu3.vid CPU-3 VID Selection cpu3.vrm.lp CPU 3 VRM Light path location LED cpu3.vtt-s3 CPU 3 DDR VTT voltage cpuplanar.lp Daughtercard Light path location LED fan1.tach Fan 1 measured speed fan10.tach Fan 10 measured speed fan11.tach Fan 11 measured speed fan12.tach Fan 12 measured speed fan2.tach Fan 2 measured speed fan3.tach Fan 3 measured speed fan4.tach Fan 4 measured speed fan5.tach Fan 5 measured speed fan6.tach Fan 6 measured speed fan7.tach Fan 7 measured speed fan8.tach Fan 8 measured speed fan9.tach Fan 9 measured speed faultswitch System Fault Indication floppy.lp Floppy Light path location LED frontpanel.lp LCD Light path location LED g0.vldt1 AMD-8131 PCI-X Tunnel 0 LDT1 voltage g1.vldt1 AMD-8131 PCI-X Tunnel 1 LDT1 voltage gbeth.temp Gigabit ethernet local temperature golem-v1_8-s0 AMD-8131 PCI-X Tunnel 1.8V S0 voltage identifyswitch Identify switch pci1.lp PCI Slot 1 Light path location LED pci2.lp PCI Slot 2 Light path location LED pci3.lp PCI Slot 3 Light path location LED pci4.lp PCI Slot 4 Light path location LED pci5.lp PCI Slot 5 Light path location LED pci6.lp PCI Slot 6 Light path location LED pci7.lp PCI Slot 7 Light path location LED pcifan.lp Fan Board Light path location LED planar.lp Motherboard Light path location LED scsibp.lp SCSI Backplane Light path location LED scsibp.temp SCSI Disk backplane temperature scsifault SCSI Disk Fault Switch sp.temp SP local temperature vldt-reg1-dc LDT Regulator 1 Voltage vldt-reg2-dc LDT Regulator 2 Voltage |
次のリストは、ファームウェアバージョン 2.1.0.16 の Sun Fire V20z サーバーのセンサー名およびその説明の一覧です。
ambienttemp Ambient air temp bulk.v12-0-s0 Bulk 12v supply voltage (cpu0) bulk.v12-1-s0 Bulk 12v supply voltage (cpu1) bulk.v1_8-s0 Bulk 1.8v S0 voltage bulk.v1_8-s5 Bulk 1.8v S5 voltage bulk.v2_5-s0 Bulk 2.5v S0 voltage bulk.v2_5-s5 Bulk 2.5v S5 voltage bulk.v3_3-s0 Bulk 3.3v supply bulk.v3_3-s3 Bulk 3.3v S3 voltage bulk.v3_3-s5 Bulk 3.3v S5 voltage bulk.v5-s0 Bulk 5v supply voltage bulk.v5-s5 Bulk 5v S5 voltage cd.lp CD-ROM Light path location led cpu0.dietemp CPU 0 die temp cpu0.heartbeat CPU 0 heartbeat cpu0.lp CPU 0 Light path location led cpu0.mem0.lp CPU 0 Dimm 0 Light path location led cpu0.mem1.lp CPU 0 Dimm 1 Light path location led cpu0.mem2.lp CPU 0 Dimm 2 Light path location led cpu0.mem3.lp CPU 0 Dimm 3 Light path location led cpu0.memtemp CPU 0 memory temp cpu0.memvrm.lp CPU 0 Memory VRM Light path location led cpu0.temp CPU 0 low side temp cpu0.v2_5-s0 CPU VDDA voltage cpu0.v2_5-s3 CPU 0 VDDIO voltage cpu0.vcore-s0 CPU 0 core voltage cpu0.vid CPU-0 VID output cpu0.vldt1 CPU0 HT 1 voltage cpu0.vldt2 CPU 0 HT 2 voltage cpu0.vrm.lp CPU 0 VRM Light path location led cpu0.vtt-s3 CPU 0 VTT voltage cpu1.dietemp CPU 1 die temp cpu1.heartbeat CPU 1 heartbeat cpu1.lp CPU 1 Light path location led cpu1.mem0.lp CPU 1 Dimm 0 Light path location led cpu1.mem1.lp CPU 1 Dimm 1 Light path location led cpu1.mem2.lp CPU 1 Dimm 2 Light path location led cpu1.mem3.lp CPU 1 Dimm 3 Light path location led cpu1.memtemp CPU 1 memory temp cpu1.memvrm.lp CPU 1 Memory VRM Light path location led cpu1.temp CPU 1 low side temp cpu1.v2_5-s3 CPU 1 VDDIO voltage cpu1.vcore-s0 CPU 1 core voltage cpu1.vid CPU-1 VID output cpu1.vrm.lp CPU 1 VRM Light path location led cpu1.vtt-s3 CPU 1 VTT voltage fan1.tach Fan 1 measured speed fan2.tach Fan 2 measured speed fan3.tach Fan 3 measured speed fan4.tach Fan 4 measured speed fan5.tach Fan 5 measured speed fan6.tach Fan 6 measured speed faultswitch Fault switch (source for eval) floppy.lp Floppy Disk Drive Light path location led frontpanel.lp LCD Light path location led g.vldt1 AMD-8131 PCI-X Tunnel HT 1 voltage gbeth.temp Gigabit ethernet temp golem.temp PCIX bridge temp hdd1.lp Hard Disk Drive 1 Light path location led hdd2.lp Hard Disk Drive 2 Light path location led hddbp.lp Hard Disk Drive Backplane Light path location led hddbp.temp Disk drive backplane temp identifyswitch Identify switch pci1.lp PCI Slot 1 Light path location led pci2.lp PCI Slot 2 Light path location led planar.lp Motherboard Light path location led ps.fanfail Power Supply fan failure sensor ps.lp Powersupply Light path location led ps.tempalert Power Supply too hot sensor sp.temp SP temp thor.temp AMD-8111 I/O Hub temp |
これらのセンサーの多くから N1 System Manager によって、監視データが取得されます。Sun Fire x4100 および x4200 サーバーでは、アナログセンサー以外のセンサーはデータの取得には使用されません。ファンの速度、電圧と温度を示すセンサーのみがデータの取得に使用されます。Sun Fire x4100 および x4200 サーバーのセンサーの説明は、Sun Fire x4100 および x4200 サーバーの製品マニュアルの IPMI に関する情報を参照してください
個別サーバーに監視対象オブジェクトのしきい値を設定することができます。コマンド行から監視対象オブジェクトの属性のしきい値を設定すると、該当するオブジェクトのその属性に関するしきい値の出荷時設定が無効になります。monitoring.properties 構成ファイルの属性に関するエントリは、どれもオーバーライドされます。
サーバーに管理機能を追加 (「基本管理および OS 管理機能の追加」 で説明しています) し、server という名前のサーバーで、管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にします。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
threshold 属性を付けて set server コマンドを使用します。
この構文では、threshold キーワードのあとに、しきい値を設定する attribute を続ける必要があります。attribute は、OS リソースの使用属性です。OS リソース使用属性の説明は、「OS リソースの使用の監視」に、一覧は表 5–2にあります。
threshold は、criticallow warninglow、warninghigh、criticalhigh のいずれかです。値は数字で、通常は百分率を表します。
この例は、 serv1 という名前のプロビジョニング可能なサーバーで、CPU 使用の warninghigh しきい値を 53 パーセントに設定する方法を示しています。また、criticalhigh しきい値を 75 パーセントに設定しています。
N1-ok> set server serv1 threshold cpustats.pctusage warninghigh 53 criticalhigh 75 |
serv1 という名前のサーバーについては、これらの値が、管理サーバー上の monitoring.properties 構成ファイルに保存されているデフォルト値に優先します。
この例では、 serv1 という名前のプロビジョニング可能なサーバー で warninghigh しきい値を 75 パーセントに設定しています。また、criticalhigh しきい値を 87 パーセントに設定しています。
N1-ok> set server serv1 threshold fsusage.pctused warninghigh 75 criticalhigh 87 |
この例は、serv1 という名前のプロビジョニング可能なサーバーに設定されている warninghigh しきい値を削除する方法を示しています。
N1-ok> set server serv1 threshold fsusage warninghigh none |
この場合は、このしきい値の該当する重要度の以前の設定値が削除されます。このしきい値の重要度値が、monitoring.properties 構成ファイルに保存されているデフォルトしきい値や、出荷時設定のデフォルト値 (この属性に存在する場合) に戻ることはありません。実際には、このサーバーのファイルシステム使用の warninghigh しきい値に関する監視は無効になります。
サーバーに管理機能を追加 (「基本管理および OS 管理機能の追加」 で説明しています) し、server という名前のサーバーで、管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にします。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
threshold 属性を付けて set group コマンドを使用します。
この構文では、threshold キーワードのあとに、しきい値を設定する attribute を続ける必要があります。attribute は、OS リソースの使用属性です。OS リソース使用属性の説明は、「OS リソースの使用の監視」に、一覧は表 5–2にあります。
threshold は、criticallow warninglow、warninghigh、criticalhigh のいずれかです。値は数字で、通常は百分率を表します。
次の例は、grp3 という名前のプロビジョニング可能なグループのファイルシステム使用の warninghigh しきい値を 75 パーセントに設定する方法を示しています。また、criticalhigh しきい値を 87 パーセントに設定しています。
N1-ok> set group grp3 threshold fsusage.pctused warninghigh 75 criticalhigh 87 |
オブジェクトの監視とは、監視対象オブジェクトを定期的に検査、すなわち、ポーリングすることです。ポーリングの頻度は、ポーリング間隔を設定することによって制御します。監視対象オブジェクトのポーリング間隔がどのぐらいが適切かは、監視対象のオブジェクトやその環境、監視対象のオブジェクトが置かれているパフォーマンス条件に関係しています。ファンなどのサーバーハードウェアオブジェクトなど、一部の監視対象オブジェクトについては、デフォルトのポーリング間隔が用意されています。デフォルトのポーリング間隔は、set コマンドを使用して特定の間隔値が設定されていないすべてのサーバーおよびサーバーグループに適用されます。
ハードウェアの健全性や OS リソースの使用、ネットワークの到達可能性のポーリング間隔値は、monitoring.properties 構成ファイルを編集することによって変更できます。
OS 監視が有効でない場合は、ネットワークの到達可能性のポーリングはできません。
monitoring.properties 構成ファイルが存在しない場合は、作成し、/etc/opt/sun/n1gc/monitoring.properties に保存してください。デフォルトでは、インストール時に monitoring.properties は作成されません。
N1 System Manager ソフトウェアには、出荷時設定のデフォルトポーリング間隔が用意されています。これらの値は秒単位で表します。出荷時設定のデフォルト値は、表 5–3 に示すとおりです。
表 5–3 デフォルトポーリング間隔の出荷時設定
監視のタイプ |
デフォルトのポーリング間隔 |
---|---|
ハードウェアの健全性 |
120 秒 |
OS リソース |
120 秒 |
ネットワークの到達可能性 |
60 秒 |
monitoring.properties 構成ファイルを変更すると、出荷時設定のデフォルト値は上書きされます。
設定可能な最小デフォルトポーリング間隔は 60 秒です。
monitoring.properties 構成ファイルは管理サーバーにのみ存在し、プロビジョニング可能なサーバーには存在しません。monitoring.properties 構成ファイルに保存されているデフォルトのポーリング間隔を変更すると、N1 System Manager によって管理されているすべてのプロビジョニング可能なサーバーに影響します。
monitoring.properties ファイルに対する変更を有効にするために、管理サーバーや監視対象のプロビジョニング可能なサーバーを再起動する必要はありません。
monitoring.properties 内のデフォルトポーリング間隔は、コマンド行から特定のサーバーまたはサーバーグループに対して個別に値が設定されていないかぎり、すべてのサーバーに適用されます。「ポーリング間隔の設定」で説明しているように、個別のポーリング間隔は、set コマンドを使用して設定します。
インストールして配備したあと、ある程度の使用期間が経過すると、ハードウェアの健全性属性や OS リソースの使用属性をどのぐらいの頻度でポーリングすべきか、またネットワークの到達可能性をどのぐらいの頻度でポーリングする必要があるかが判明してきます。N1 System Manager の構成は、重要なイベントという観点から何を重視するかによって異なります。ポーリング間隔を設定あるいはデフォルトポーリング間隔を変更する場合は、N1 System Manager ソフトウェアを使って管理するサーバー数を考慮してください。また、プロビジョニング可能なサーバーのアプリケーション負荷、予想アプリケーション負荷およびネットワークの能力も考慮してください。イベントに対する期待応答性も関係してきます。イベントの発生とともに速やかに対処できる場合は、より頻繁にポーリングを行うのが適切です。
導入状況に応じたポーリング間隔の調整に関する詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 インストールおよび構成ガイド』の「N1 System Manager のパフォーマンスを向上させる」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
show server コマンドを入力します。
N1-ok> show server server |
この手順では、server は、ポーリング間隔を取得するプロビジョニング可能なサーバーの名前です。
サーバーのハードウェア健全性、OS のリソース使用、ネットワークの到達可能性などの詳細な監視ポーリング間隔情報が出力に表示されます。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show server」を参照してください。
サーバーに管理機能を追加 (「基本管理および OS 管理機能の追加」 で説明しています) し、server という名前のサーバーで、管理エージェント IP およびセキュリティ資格を有効にします。
エディタで /etc/opt/sun/n1gc/monitoring.properties ファイルを開きます。
このファイルが存在しない場合は、作成してください。
monitoring.properties ファイル内のデフォルトポーリング間隔を定義している行を変更するか、追加します。
pollinginterval. monitor=value
この構文では、pollinginterval キーワードが必要です。
monitor は、hardwarehealth、osresources 、network のいずれかです。ネットワーク到達可能性のポーリングは、OS リソース監視が有効でないかぎり実行できません。「監視の有効化」に説明があります。
value は秒単位で、最小値は 60 です。
ファイルを保存します。
変更を有効にするために、管理サーバーおよびプロビジョニング可能なサーバーを再起動する必要はありません。これで、N1 System Manager が管理するすべてのサーバーに変更後のデフォルトポーリング間隔が適用されます。
この例は、ハードウェアの健全性の監視ポーリング間隔を 180 秒、OS リソースの使用監視ポーリング間隔を 175 秒、ネットワークの到達可能性監視ポーリング間隔を 160 秒に設定する方法を示しています。monitoring.properties 構成ファイルに次のエントリを入力します。
pollinginterval.hardwarehealth=180 pollinginterval.osresources=175 pollinginterval.network=160 |
ここでは、サーバーまたはサーバーグループにポーリング間隔を設定する手順を説明します。
ここでは、コマンド行で、サーバーのポーリング間隔を設定する方法を説明します。この方法で値を設定すると、出荷時設定のデフォルト値や、monitoring.properties 構成ファイル (存在する場合) 内の値が上書きされます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
monitor 属性を付けて set server コマンドを入力します。
set server server monitor monitor interval value |
このコマンドは、指定された名前のサーバーに対して実行されます。ここでは、この名前は server と表記しています。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「set server」を参照してください。
monitor は、hardwarehealth、osresources、 network のいずれかです。
value は秒で表されています。
設定できる最小のポーリング間隔は 60 秒です。
この例は、serv1 という名前のプロビジョニング可能なサーバーのハードウェアの健全性監視ポーリング間隔を 280 秒に設定する方法を示しています。
N1-ok> set server serv1 monitor hardwarehealth interval 280 |
この方法で値を設定すると、出荷時設定のデフォルト値や、monitoring.properties 構成ファイル (存在する場合) 内の値が上書きされます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
monitor 属性を付けて set group コマンドを入力します。
set group group monitor monitor interval value |
このコマンドは、指定された名前のグループのサーバーに対して実行されます。ここでは、この名前は group と表記しています。詳細は『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「set group」を参照してください。
monitor は、hardwarehealth、osresources、 network のいずれかです。
value は秒で表されています。
設定できる最小のポーリング間隔は 60 秒です。
この例は、grp5 という名前のプロビジョニング可能なサーバーグループのネットワーク到達可能性監視ポーリング間隔を 250 秒に設定する方法を示しています。
N1-ok> set group grp5 monitor network interval 250 |
N1 System Manager では、2 つの MIB が提供されています。これらの MIB は、SNMP を使用して N1 System Manager から他社製監視ツールを使用してデータを取得できるようにするデータ機構を提供します。また、N1 System Manager によって生成された SNMP 通知の構文解析に、他社製監視ツールを使用できるようにするデータ機構を提供します。MIB は、/opt/sun/n1gc/etc/ にあります。したがって、これらの MIB によって N1 System Manager を照会するすべての SNMP クライアントを使用することができます。また、SNMP を使用してイベントを確認することも可能になります。次の 2 つの MIB が提供されています。
この MIB は、SNMP クライアントを使用して N1 System Manager を照会することによって、N1 System Manager から取得できる情報を記述します。
この MIB は、SNMP トラップを受け取ることができる N1 System Manager に関連するすべてのイベントを記述します。
これらの MIB は読み取り専用です。MBI には各オブジェクトの詳細な説明が提供されていますが、これらを使用するには、SNMP の詳細な知識が必要です監視システムへの、トラップ受信を開始する設定方法は、使用している監視システムの性質によって異なります。
MIB はハードウエアに依存しません。
この例は、単純な UNIX トラップリスナーである snmptrapd コマンドを使用して N1 System Manager トラップを受信する方法を示しています。
N1-ok> snmptrapd -m all -M /opt/sun/n1gc/etc:/usr/share/snmp/ mibs -P 1010 |
この例は、snmptrapd を使用し、ポート 1010 の SNMP トラップの監視を開始する例です。また、SNMP トラップの内容の解析に、/opt/sun/n1gc/etc および /usr/share/snmp/mibs に格納された MIB を使用するコマンドも示しています。
監視システムへの、トラップ受信を開始する設定方法は、使用している監視システムの性質によって異なります。
ここでは、ジョブおよびサーバー監視におけるジョブの重要性について説明します。
ジョブは、N1 System Manager で主なアクションを行うたびに 1 つ作成されます。ジョブのログを使用して、現在実行中のアクションのステータスを監視したり、ジョブが終了したことを確認したりできます。N1 System Manager におけるアクションには、完了までに時間がかかるものがあるため、監視ジョブはとても役立ちます。そのようなアクションの 1 例として、1 つ以上の プロビジョニング可能なサーバー への OS ディストリビューションのインストールがあげられます。
ジョブは、ブラウザインタフェース の「ジョブ」タブあるいは show job コマンドで監視できます。show job コマンドは、次の特性のほとんどに関する情報を表示します。
生成された一意のジョブ識別子。
ジョブが開始された日付。
ジョブの種類。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show job」を参照してください。type パラメータを付けて show job コマンドを使用すると、ジョブは次のいずれかに分類されます。
addbase – 基本管理サポート追加
addbasemonitor – OS 監視サポート追加
createos – メディア (CD/DVD) または ISO ファイルから OS ディストリビューションを作成
deletejob – ジョブの削除
discover – サーバー検出
loadfirmware – ファームウェアアップデートのロード
loados – OS のロード
loadupdate – OS アップデートのロード
refresh – サーバー更新
removeosmonitor – OS 監視サポート削除
setagentip – OS 監視サポートの変更
start – サーバーの電源投入
stop – サーバーの電源切断
unloadupdate – OS アップデートのアンロード
現在のジョブステップの状態。ジョブステップは、ジョブの進行状況と更新結果を示します。ジョブステップでは、それぞれ種類と開始日時、ジョブの完了の日付と時刻が示されます。ジョブの進行状況は、次のステータスとして示されます。このステータスでジョブを選別することができます。
「未開始」 状態のジョブは停止できません。
ID によってジョブを選択し、ジョブの詳細を表示すると、ジョブの各ステップが 2 つ (テストと実際の実行) 表示されます。
ジョブは現在実行中です。現在実行中のジョブは、delete job コマンドで削除することはできません。実行を完了させるか、stop job コマンドで中止します。
ジョブの完了状況は、次の結果で示されます。
ジョブが正常に完了したことを示します。
ジョブの実行中に警告があったことを示します。警告は、エラーを伴っており、ジョブステップまたはジョブを終了させるほど重大であることもあれば、そうでないこともあります。
ジョブステップが完了する前に停止したことを示します。
ジョブはまだ実行中だが、ジョブステップを正常に完了できない状態を示します。
ジョブステップの一般エラーを示します。
すべてのジョブステップが完了しないうちにジョブがタイムアウトした、または、現在のステップを終えないうちにジョブの次のステップが開始されたことを示します。
完了 - 警告は、ジョブがすべてのステップを正常に完了したが、ジョブの実行中のステップに警告状態の問題が少なくとも 1 つあり、その問題がエラーでジョブを終了させるほど重大でなかった場合に、ジョブ全体のステータスとして発行されます。
ジョブは、その状態に従って選別することができます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show job」を参照してください。
ジョブを開始したユーザー。ジョブの作成者ともいいます。
完了したジョブの結果の詳細情報です。リモートコマンド操作および他のすべての種類のジョブの完了ステータスの標準出力を見ることができます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
ジョブの一覧を表示します。
N1-ok> show job all |
N1 System Manager のすべてのジョブの一覧が返されます。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show job」を参照してください。
この例は、show job コマンドを all オプションを付けて使用した場合に返されるジョブ ID 別のジョブの一覧を示しています。ジョブが開始された日付と時刻が表示されています。ジョブの種類、ステータス、ジョブを作成したユーザーの ID も返されます。
N1-ok> show job all Job ID Date Type Status Creator 7 2005-09-16T10:51:07-0700 Discovery Completed root 6 2005-09-14T14:42:52-0700 Server Reboot Error root 5 2005-09-14T14:38:25-0700 Server Power On Completed root 4 2005-09-14T14:29:20-0700 Server Power Off Completed root 3 2005-09-09T13:01:35-0700 Discovery Completed root 2 2005-09-09T12:38:16-0700 Discovery Completed root 1 2005-09-09T10:32:40-0700 Discovery Completed root |
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
特定のジョブを表示します。
N1-ok> show job job |
指定したジョブの詳細情報が出力に表示されます。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show job」を参照してください。
この例は、show job コマンドを、ジョブ ID を付けて使用した場合に返される出力を示しています。ジョブが開始された日付と時刻、ジョブの種類とステータス、ジョブを作成したユーザーの ID が表示されています。ジョブの各ステップの詳細も表示されています。詳細には、ステップが開始時刻と完了時刻、ステップが成功したかどうかか含まれています。
N1-ok> show job 5 Job ID: 5 Date: 2005-02-14T14:38:25-0700 Type: Server Power On Status: Completed Creator: root Errors: 0 Warnings: 0 Step 1: Type: 103 Description: native procedure /bin/sh /opt/sun/n1gc/bin/serverPowerOn.sh :[SERVER_NAME] :[JOBID_KEY] Start: 2005-02-14T14:38:25-0700 Completion: 2005-02-14T14:38:25-0700 Result: Complete Exception: No Data Available Step 2: Type: 103 Description: native procedure /bin/sh /opt/sun/n1gc/bin/serverPowerOn.sh :[SERVER_NAME] :[JOBID_KEY] Start: 2005-02-14T14:38:28-0700 Completion: 2005-02-14T14:38:35-0700 Result: Complete Exception: No Data Available Step 3: Type: 135 Description: connect and lock hosts Start: 2005-02-14T14:38:25-0700 Completion: 2005-02-14T14:38:25-0700 Result: Complete Exception: No Data Available Step 4: Type: 135 Description: connect and lock hosts Start: 2005-02-14T14:38:27-0700 Completion: 2005-02-14T14:38:28-0700 Result: Complete Exception: No Data Available Result 1: Server: 192.168.200.3 Status: 0 Message: The server operation was successful. N1-ok> |
各ステップの出力は 2 つ表示されます。ステップの初めの出力表示はテストの、2 つ目の出力表示はステップの実際の実行のものです。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
特定のジョブを停止します。
N1-ok> stop job job |
ジョブが停止します。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「stop job」を参照してください。
ジョブの詳細を表示します。
N1-ok> show job job |
出力の「結果」セクションに、ジョブが停止されたことが示されます。
ジョブはどれも停止できます。ただし、実際には、停止できるのは、その最終ステップになっていないジョブだけです。ジョブにはステップが 1 つだけのものもあり、その場合は停止できません。「未開始」 状態のジョブは停止できません。多くのサーバーからなるグループに対して行う操作は大量のステップから構成され、時間がかかることがあります。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show job」を参照してください。
この例は、ジョブ ID を付けて stop job コマンドを使用すると返される、要求が受信されたことを確認するメッセージを示しています。
N1-ok> stop job 9 Stop Job "9" request received. |
次の例のように、show job コマンドに、停止したジョブのジョブ ID を付けて使用すると、停止したジョブのより詳細な情報を得ることができます。Status に、ジョブが停止されたことの確認が返されます。また、ジョブがリモートコマンドジョブであることが確認できます。ジョブの各ステップの詳細も表示されています。詳細には、ステップが開始時刻と完了時刻、ステップが成功したかどうかか含まれています。 Result の項目には、ジョブが取り消されたことが示されています。
N1-ok> show job 9 Job ID: 9 Date: 2005-02-15T16:43:58-0700 Type: Remote Command Status: Stopped Owner: root Errors: 0 Warnings: 0 Step 1: Type: 135 Description: connect and lock hosts Start: 2005-02-15T16:43:58-0700 Completion: 2005-02-15T16:43:58-0700 Result: Complete Exception: No Data Available Step 2: Type: 103 Description: native procedure /bin/sh /opt/sun/n1gc/bin/remotecmd.sh :[RCMD_KEY] Start: 2005-02-15T16:43:58-0700 Completion: 2005-02-15T16:43:58-0700 Result: Complete Exception: No Data Available Step 3: Type: 135 Description: connect and lock hosts Start: 2005-02-15T16:44:00-0700 Completion: 2005-02-15T16:44:00-0700 Result: Complete Exception: No Data Available Step 4: Type: 103 Description: native procedure /bin/sh /opt/sun/n1gc/bin/remotecmd.sh :[RCMD_KEY] Start: 2005-02-15T16:44:00-0700 Completion: 2005-02-15T16:44:49-0700 Result: Incomplete - Aborted Exception: No Data Available Result : Server: server1 Status: -1 Message: Command running on server1 was canceled. Command: /root/sleep.sh 60 Standard Output: Sleeping for 60 seconds... |
各ステップの出力は 2 つ表示されます。ステップの初めの出力表示はテストの、2 つ目の出力表示はステップの実際の実行のものです。
「サーバーまたはサーバーグループにリモートコマンドを発行する。」
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
削除するジョブを確認します。
N1-ok> show job all |
すべてのジョブ およびジョブ ID が出力に表示されます。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show job」を参照してください。
適切なジョブを削除します。
N1-ok> delete job job |
ジョブが削除されます。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「delete job」を参照してください。
ジョブが削除されたことを確認します。
N1-ok> show job all |
削除したジョブが出力に表示されていないことを確認します。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show job」を参照してください。
この例は、ジョブを削除する方法を示しています。
まず、show job コマンドをall オプションを付けて使用します。これは、すべてのジョブを降順で一覧表示します。
N1-ok> show job all Job ID Date Type Status Creator 7 2005-02-16T10:51:07-0700 Discovery Completed root 6 2005-02-14T14:42:52-0700 Server Reboot Error root 5 2005-02-14T14:38:25-0700 Server Power On Completed root 4 2005-02-14T14:29:20-0700 Server Power Off Completed root 3 2005-02-09T13:01:35-0700 Discovery Completed root 2 2005-02-09T12:38:16-0700 Discovery Completed root 1 2005-02-09T10:32:40-0700 Discovery Completed root |
ジョブ ID 6 にはエラーがあり、削除することができます。削除するジョブのジョブ ID を付けて delete job コマンドを使用します。
N1-ok> delete job 6 |
再度 show job コマンドをall オプションを付けて使用します。すべてのジョブが降順で一覧表示されます。削除されたジョブは、もう一覧には表示されていません。
N1-ok> show job all Job ID Date Type Status Creator 7 2005-02-16T10:51:07-0700 Discovery Completed root 5 2005-02-14T14:38:25-0700 Server Power On Completed root 4 2005-02-14T14:29:20-0700 Server Power Off Completed root 3 2005-02-09T13:01:35-0700 Discovery Completed root 2 2005-02-09T12:38:16-0700 Discovery Completed root 1 2005-02-09T10:32:40-0700 Discovery Completed root |
この例は、すべてのジョブを削除する方法を示しています。
まず、show job コマンドをall オプションを付けて使用します。これは、すべてのジョブを降順で一覧表示します。
N1-ok> show job all Job ID Date Type Status Creator 7 2005-09-16T10:51:07-0700 Discovery Completed root 6 2005-09-14T14:42:52-0700 Server Reboot Error root 5 2005-09-14T14:38:25-0700 Server Power On Completed root 4 2005-09-14T14:29:20-0700 Server Power Off Completed root 3 2005-09-09T13:01:35-0700 Discovery Running root 2 2005-09-09T12:38:16-0700 Discovery Completed root 1 2005-09-09T10:32:40-0700 Discovery Completed root |
all オプションを付けて delete job コマンドを使用し、すべてのジョブを削除します。
N1-ok> delete job all Unable to delete job "3" |
all オプションを付けて show job コマンドを使用し、すべてのジョブが正常に削除されたかどうかを確認します。
N1-ok> show job all Job ID Date Type Status Creator 3 2005-09-09T13:01:35-0700 Discovery Running root |
ジョブ ID 3 はまだ実行中です。これは、delete job コマンドが発行されたときに、ジョブの状態が「実行中」であったためです。 ジョブは、削除する前に実行が完了しているか停止されている必要があります。
ジョブを停止してから削除するには、停止するジョブのジョブ ID を付けて stop job コマンドを使用します。
N1-ok> stop job 3 Stop Job "3" request received. |
show job コマンドを使用してジョブが停止されたことを確認します。
N1-ok> show job all Job ID Date Type Status Creator 3 2005-09-09T13:02:35-0700 Discovery Aborted root |
ジョブは実行中に停止され、「停止」状態にあります。all オプションを付けて delete job コマンドを使用し、すべてのジョブを削除します。
N1-ok> delete job all |
show job コマンドを使用し、すべてのジョブが削除されたことを確認します。
N1-ok> show job all Job ID Date Type Status Creator |
ここでは、イベントおよびサーバー監視におけるイベントの重要性について説明します。
「イベント」は、属性に関係する特定の状態が発生すると生成されます。各イベントごとに項目が関連付けられます。たとえば、管理サーバーによってサーバーが検出された場合、Action.Physical.Discovered という項目でイベントが生成されます。イベント項目の完全な一覧は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「create notification」を参照してください。
イベントは監視できます。監視は、監視対象の各サーバーまたは各サーバーグループのイベント伝送機能と接続されています。監視対象属性がポーリングされ、その属性の値がデフォルトまたはユーザー定義のしきい値安全範囲外になった場合は、イベントが生成され、ステータスが発行されます。
イベントに対して通知規則が定義されていて、サーバーに対する監視が有効な場合、イベントが発生すると、管理サーバーからそのイベントに関する「通知」が送信されます。
サーバーに対する監視が無効の場合、そのサーバーに対する監視イベントは生成されません。保守作業を行う場合は、ハードウェアコンポーネントの監視を無効にしてイベントが生成されないようにすることができます。
監視の詳細は、「監視の概要」を参照してください。
通知の詳細は、「通知の設定」を参照してください。
ライフサイクルイベントは、監視が無効でも引き続き生成されます。ライフサイクルイベントには、サーバー検出、サーバーの変更または削除、サーバーグループ作成などがあります。この種のイベントの通知を要求していた場合は、監視が無効でも引き続き通知を受けることができます。
イベントが発生すると、ログが作成されます。たとえば、監視対象の IP アドレスが到達不可能な場合は、イベントが生成されます。ログレコードが 1 つ作成され、このレコードはブラウザインタフェースで見ることができます。
N1 System Manager のインストールおよび構成作業中に、ログを記録するイベントを設定することができます。また、対話形式でイベント項目に重要度レベルを設定することもできます。『Sun N1 System Manager 1.1 インストールおよび構成ガイド』の「N1 System Manager システムの設定」を参照してください。
ログが保存されなくても、通知は生成することができます。
イベントに関する次の情報を表示するには、log キーワードを付けて show コマンドを使用します。
日時 – イベントの発生日時です。
件名 – イベントが発生したサーバー
項目 – イベントの項目で、セットアップ通知用に有用です。詳細は、「通知の設定」を参照してください。
重要度 – イベントの相対的な重要度
レベル – イベントの相対的なレベル
ソース – イベントを生成したコンポーネントの名前ジョブの実行中に生成されたイベントの場合、「ソース」はジョブ番号になります。
ロール – イベントを発動したユーザーのロールまたはユーザー名
メッセージ – イベントログメッセージの全文
n1smconfig スクリプトを使用し、ログを保管する日数を変更することができます。ログを保管する日数を減らすと、ログファイルの平均容量が減少します。この作業によって、ログファイルの容量がパフォーマンスに悪影響を与えることを避けることができます。n1smconfig スクリプトは、/opt/sun/n1gc/bin に保存されます。このスクリプトではログを保持する日数を設定します。ログを記録するには、イベントカテゴリおよびリソースカテゴリを指定する必要があります。次のイベントカテゴリが定義されています。
Action
Ereport
Lifecycle
List
Problem
Statistic
all
all イベントカテゴリは、すべてのイベントのログを記録する場合に使用します。各イベントカテゴリの実際のイベントとの関連については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「create notification」の通知に関する項目を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show log [count count] |
イベントの新しい順にイベントログが表示されます。「件数」の値は出力に表示するイベント数で、デフォルト値は 500 です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show log」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show log [severity severity] [before date] [after date] |
指定した条件に一致するイベントのみ出力に表示されます。 date 変数値は 2005-07-20T11:53:04 というように適切な書式にする必要があります。severity として有効な値は critical 、fatal、information、 major、minor、other、unknown 、および warning です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show log」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show log log |
イベントの詳細が出力に表示されます。log 変数はログ ID です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show log」を参照してください。
N1-ok> show log 72 ID: 72 Date: 2005-03-15T13:35:59-0700 Subject: RemoteCmdPlan Topic: Action.Logical.JobStarted Severity: Information Level: FINE Source: Job Service Role: root Message: RemoteCmdPlan job initiated by root: job ID = 15. |
N1 System Manager には、N1 System Manager 内でイベントが発生したとき、あるいはプロビジョニング可能なサーバーで特定のイベントが発生したときに電子メールまたは SNMP 通知を送信する機能があります。必要とされるさまざまな状況に応じた通知規則を作成することができます。通知の設定は、コマンド行からのみ行うことができます。
発生する、または発生する可能性のあるイベントに基づく「通知規則」を作成するには、create notification コマンドを使用します。項目を使用して通知規則を作成してください。
SNMP トラップを使用する通知を設定する場合は、/opt/sun/n1gc/etc/SUN-N1SM-TRAP-MIB.mib にある SNMP MIB を使用します。SNMP MIB に関する詳細は、「MIB の監視」を参照してください。
イベントの種類ごとに、通知規則を使用し、電子メールまたは SNMP を通信媒体として特定の送信先にイベント発生通知を送信することができます。たとえば、管理サーバーによって新しいプロビジョニング可能なサーバーが検出されるたびに、イベントが発生したことを示すメッセージをポケットベルで受け取るようにする通知規則を作成できます。
create notification notification destination destination topic topic type type [description description] |
このコマンド構文内で使用されている用語の詳細については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「create notification」を参照してください。
N1 System Manager のインストールと設定中に、SMTP サーバーがイベント通知を使用するよう設定することができます。『Sun N1 System Manager 1.1 インストールおよび構成ガイド』の「N1 System Manager システムの設定」を参照してください。
通知の詳細は表示または変更するには、notification オプションを付けて show または set コマンドを使用します。構文およびパラメータの詳細は、N1–ok コマンド行で help show notification または help set notification と入力してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show notification all |
読み取り権限をもつすべての通知が、出力に表示されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show notification」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show notification notification |
指定した通知の詳細が出力に表示されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show notification」を参照してください。
N1-ok> show notification test2 Name: test2 Event Topic: EReport.Physical.ThresholdExceeded Notifier Type: Email Destination: nobody@sun.com State: enabled |
ここでは、通知の名前や説明、あるいは送信先を変更する手順を説明します。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> set notification notification name name description description destination destination |
指定した通知属性が、指定した新しい値に変更されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「set notification」を参照してください。
この例は、set notification コマンドを、name オプションを付けて使用し、通知の名前を test2 から test3 に変更する方法を示しています。
N1-ok> set notification test2 name test3 |
通知を作成または削除するには、notification オプションを付けて create または delete コマンドを使用します。
通知をテストするには、notification オプションと test サブコマンドを付けて create コマンドを使用します。
構文およびパラメータの詳細は、N1–ok コマンド行で help create notification または help delete notification と入力してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> create notification notification topic topic type type destination destination |
通知が作成されて有効になります。詳細および有効な項目については、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「create notification」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> start notification notification test |
テスト用の通知メッセージが送信されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「start notification」を参照してください。
この例は、物理しきい値を超過したときに電子メールで送信する通知を作成する方法を示しています。この通知名を test2、送信先の電子メールアドレスを nobody@sun.com とします。
N1-ok> create notification test2 destination nobody@sun.com topic EReport.Physical.ThresholdExceeded type email |
通知が作成されtことを確認するために、show notification コマンドを使用します。
N1-ok> show notification Name Event Topic Destination State test2 EReport.Physical.ThresholdExceeded nobody@sun.com enabled |
この例は、物理しきい値を超過したときに SNMP で送信する通知を作成する方法を示しています。この通知名を test23、送信先の SNMP アドレスを sun.com とします。
N1-ok> create notification test23 destination sun.com topic EReport.Physical.ThresholdExceeded type snmp |
通知が作成されtことを確認するために、show notification コマンドを使用します。
N1-ok> show notification Name Event Topic Destination State test23 EReport.Physical.ThresholdExceeded sun.com enabled |
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> delete notification notification |
通知が削除されます。
デフォルトでは、通知は作成された時点で有効になります。無効にされていた通知を有効にするには、notification オプションを付けて start コマンドを使用します。構文およびパラメータの詳細については、N1–ok コマンド行で help start notification と入力してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> start notification notification |
通知が有効になります。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「start notification」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> stop notification notification |
通知が無効になります。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.1 コマンド行レファレンスマニュアル』の「stop notification」を参照してください。