Sun N1 System Manager 1.1 管理ガイド

ProcedureN1 System Manager のデータベースおよび構成ファイルを復元する

ここでは、新たにインストールした管理サーバーに、データベースおよび構成ファイルを復元する手順を説明します。

このプロセスでは、N1 System Manager サービスは数回再起動されます。したがって、これらの手順は、N1 System Manager で現在稼動中のジョブが存在しないときにのみ行ってください。

これらの手順では、サーバーに N1 System Manager がまだインストールされていない状態である必要があります。また、サーバーに Linux または Solaris OS のいずれかの新規インストールがインストールされていることが望まれます。

n1smbackup.sh スクリプトは、N1SM データベースおよび構成ファイルのみをバックアップします。実際の OS ファイルはバックアップされません。n1smrestore.sh の実行後は、データベース内に存在する OS ディストリビューションおよび OS プロファイルは削除され、再作成される必要があります。

始める前に
手順
  1. スーパーユーザー (root) として管理サーバーにログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. n1smconfig ユーティリティーを実行します。


    # /usr/bin/n1smconfig
    

    現在のシステム構成が表示され、ネットワークインタフェースが一覧表示されます。プロビジョニングネットワークのインタフェースに入るかどうかの問い合わせがあります。

  3. プロビジョニングネットワークインタフェースのポートを指定します。

    プロンプトに使用可能なインタフェースが一覧表示されます。プロビジョニングインタフェースに使用するインタフェース名を入力します。たとえば、 eth0hme0 bge0 などで、マシンのアーキテクチャーおよびインストールされている OS によって異なります。

  4. n1smconfig ユーティリティーの残りの問い合わせに応答します。

    n1smconfig で提供された残りの応答は、この手順の次の手順によって上書きされることに注意してください。ただし、ここで応答し、復元プロセスを完了させるために新しい設定を適用することは重要です。

  5. 管理サーバーで、/var/tmp/n1smbackup ディレクトリを作成します。


    # mkdir /var/tmp/n1smbackup
    
  6. /var/tmp/n1smbackup ディレクトリに、n1smbackup.tgz バックアップファイルをコピーします。

  7. 次のように入力し、N1 System Manager データベースおよび構成ファイルを復元します。


    # /opt/sun/n1gc/bin/n1smrestore.sh -f /var/tmp/n1smbackup/n1smbackup.tgz
    
    This program will restore Sun N1SM from backup files.
    
    The N1SM services will be restarted and N1SM will be interrupted during 
    the process.
    
    All files related to N1SM, including network interface 
    configuration, will be restored. Therefore, it is recommended 
    that these files are restored to an identical hardware setup. 
    
    The restore process will take about 8 minutes.
    
    Would you like to continue? [y/N] y
    
    Restoring configuration files (done)
    Restoring SCS database (done)
    Restoring SCS database (done)
    N1SM restarted.
    N1SM restore completed.
    Run n1smconfig and verify that N1SM settings are correct.
  8. N1 System Manager 構成の設定が未だ有効または適切に変更されていることを確認します。


    # /usr/bin/n1smconfig
    
  9. n1sh コマンド行で、N1 System Manager が正常に機能していることを確認します。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  10. (省略可能) 新しい OS ディストリビューションおよび OS プロファイルを作成する前に、管理サーバーに存在するすべての OS ディストリビューションまたは OS プロファイルを削除します。


    N1-ok> show os all
    ID     Name                  Type          Version
    2      s10                   solaris       solaris10x86
    
    N1-ok> show osprofile
    ID     Name                       Distribution
    2      s10                        s10
    
    N1-ok> delete osprofile s10
    N1-ok> delete os s10
    N1-ok> show os
    No items found.
    N1-ok> show osprofile
    No items found.
次の手順

新しい OS ディストリビューションをコピーし、新しい OS プロファイルを作成する必要があります。「OS ディストリビューションおよびフラッシュアーカイブのコピー」および「OS プロファイルを作成する」を参照してください。