N1 System Manager では、1 つのインタフェースを使用して数百台の異機種サーバーを管理できます。N1–ok シェルは、サーバーを特定、管理したり、サーバーにプロビジョニングあるいは再プロビジョニングしたりするための簡単なコマンドセットを提供します。
プロビジョニング可能なサーバーの管理を開始するには、discover コマンドを使用します。このサーバー検出プロセスによって、N1 System Manager に検出ジョブが作成されます。検出ジョブは、管理 IP アドレスとデフォルトのセキュリティ資格を使用して、各物理サーバーを特定します。検出プロセスは、ジョブの結果を表示して確認できます。
検出ジョブが正常に終了すると、サーバーはその管理名で識別されます。当初、サーバーの管理名には、そのサーバーの管理 IP アドレスが設定されます。検出したサーバーの名前は、いつでも変更できます。
ファームウェアアップデートを一括インストールするには、ベンダー (製造元) およびモデルに従って、検出された、すなわち、「プロビジョニング可能」なサーバーのグループを作成します。そのあとで、オペレーティングシステム、すなわち「OS プロファイル」や OS アップデートを一括インストールするための機能グループを作成することができます。プロビジョニング可能なサーバーは複数のグループに属することができるため、必要に応じて、一括保守のための新しいサーバーグループを作成することができます。
この節では、サーバーおよびサーバーグループの管理作業の実施に関する必要条件と手順を説明します。各項に説明されている操作を実行するときは、「表示の選択」メニュー、「アクション」メニュー、およびサーバー名のリンクを使用します。
次の図は、「表示の選択」メニュー、「アクション」メニュー、およびサーバー名のリンクを示しています。
ここでは、show server all あるいは show group コマンドを発行したときに、各サーバーについてN1 System Manager が報告する情報について説明します。
名前 – サーバーまたはサーバーグループの名前。サーバー名は、はじめは管理 IP アドレスに設定されます。この名前を変更する方法は、「サーバーおよびサーバーグループ情報の変更」を参照してください。
ハードウェア – 管理対象サーバーのタイプ。ご使用の プロビジョニング可能なサーバー の Sun System Handbook ドキュメントを参照してください。
ハードウェアの健全性 – メモリー、プロセッサ情報、ネットワークインタフェースカード (NIC) 情報などの属性のステータス。
OS リソースの健全性 – OS プロファイルがロードされている場合は、OS の状態が表示されます。
ジョブ – ジョブがサーバーで実行されているか、完了している場合は、ジョブの ID が表示されます。
オン – サーバーの電源が入り、動作しています。
待機 – サーバーの電源は停止していますが、start などのコマンドに応答できる状態です。
不明 – サーバーから何も電源状態情報が返されてきません。
アクセス不能 – サーバーにアクセスできず、電源状態情報が得られません。
良好 – サーバーハードウェアは正しく機能しています。
アクセス不能 – サーバーにアクセスできず、ハードウェアの健全性の状態情報を得られません。この状態は、ほとんどの場合ネットワーク上の問題によって発生します。
警告 – サーバーで潜在的な、または発生する可能性のある障害状態が検出されました。問題が重大になる前に対処してください。ハードウェアセンサーのしきい値の表示および調整については、「監視しきい値」を参照してください。
重大 – サーバーで障害状態が発生しました。適切な対策が必要です。
回復不能 – サーバーが完全に不良です。回復できません。
不明 – サーバーからハードウェアの健全性の状態情報が返されてきません。
オフライン – サーバーは管理されていません。
サーバー電源の供給開始と停止、リセット
サーバーデータの一覧表示と更新
サーバーへの OS プロファイル、アップデート、ファームウェアのロード (第 3 章「オペレーティングシステム、OS アップデート、およびファームウェアアップデートのプロビジョニング」を参照)。
サーバー監視の有効と無効 (第 5 章「サーバーの監視」を参照)
サーバーグループへのサーバーの追加 (「サーバーグループの作成と管理」を参照)。
N1 System Manager からのサーバーの削除