この節の情報を使用して、N1 System Manager システムを実装するために割り当てる、または入手する必要があるオペレーティングシステム、ハードウェア、およびストレージのリソースを確認できます。
この節の内容は次のとおりです。
N1 System Manager 管理サーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの最小限の要件を次の表に示します。管理するプロビジョニング可能なサーバー数に基づく、具体的な管理サーバーのサイジング情報については、表 2–5 を参照してください。
管理サーバーは N1 System Manager ソフトウェア専用にします。管理サーバーにほかのアプリケーションをインストールしないでください。
タイプ |
管理ポートの種類 |
オペレーティングシステム |
ディスク容量 |
RAM |
---|---|---|---|---|
NetraTM 240、440 |
ALOM |
Solaris 10 GA 以上 |
72G バイト以上 |
4G バイト以上 |
Sun FireTM V210、V240、V440 |
ALOM |
Solaris 10 GA 以上 |
||
Sun Fire T1000 および T2000 |
ALOM |
Solaris 10 HW2 以上 |
表 2–2 x86 管理サーバーのハードウェア要件およびオペレーティングシステム要件
タイプ |
管理ポートの種類 |
オペレーティングシステム |
ディスク容量 |
RAM |
---|---|---|---|---|
Sun Fire X2100 (8081A IPMI 1.5 Remote Management Card 付属): パーツ番号: 371-0743 |
SP |
Solaris x86 Version 10 HW1 以上 Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Updates 2 〜 5, 32 ビットおよび 64 ビット |
72G バイト以上 |
4G バイト以上 |
Sun Fire X4100 および X4200 |
ILOM |
Solaris x86 Version 10 HW1 以上 Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット |
||
Sun Fire V20z および V40z |
SP |
Solaris x86 Version 10 以上 Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Updates 2 〜 5, 32 ビットおよび 64 ビット |
プロビジョニングを行う OS ディストリビューションごとに 3.0G バイト以上を割り当てるようにします。
Solaris の管理サーバーでは、OS ディストリビューションは次の場所に保存されます。
Linux の OS ディストリビューションは /var/opt/SUNWscs/share/allstart
Solaris の OS ディストリビューションは /var/js
Linux の管理サーバーでは、OS ディストリビューションは次の場所に保存されます。
Linux の OS ディストリビューションは /var/opt/sun/scs/share/allstart/
Solaris の OS ディストリビューションは /var/opt/sun/scs/share/allstart/jumpstart/
管理サーバーとして選択したサーバーにネットワークインタフェースが 2 つしかない場合は、N1 System Manager に第 3 の 10/100 NIC を設置することを検討してください。 この第 3 の NIC は、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々のネットワークインタフェースに割り当てることを可能にします。これによって管理作業が容易になります。このマニュアルで使用する図や構成例では、追加の NIC が 管理サーバーに設置されていると想定しています。
N1 System Manager のプロビジョニング可能なサーバーのハードウェアとオペレーティングソフトウェアの要件を次の表に示します。
表 2–3 SPARC のプロビジョニング可能なサーバーのハードウェア要件およびオペレーティングシステム要件
タイプ |
管理ポートの種類 |
プロビジョニング可能な OS |
必要なディスク容量 |
RAM |
---|---|---|---|---|
Sun Netra 240 および 440 |
ALOM |
Solaris 10 GA 以上 Solaris 9 Update 7 および Update 8 |
12G バイト以上 (すべてのプロビジョニング可能なサーバー) |
512M バイト以上、1G バイトを推奨 (すべてのプロビジョニング可能なサーバー) |
Sun Fire V210、V240、V440 |
ALOM |
Solaris 10 GA 以上 Solaris 9 Update 7 および Update 8 |
||
Sun Fire T1000 および T2000 |
ALOM |
Solaris 10 HW2 以上 |
表 2–4 X86 のプロビジョニング可能なサーバーのハードウェア要件およびオペレーティングシステム要件
タイプ |
管理ポートの種類 |
プロビジョニング可能な OS |
必要なディスク容量 |
RAM |
---|---|---|---|---|
Sun Fire X2100 (8081A IPMI 1.5 Remote Management Card 付属): パート番号: 371-0743 |
SP |
Solaris x86 Version 10 HW1 以上 Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS update 1、32 ビットおよび 64 ビット SUSE Linux Professional 9.2、64 ビットのみ SUSE Linux Professional 9.3、64 ビットのみ |
12G 以上 (すべて) |
512M バイト以上、1G バイトを推奨 |
Sun Fire X4100 および X4200 |
ILOM |
Solaris x86 Version 10 HW1 以上 Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS update 1、64 ビットのみ SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1、64 ビットのみ |
||
Sun Fire V20z および V40z |
SP |
Solaris x86 Version 10 以上 Solaris x86 Version 9 update 7 および update 8 Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Updates 1 〜 5、32 ビットのみ Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Updates 3 〜 5、64 ビットのみ Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、64 ビットのみ Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS update 1、32 ビットおよび 64 ビット SUSE Linux Enterprise Server 9、32 ビットおよび 64 ビット SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1、32 ビットおよび 64 ビット SUSE Linux Professional 9.2、32 ビットおよび 64 ビット SUSE Linux Professional 9.3、32 ビットおよび 64 ビット |
VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ使い、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークのインフラストラクチャを構築できます。ただし、管理を容易にするには、管理ネットワーク用に VLAN プログラミング可能なスイッチを 1 つ設置し、プロビジョニングネットワークとデータネットワーク用に別の VLAN プログラミング可能なスイッチを設置することをお勧めします。管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、およびデータネットワークは、それぞれ別個のサブネットと VLAN に割り当てるようにします。
Sun Fire V20z および V40z のプロビジョニング可能なサーバーをサポートするために、管理ネットワークスイッチがリンク速度の自動ネゴシエーションを行うよう設定するようにしてください。
管理ネットワークのスイッチとプロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチは、次の Ethernet 接続をサポートしている必要があります。
管理サーバーから管理ネットワークのスイッチへの 10/100 Mbps の接続により、各プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートを接続
各プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートから管理ネットワークのスイッチへの 10/100 Mbps の接続
管理ネットワークはプライベートサブネット内にあり、各プロビジョニング可能なサーバーの管理ポートに接続できるようにします。
プロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチ
スイッチ管理サーバーの ETH1 ポートからプロビジョニングネットワークとデータネットネットワークのスイッチへの 1 Gbps の接続
各プロビジョニング可能なサーバーの ETH0 ポートからプロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチへの 1Gbps の接続
各プロビジョニング可能なサーバーの ETH1 ポートからプロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチへの 1Gbps の接続
プロビジョニングネットワークとデータネットワークのスイッチから組織内ネットワークへの 1 Gbps の接続
検討事項:
プロビジョニングネットワークは、プライベートサブネット内にあるようにします。
データネットワークは、管理サーバー、プロビジョニング可能なサーバー、および組織内ネットワークからアクセス可能なパブリックサブネット内にあるようにします。
DHCP プロトコルの使用、および OS のプロビジョニングの帯域幅の要件によっては、プロビジョニングネットワークとデータネットワークを切り離す必要がある場合があります。
管理サーバーとプロビジョニング可能なサーバー間のデータ送信に遅延があった場合、Linux の OS プロビジョニングが失敗する可能性があります。プロビジョニング可能なサーバーの ETH0 ポートに接続されているスイッチのポートのスパニングツリーオプションが有効になっている場合、遅延が大きくなる可能性があります。この問題を解決するには、プロビジョニング可能なサーバーに接続されているスイッチまたはそのポートのスパニングツリーオプションを無効にします。スイッチのスパニングツリー機能を無効にする方法については、スイッチのマニュアルを参照してください。