Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド

サーバーのシリアルコンソールへの接続

この節では、サーバーのシリアルコンソールを開く手順を説明します。

遠隔からサーバーのシリアルコンソールにアクセスするには、connect コマンドに server キーワードを付けて使用します。


注 –

ブラウザインタフェースのコマンド行区画はこの操作をサポートしていません。connect コマンドは、n1sh シェルを使用する必要があります。


この操作は、ブラウザインタフェースの「サーバーの詳細」ページから実行することもできます。

Procedureサーバーのシリアルコンソールを開く

ここでは、プロビジョニング可能なサーバーのシリアルコンソールに遠隔からアクセスする方法を説明しています。この機能は、OS のインストール中やインストール前、およびサーバーの電源の再投入中に、診断を行う場合に特に役立ちます。


注意 – 注意 –

ブラウザインタフェースでシリアルコンソール機能用に使用される端末エミュレータアプレットは、証明書に基づくアプレットの認証を提供しません。またアプレットを使用するには、管理サーバーの SSHv1 を有効にする必要があります。証明書に基づく認証を使用する、または SSHv1 を有効にしない場合は、n1sh シェルから、connect コマンドを実行してシリアルコンソールを使用してください。


ほとんどのハードウェアプラットフォームでは、最初にログインしたユーザーに、シリアルコンソール上での読み取りと書き込みの権限が付与されます。これよりあとのユーザーセッションは、読み取り専用モードになります。Sun Fire X4100 および X4200 サーバーは、読み取り専用モードをサポートしていないため、次のユーザーセッション要求は失敗します。


注 –

Sun Fire X2100 サーバーでは、シリアルコンソールの使用がサポートされていません。


エスケープシーケンスが実行されると接続は閉じ、disconnect from server-name というメッセージが表示されます。二番目にログインして、読み取り専用モードになっているときは、最初にログインしたユーザーが接続を切断したときにログインが受け付けられます。シリアルコンソールウィンドウで「閉じる」ボタンをクリックすると、接続は閉じます。

サポートされているシリアルコンソールのエスケープシーケンスは次のとおりです。

HTTP 接続では、トランスポート用に標準の 128 ビット SSL 暗号化が使用され、認証がパスワードベースで行われ、セキュリティー保護されたセッションが後続の各操作で使用されます。


注 –

サーバーのシリアルコンソールに別のユーザーがすでにログインしている場合は、後からログインするユーザーは、読み取り専用権限でのログインになります。SPARC サーバーの物理シリアルコンソールに別のユーザーがログインしている場合も、後からログインするユーザーは、読み取り専用権限でのログインになります。「物理」シリアルコンソールは、ALOM ポートから使用可能なシリアルコンソールとは異なります。


始める前に

ブラウザインタフェースからシリアルコンソール機能を使用するには、ブラウザを実行するシステムに Sun Java Plugin 1.4.2 以降がインストールされている必要があります。

手順
  1. 「表示の選択」メニューから「すべてのサーバー」を選択します。

    「サーバー」表が表示されます。

  2. シリアルコンソールを開くサーバーを選択します。

    「サーバーの詳細」ページが表示されます。

  3. 「アクション」メニューから、「シリアルコンソールを開く」を選択します。

    この図は、「シリアルコンソールを開く」項目が強調表示された「アクション」メニューを示しています。

    管理サーバーは、プロビジョニング可能なサーバーのシリアルコンソールの出力を、ブラウザインタフェースで実行されている端末エミュレータアプレットにリダイレクトします。

    シリアルエミュレータが表示され、root プロンプトまたは読み取り専用のプロンプトのいずれかが使用できるようになります。


    注 –

    サーバーの電源を切っても、コンソールの接続は切れませんが、サーバーの電源が入るまで出力は表示されません。



例 4–26 コマンド行でのシリアルコンソールへの接続

シリアルコンソールモードの場合、n1sh シェルは、すべてのユーザーの入力をリモートシリアルコンソールに送信されます。N1 System Manager はプラットフォーム固有の終了コントロールシーケンスを阻止したり補完したりすることはありません。connect コマンドは、ブラウザインタフェースのコマンド行区画には 実装されていないことに注意してください。connect コマンドは、n1sh シェルでのみ実行できます。

次の例は、root ユーザーとしてシリアルコンソールに接続する方法を示しています。ただし、ServerConsole 権限を持つすべてのユーザーロールで、connect コマンドを実行できます。


% ssh -l root server1.central:6789
password:     

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N1-ok> connect server server1

注意事項

「シリアルコンソールを開く」メニュー項目が表示されない場合は、SSHv1 が有効化されていません。SSHv1 を有効にするには、n1smconfig ユーティリティーを使用します。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 インストールおよび構成ガイド』「N1 System Manager システムを設定する」を参照してください。

参照

シリアルコンソールを開くと、OS の配備中または電源の再投入中に、詳細な出力を表示することができます。手順については、「OS プロファイルの配備」 および 「サーバーまたはサーバーグループを再起動する」を参照してください。