いつでも、新しい N1 System Manager のユーザーを作成することができます。Sun N1 System Manager ソフトウェアをインストールすると、管理サーバーのスーパーユーザー (root) アカウントには、3 つのシステムのデフォルトロールがすべて自動的に追加され、Admin ロールがアカウントのデフォルトロールに設定されます。
次の表は、ユーザーの管理に使用するすべての作業およびコマンドをまとめています。
表 1–3 ユーザー管理の早見表
作業 |
コマンド構文 |
---|---|
# useradd -s n1sh user # n1sh create user user role role |
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# n1sh delete user user # userdel |
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set user user defaultrole defaultrole |
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show user user |
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add user user role role |
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remove user user role role |
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show user user |
これらのコマンドの詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』を参照してください。
管理サーバーのオペレーティングシステムに新しいユーザーアカウントを追加するには、スーパーユーザー (root) である必要があります。ユーザー管理の以降の作業は、この作業で使用したスーパーユーザーアカウントなどの、 SecurityAdmin ロールを持つユーザーが行う必要があります。
N1 System Manager に新しいユーザーを作成する際に、ユーザーのログインシェルを UNIX® シェルまたは n1sh シェルのどちらかに設定することもできます。ユーザーのログインシェルが n1sh シェルに設定されると、管理サーバーにログインしたときに、ユーザーは自動的に n1sh シェル (N1–ok> プロンプト) にログインします。
スーパーユーザーで、リモートシステムから管理サーバーにログインします。
$ ssh -l root management-server |
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
useradd コマンドを使って、管理サーバーに新しいユーザーアカウントを追加します。
次の詳細な設定情報を入力します。
useradd -s オプションを使用して、ユーザーのシェルが自動的に n1sh シェルにログインするように設定します。次に例を示します。useradd -s /opt/sun/n1gc/bin/n1sh
passwd コマンドを使用して、ユーザーのパスワードを設定します。
ユーザーのパスに /opt/sun/n1gc/bin を追加して、n1sh コマンドにアクセスできるようにします。
詳細は、管理サーバーの useradd のマニュアルページを参照してください。
1 つ以上のロールを付けて N1 System Manager にユーザーを追加します。
# n1sh -r SecurityAdmin create user user role role[,role...] |
-r オプションをつけると、この手順を行うのに必要な SecurityAdmin ロールを使用して、n1sh コマンドを実行できます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「create user」を参照してください。add user コマンドを使用し、あとでロールを追加することもできます。
管理サーバーのオペレーティングシステムから既存のユーザーアカウントを削除するには、スーパーユーザー (root) である必要があります。ユーザー管理の以降の作業は、この作業で使用したスーパーユーザーアカウントなどの、 SecurityAdmin ロールを持つユーザーが行う必要があります。
スーパーユーザーで、リモートシステムから管理サーバーにログインします。
$ ssh -l root management-server |
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
N1 System Manager からユーザーを削除します。
# n1sh -r SecurityAdmin delete user user |
-r オプションをつけると、この手順を行うのに必要な SecurityAdmin ロールを使用して、n1sh コマンドを実行できます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「delete user」を参照してください。
(省略可能) 管理サーバーの userdel コマンドを使用し、管理サーバーからユーザーアカウントを削除します。
ユーザーが N1 System Manager にログインするとき、そのユーザーに設定したデフォルトロールが自動で付与されます。
管理サーバーを再起動するか、N1 System Manager を再起動すると、root ユーザーのデフォルトロールが自動的に Admin に設定されます。root ユーザーのデフォルトロールを別のロールにすることもできますが、その割り当ては固定されません。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
ユーザーに追加されているロールを表示します。
N1-ok> show user user |
このコマンドを実行するには、SecurityAdmin ロールの権限が必要です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show user」を参照してください。
ユーザーのデフォルトロールを設定します。
N1-ok> set user user defaultrole defaultrole |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「set user」を参照してください。
root ユーザーのデフォルトロールを、SecurityAdmin ロールに設定する例を次に示します。
N1-ok> show user root 名前: root デフォルトロール: Admin ロール: SecurityAdmin, ReadOnly, Admin N1-ok> set user root defaultrole SecurityAdmin |
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
ユーザーのデフォルトロールを表示します。
N1-ok> show user user |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show user」を参照してください。
Admin デフォルトロールが設定された root ユーザーの例を次に示します。
N1-ok> show user root 名前: root デフォルトロール: Admin ロール: SecurityAdmin, ReadOnly, Admin |
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
ユーザーに 1 つまたは複数のロールを追加します。
N1-ok> add user user role role[,role...] |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「add user」を参照してください。show role all コマンドを使用すると、有効なすべてのロールを一覧表示できます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
ユーザーから 1 つまたは複数のロールを削除します。
N1-ok> remove user user role role[,role...] |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「remove user」を参照してください。show user user コマンドで、ユーザーに割り当てられているすべてのロールを一覧表示できます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
ユーザーに追加されているロールを一覧表示します。
N1-ok> show user user |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「show user」を参照してください。
現在 SecurityAdmin、ReadOnly、および Admin ロールを持つ root ユーザーの例を次に示します。
N1-ok> show user root 名前: root デフォルトロール: Admin ロール: SecurityAdmin, ReadOnly, Admin |