ここでは、ブラウザインタフェースを使用してサーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする手順を説明します。この説明のあとに、同じ操作をコマンド行で行う場合の例を示しています。
OS プロファイルのアンインストールは、サポートされていません。ただし、すでにプロビジョニングされているサーバーに別の OS プロファイルをロードすることによって、再プロビジョニングすることができます。
OS プロファイルを作成します。「OS プロファイルを作成する」を参照してください。
オペレーティングシステムプロファイルのロード先のサーバーに対する監視を無効にします。詳細は、「サーバーまたはサーバーグループの監視を無効にする」を参照してください。監視を無効にすると、インストール後に行われるサーバーの再起動に、エラー通知が生成されなくなります。
OS プロファイルをロードするのに十分なディスク領域があることを確認します。
Sun Fire X2100 サーバーまたは Sun Fire X2100 サーバーグループに Red Hat 4 OS プロファイルをロードする場合は、必要な bootnetworkdevice および networkdevice 属性値について例 3–13 を参照してください。
(省略可能) フラッシュアーカイブファイルを作成し、コピーします。「管理サーバーにフラッシュアーカイブをコピーする」を参照してください。
(省略可能) 管理サーバーに、インストール後処理スクリプトを作成、コピーします。手順 4 を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のブラウザインタフェースにアクセスする」を参照してください。
(省略可能) OS プロファイルを変更し、フラッシュアーカイブおよびインストール後処理スクリプトを使用するようにします。
N1-ok> set osprofile osprofile flar flar |
flar 属性値はフラッシュアーカイブファイルの名前と完全パスで、たとえば /jumpstart/Flash/archive1.flar のようになります。
N1-ok> add osprofile osprofile script script type type |
script 属性値は、スクリプトファイルのフルパスとファイル名です。例: /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1 のようになります。
type 属性は、インストール時にカスタムスクリプトを実行するタイミングを指定します。 type 属性の有効な値は次のとおりです。
pre – インストールの前にスクリプトを実行します (例: ドライバ)。
post – インストール後にスクリプトを実行します。
postnochroot – インストール後にスクリプトを実行します。ただし、スーパーユーザー (root) で実行する必要はありません。
OS プロファイルは、指定されたインストール後処理スクリプトおよびフラッシュアーカイブファイルを使用するよう変更されます。
次のいずれかの操作を行い、「サーバー」表、または「サーバーグループ」表を表示します。
「ショートカット」区画からサーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルアイコンをドラッグ & ドロップします。
「オペレーティングシステムプロファイルのロード」ウィザードが表示されます。
ウィザードの手順に従って操作を進めます。
ウィザードの左区画にある「ヘルプ」タブをクリックすると、入力フィールドに関する詳細な説明を見ることができます。
選択したサーバーに対する OS プロファイルのロードを開始するには、ウィザードの「完了」ボタンをクリックします。
ウィザードのウィンドウが閉じ、コマンド行区画にジョブ ID が表示されます。
「ジョブ」タブをクリックします。
ジョブの一覧表に、「OS のロード」ジョブに関する情報が表示されます。
「OS のロード」ジョブは、再起動するまで完了しません。
将来、サーバーを復元する必要がある場合に備えて、OS プロファイルのロードに使用したオプションの内容を保存しておいてください。
詳細は、「サーバーおよびサーバーグループ情報の変更」を参照してください。
次の例は、load コマンドを使用し、サーバーに Solaris OS プロファイルをインストールする方法を示しています。機能パラメータは、OS 監視機能がインストールされることを指定しています。詳細は、「基本管理機能と OS 監視機能の追加およびアップグレード」を参照してください。
N1-ok> load server 192.168.8.9 osprofile S10profile networktype static ip 192.168.18.19 feature osmonitor agentssh root/rootpassword |
Solaris プロファイルのインストールの場合、networktype 属性は static に設定する必要があります。 詳細は、表 3–4 および『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「load server」を参照してください。
show job コマンドを使用し、結果を表示します。
N1-ok> show job target=192.168.8.9 |
次の例は、load コマンドを使用し、サーバーグループに Solaris OS プロファイルをインストールする方法を示しています。
N1-ok> load group devgroup osprofile S10profile\ excludeserver=server1 networktype static ip 192.186.8.8-192.186.8.9 ジョブ 14 を開始しました。 |
Solaris プロファイルのインストールの場合、networktype 属性は static に設定する必要があります。 詳細は、表 3–4 および『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』の「load server」を参照してください。
次のコマンド例は、ジョブの結果を表示する方法を示しています。
N1-ok> show job 14 |
次の例は、load コマンドを使用し、サーバーに Linux OS プロファイルをインストールする方法を示しています。
N1-ok> load server 192.168.8.9 osprofile RH3profile\ bootip 192.168.8.9 networktype dhcp |
bootip 属性は、Linux プロファイルのインストールでのみ使用します。
次のコマンド例は、ジョブの結果を表示する方法を示しています。
N1-ok> show job target=192.168.8.9 |
networktype 属性を DHCP に設定すると、サーバーはプロビジョニングネットワークの IP アドレスの取得に DHCP を使用します。システムが再起動すると、追加されたすべての管理機能が無効になります。その場合は、set server agentip コマンドを使用して、サーバーのエージェント IP アドレスを変更します。詳細は、「サーバーのエージェント IP を変更する」を参照してください。
次の例は、load コマンドを使用し、サーバーグループに Linux OS プロファイルをインストールする方法を示しています。
N1-ok> load group devgroup osprofile RH3profile bootip 192.186.8.8-192.186.8.9 networktype dhcp ジョブ 15 を開始しました。 |
次のコマンド例は、ジョブの結果を表示する方法を示しています。
N1-ok> show job 15 |
networktype 属性を DHCP に設定すると、サーバーはプロビジョニングネットワークの IP アドレスの取得に DHCP を使用します。システムが再起動すると、追加されたすべての管理機能が無効になります。その場合は、set server agentip コマンドを使用して、サーバーのエージェント IP アドレスを変更します。詳細は、「サーバーのエージェント IP を変更する」を参照してください。
この例は、静的 IP ネットワーク構成を使用し、Sun Fire X2100 サーバーに Red Hat Enterprise Linux 4 OS プロファイルをロードする方法を示しています。
N1-ok> load server server1 osprofile RHEL4profile bootip 192.168.8.8 networktype static ip 192.168.8.8 bootnetworkdevice eth1 networkdevice eth1 |
この例は、DHCP ネットワーク構成を使用し、Sun Fire X2100 サーバーに Red Hat Enterprise Linux 4 OS プロファイルをロードする方法を示しています。
N1-ok> load server server34 osprofile rh4u1es-64-min bootip=10.0.101.34 networktype=dhcp bootnetworkdevice=eth1 networkdevice=eth1 |
値 bootnetworkdevice および networkdevice は、Sun Fire X2100 上の Red Hat Linux 4 でのみ必要です。
Solaris 10 x86 を Sun Fire X2100 サーバーへロードする場合は、最初にスクリプトをプロファイルに追加する必要があります。このスクリプトは、/etc/system への bge ドライバのロードを無効にするものです。
管理サーバーで Linux を実行している場合は、次のコマンドを使用してスクリプトをプロファイルに追加します。
N1-ok> add osprofile profile_name script /opt/sun/scs/data/allstart/scripts/solaris_bge_disable.sh type=post |
管理サーバーで Solaris OS を実行している場合は、次のコマンドを使用してスクリプトをプロファイルに追加します。
N1-ok> add osprofile profile_name script /opt/SUNWscs/data/allstart/scripts/solaris_bge_disable.sh type=post |
マシンのプロビジョニング中、サービスプロセッサにはアクセスできなくなります。
ロード時に bootnetmask または netmask パラメータの値が指定されない場合、ネットマスクは、n1smconfig ユーティリティーで指定されたプロビジョニングネットワークインタフェースにデフォルトで設定されます。『Sun N1 System Manager 1.2 インストールおよび構成ガイド』の「N1 System Manager システムを設定する」を参照してください。
配備に失敗した場合の、考えられる解決策については、「OS プロファイルの配備失敗」を参照してください。
リモート接続や OS リソースの監視、パッケージの配備、資産管理を行えるようにするには、各サーバーに OS 監視機能を追加する必要があります。「OS 監視機能を追加する」を参照してください。