Sun N1 System Manager ソフトウェアでの監視では、特定の管理対象オブジェクト内の特定の「属性」に対する変化を追跡することができます。管理対象のオブジェクトは、サーバーのハードウェア要素やオペレーティングシステム、ファイルシステム、ネットワークなどです。属性とは、監視対象の要素であり、これに関するデータが N1 System Manager ソフトウェアによって取得され配信されます。属性には、たとえば、待ち状態のプロセスの平均個数および使用メモリーの割合などがあります。属性の一覧は、「ハードウェアセンサー属性」 および 表 5–2 にあります。
ハードウェアの健全性属性。ハードウェア健全性の監視については、「ハードウェア健全性の監視」を参照してください。
OS リソース属性。OS の健全性監視についての詳細は、k「OS の健全性の監視」を参照してください。
ネットワーク接続 (到達可能性)ネットワークの到達可能性の監視については、「ネットワークの到達可能性監視」を参照してください。
サーバーの場合もサーバーグループの場合も、ハードウェアの健全性、オペレーティングシステムの健全性、およびネットワーク接続状態は、すべて管理サーバーによって監視されます。監視のための比較および検査はすべて N1 System Manager によって行われます。プロビジョニング可能なサーバーは、それ自身の健全性またはネットワーク到達可能性に関するデータのアクセスのみに使用されます。
監視は、監視対象の各サーバーまたは各サーバーグループの「イベント」伝送機能と接続されています。イベントは、属性に関係する特定の状態が発生すると生成されます。イベントおよびその発生タイミングについては、「イベントログエントリの管理」を参照してください。監視データは、ログファイルではなく N1 System Manager のデータベースにイベントとして格納されます。
サーバーに対する監視が有効な場合は、イベントのたびに、そのイベントに関する通知が N1 System Manager から送信されます。サーバーに対する監視が無効の場合、そのサーバーに対する監視イベントは生成されません。ライフサイクルイベントは、監視が無効でも引き続き生成されます。ライフサイクルイベントには、サーバー検出、サーバー変更や削除、サーバーグループ作成などがあります。この種のイベントの通知を要求していた場合は、監視が無効でも引き続きそのイベントの通知を受けることができます。
データの取得に使用される SNMPエージェントは、N1 System Manager ソフトウェアで提供されます。管理サーバーの N1 System Manager が Solaris OS で実行されている場合、このエージェントは Sun Management Center 3.5 ソフトウェアの SNMP エージェントに基づきます。管理サーバーの N1 System Manager が Linux で実行されている場合、このエージェントは Sun Management Center 3.6 Linux SNMP エージェントに基づきます。エージェントは、N1 System Manager による管理対象のサーバーにオペレーティングシステムを配備すると配備されます。N1 System Manager は、しきい値を超えた場合に SNMP エージェントで生成されるトラップを受動的に待ち受けます。SNMP エージェントで生成されたトラップが失われた場合、N1 System Manager はバックアップとして、ポーリングによる監視も行います。アクセス可能性監視とステータス監視です。アクセス可能性監視により、N1 System Manager が OS エージェントにアクセスできることが保証されます。ステータス監視では、SNMP エージェントの現在のステータスを定期的に取得し、ステータスが「良好」ではない場合に報告します。
監視機能のためのエージェントのデフォルト SNMP ポートはポート 161 です。このリリースでは、デフォルト以外のポート番号への変更がサポートされていません。