Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド

監視の有効化と無効化

オペレーティングシステムがプロビジョニング可能なサーバーに配備され、OS 監視機能がインストールされていないと、プロビジョニング可能なサーバーの監視対象ファイルシステムおよび OS の健全性データを利用できません。

サーバーに OS 監視機能がインストールされると、デフォルトで監視が有効になります。サーバーへの OS 監視機能のインストールについての詳細は、「監視のサポート」を参照してください。

監視を有効にしたり無効化にするは、set server monitored コマンドを使用します。「監視の有効化と無効化」を参照してください。サーバー、またはグループ内のすべてのサーバーに OS 監視機能がインストールされていない場合は、set server monitored コマンドを使用しても、サーバーまたはサーバーグループの「ハードウェア監視」だけが有効になります。

次の図は、「サーバーの詳細」ページの一部を示しています。サーバーは電源がオンの状態であり、OS がインストール済みで、基本管理機能と OS 監視機能がサポートされています。このサーバーの監視が有効です。

この図は、「サーバーの詳細」ページの一部を示しています。監視は有効と表示され、基本管理機能と OS 監視機能が強調表示されています。

set server monitored コマンドを使用して監視を無効にしても、OS 監視機能で提供される監視サポートは削除されず、サーバーにインストールされたままになります。ただし、set server monitored コマンドで監視を無効にすると、ハードウェア健全性と OS 健全性の両方の監視が無効になります。

Procedureサーバーまたはサーバーグループを監視する

ここでは、コマンド行を使用して、サーバーまたはサーバーグループのハードウェア健全性とオペレーティングシステム健全性の監視を有効にする手順を説明します。サーバーまたはサーバーグループに OS 監視機能がインストールされている場合、このコマンドによってハードウェア健全性と OS 健全性の両方の監視が有効になります。サーバーまたはサーバーグループに OS 監視機能がインストールされていない場合は、ハードウェア健全性の監視だけが有効になります。

始める前に

server という名前のサーバーで管理エージェント IP およびセキュリティー資格を有効にするには、管理機能を追加します (「監視のサポート」を参照) 。

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. set server コマンドを使用して、monitored 属性を true に設定します。


    N1-ok> set server server monitored true
    

    この手順の server は、監視するプロビジョニング可能なサーバーの名前です。

    • サーバーグループの場合は、set group コマンドを使用して、monitored 属性を true に設定します。


      N1-ok> set group group monitored true
      

      このコマンドは、指定された名前のグループのサーバーに対して実行されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「set group」を参照してください。この手順の group は、監視するプロビジョニング可能なサーバーのグループの名前です。

  3. サーバーの詳細を表示します。


    N1-ok> show server server
    
    • サーバーグループの場合は、サーバーグループの詳細を表示し、グループ内の各サーバーに対して監視が有効になっていることを確認します。


      N1-ok> show group group
      

    詳細な監視情報が表示されます。表示される情報は、ハードウェア健全性、OS 健全性、およびネットワークの到達可能性です。OS 健全性監視のしきい値も表示されます。監視しきい値については、「監視しきい値」で説明しています。

Procedureサーバーまたはサーバーグループの監視を無効にする

ここでは、コマンド行を使用して、サーバーまたはサーバーグループのハードウェア健全性とオペレーティングシステム健全性の監視を無効にする手順を説明します。OS 監視機能が追加されている場合、このコマンドによってハードウェア健全性と OS 健全性の両方の監視が無効になります。

保守作業を行う場合は、ハードウェアコンポーネントの監視を無効にして、イベントが生成されないようにすることができます。

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. set server コマンドを使用して、monitored 属性を false に設定します。


    N1-ok> set server server monitored false
    

    この例の server は、監視を停止するプロビジョニング可能なサーバーの名前です。このコマンドを実行すると、指定したサーバーの監視が無効になります。サーバーの監視を無効にすると、そのサーバーに関する属性のしきい値違反があっても、イベントは生成されません。

    • サーバーグループの場合は、set group コマンドを使用して、monitored 属性を false に設定します。


      N1-ok> set group group monitored false
      

      このコマンドは、指定された名前のグループのサーバーに対して実行されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「set group」を参照してください。この手順の group は、監視を無効にするプロビジョニング可能なサーバーのグループの名前です。

  3. サーバーの詳細を表示します。


    N1-ok> show server server
    

    監視が無効であることが出力に示されます。

    特定の OS 健全性の属性の値を監視する必要がない場合は、その属性に対するしきい値重要度を無効にすることができます。この場合、他の OS 健全性の属性は引き続き監視することができます。これで、不要なアラームを防ぐことができます。例 5–6 に、この作業の方法が示されています。しきい値の全般的な情報については、「監視しきい値」を参照してください。OS 健全性の監視機能は削除することもできます。「OS 監視機能を削除する」を参照してください。

    • サーバーグループの場合は、サーバーグループの詳細を表示し、グループ内のすべてのサーバーに対して監視が無効になっていることを確認します。


      N1-ok> show group group
      

監視のデフォルト状態

Sun N1 System Manager における、検出されたサーバーおよび初期化されたオペレーティングシステム用の監視のデフォルトのステータスは次のとおりです。

ハードウェア監視のデフォルトのステータス

デフォルトでは、サーバーまたはその他のハードウェアが検出されると、そのサーバーまたはハードウェアの監視が有効になります。サーバーを監視するには、そのサーバーが検出されていて、正しく N1 System Manager に登録されている必要があります。このプロセスは、「サーバーの検出」で説明しています。デフォルトでは、すべての管理対象サーバーに対して、ハードウェアセンサーの監視が有効になります。サーバーが削除され、再検出された場合は、そのサーバーに関する、監視のためのすべての状態が失われます。これは、サーバーを削除したときにそのサーバーに対して監視が有効であったかどうかに関係ありません。デフォルトでは、サーバーが再び検出されると、監視は true に設定されます。サーバーの検出の詳細は、「新しいサーバーを検出する」を参照してください。

OS 健全性監視のデフォルトステータス

デフォルトは無効です。プロビジョニング可能なサーバーに OS が正しくプロビジョニングされ、N1 System Manager 管理機能がサポートされると (add server feature コマンドを agentip 付けて実行)、OS 健全性の監視が有効になります。OS のプロビジョニングは、N1 System Manager または、N1 System Manager 以外での OS インストールで行うことができます。

特定の OS 健全性の属性の値を監視する必要がない場合は、その属性に対するしきい値重要度を無効にすることができます。この場合、他の OS 健全性の属性は引き続き監視することができます。これで、不要なアラームを防ぐことができます。例 5–6 に、この方法が示されています。しきい値の全般的な情報については、「監視しきい値」を参照してください。

ネットワーク到達可能性監視のデフォルトのステータス

デフォルトでは、プロビジョニング可能なサーバーの管理インタフェースが検出されると、そのインタフェースの監視が有効になります。デフォルトでは、管理機能が追加されると、他のインタフェースの監視も有効になります。