Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド

イベント通知の設定

N1 System Manager には、N1 System Manager 内でイベントが発生したとき、あるいはプロビジョニング可能なサーバーで特定のイベントが発生したときに電子メールまたは SNMP によるイベント通知を送信する機能があります。必要とされるさまざまな状況に応じたイベント通知規則を作成することができます。イベントのデフォルト通知の設定は、インストール時に n1smconfig ユーティリティーを使用して行います。N1 System Manager のインストールと設定についての詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 インストールおよび構成ガイド』「N1 System Manager システムの設定」を参照してください。

コマンド行で、追加のイベント通知を作成できます。発生する、または発生する可能性のあるイベントに基づく、イベント「通知規則」を作成するには、create notification コマンドを使用します。項目を使用してイベント通知を作成してください。

SNMP トラップを使用してイベント通知を設定するには、 /opt/sun/n1gc/etc/SUN-N1SM-TRAP-MIB.mib にある SNMP MIB を使用します。SNMP MIB に関する詳細は、「MIB の監視」を参照してください。

イベントの種類ごとに、通知規則を使用し、電子メールまたは SNMP を通信媒体として特定の送信先にイベント発生通知を送信することができます。たとえば、管理サーバーによって新しいプロビジョニング可能なサーバーが検出されるたびに、イベントが発生したことを示すメッセージをポケットベルで受け取るようにする通知規則を作成できます。


create notification notification destination destination topic topic 
type type [description description]

このコマンド構文で使用されている用語についての詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「create notification」を参照してください。

N1 System Manager のインストールと設定中に、SMTP サーバーがイベント通知を使用するよう設定することができます。『Sun N1 System Manager 1.2 インストールおよび構成ガイド』「N1 System Manager システムの設定」を参照してください。

イベント通知の表示と変更

イベント通知の詳細を表示および変更するには、show notification および set notification コマンドを使用します。構文およびパラメータの詳細は、N1–ok コマンド行で help show notification または help set notification と入力してください。

Procedureイベント通知を一覧表示する

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力します。


    N1-ok> show notification all
    

    読み取り権限をもつイベント通知が表示されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「show notification」を参照してください。

Procedureイベント通知の詳細を表示する

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力します。


    N1-ok> show notification notification
    

    指定したイベント通知の詳細が表示されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「show notification」を参照してください。


例 5–15 イベント通知の詳細の表示

この例は、通知の詳細を表示するための show notification コマンドの使用方法を示しています。


N1-ok> show notification notif33
名前:        notif33
イベントトピック:  EReport.Physical.ThresholdExceeded
通知のタイプ:    Email
送信先:       nobody@sun.com
状態:        有効

Procedureイベント通知を変更する

ここでは、イベント通知の名前や説明、あるいは送信先を変更する手順を説明します。

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力します。


    N1-ok> set notification notification name name description description
     destination destination
    

    指定したイベント通知属性が、指定した新しい値に変更されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「set notification」を参照してください。


例 5–16 イベント通知名の変更

この例は、set notification コマンドを name オプションを付けて使用し、通知名を notif22 から notif23 に変更する方法を示しています。


N1-ok> set notification notif22 name notif23

イベント通知の作成、テスト、および削除

create notification または delete notification コマンドを使用すると、イベント通知を作成および削除できます。

start notification コマンドに test キーワードを付けて使用すると、イベント通知をテストできます。

構文およびパラメータの詳細は、N1–ok コマンド行で help create notification または help delete notification と入力してください。

Procedureイベント通知を作成、テストする

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力します。


    N1-ok> create notification notification topic topic
    type type destination destination
    

    イベント通知が作成されて有効になります。詳細および有効な項目については、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「create notification」を参照してください。

  3. 次のコマンドを入力します。


    N1-ok> start notification notification test
    

    テスト用の通知メッセージが送信されます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「start notification」を参照してください。


例 5–17 電子メール通知の作成

この例は、サーバーグループが作成されたときに電子メールで送信されるイベント通知を作成する方法を示しています。『Sun N1 System Manager 1.2 インストールおよび構成ガイド』「N1 System Manager システムの設定」の説明に従って n1smconfig ユーティリティーを使用し、SMTP メールサーバーをあらかじめ設定しておく必要があります。

このイベント通知名を notif2 、送信先の電子メールアドレスを nobody@sun.com とします。


N1-ok> create notification notif2 destination nobody@sun.com
Lifecycle.Logical.CreateGroup type email

イベント通知が作成されたことを確認するには、show notification コマンドを使用できます。


N1-ok> show notification
名前      イベントトピック                                  送信先              状態
notif2  EReport.Physical.ThresholdExceeded        nobody@sun.com   有効 

テスト用に仮のグループを作成すると、イベントを起動できます。


N1-ok> create group test

通知の作成に成功すると、電子メールが送信されます。作成されなかった場合は、次のエラーメッセージが表示されます。


Notification test failed.

SMTP サーバーが正しく設定され、到達可能かどうか、および通知規則で使用している電子メールアドレスが有効かどうかを確認してください。



例 5–18 SNMP 通知の作成

この例は、物理しきい値を超えた場合に SNMP で送信するイベント通知を作成する方法を示しています。イベント通知名を notif3、送信先の SNMP アドレスを sun.com とします。


N1-ok> create notification notif3 destination sun.com
topic EReport.Physical.ThresholdExceeded type snmp

イベント通知が作成されたことを確認するには、show notification コマンドを使用できます。


N1-ok> show notification
名前      イベントトピック                                  送信先       状態
notif3  EReport.Physical.ThresholdExceeded        sun.com   有効

show notification コマンドに通知属性値を付けて使用すると、表示するイベント通知を指定できます。


N1-ok> show notification notif3
名前      イベントトピック                                  送信先       状態
notif3  EReport.Physical.ThresholdExceeded        sun.com   有効

Procedureイベント通知を削除する

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力します。


    N1-ok> delete notification notification
    

    イベント通知が削除されます。

イベント通知の有効化と無効化

デフォルトでは、イベント通知は作成された時点で有効になります。無効になっていたイベント通知を有効にするには、start notification コマンドを使用します。構文およびパラメータの詳細は、N1–ok コマンド行で help start notification と入力してください。

Procedureイベント通知を有効にする

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力します。


    N1-ok> start notification notification
    

    イベント通知が有効になります。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「start notification」を参照してください。

Procedureイベント通知を無効にする

手順
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 次のコマンドを入力します。


    N1-ok> stop notification notification
    

    イベント通知が無効になります。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.2 コマンド行レファレンスマニュアル』「stop notification」を参照してください。