Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド

ProcedureSolaris 9 OS SPARC パッチサーバーを使用して Solaris 9 OS ディストリビューションにパッチを適用する

ここでは、N1 System Manager 内の Solaris 9 OS ディストリビューションにパッチを適用する手順を説明します。この説明の各手順は、プロビジョニング可能なサーバーおよび管理サーバーで実行する必要があります。2 つの端末ウィンドウを開いて各手順を実行することをお勧めします。この手順では、まずプロビジョニング可能なサーバーにパッチを適用し、そのあとディストリビューションにパッチを適用します。

始める前に
手順
  1. Solaris 9 OS SPARC マシンをセットアップし、パッチを適用します。

    1. スーパーユーザーで Solaris 9 マシンにログインします。


      % su
      password:password
      
    2. Solaris 9 マシンをシングルユーザーモードで再起動します。


      # reboot -- -s
      
    3. シングルユーザーモードでパッチディレクトリに移動します。


      # cd /patch
      
    4. パッチをインストールします。


      # patchadd -M . 117171-17
      # patchadd -M . 117175-02
      # patchadd -M . 113318–20
      

      ヒント –

      マルチユーザーモードに戻るには、Control+D キーを押します。


  2. 管理サーバーにコピーしたディストリビューションにパッチを適用します。

    1. スーパーユーザーで Solaris 9 マシンにログインします。


      % su
      password:password
      
    2. 管理サーバーをマウントします。


      # mount -o rw management-server-IP:/js/DISTRO_ID /mnt
      
    3. 次のいずれかの操作を行いパッチをインストールします。

      • Solaris OS x86 ソフトウェアディストリビューションにパッチを適用する場合は、次のコマンドを入力します。


        # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117172-17
        # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117468-02
        
      • Solaris OS SPARC ソフトウェアディストリビューションにパッチを適用する場合は、次のコマンドを入力します。


        # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117171-17
        # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117175-02
        # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 113318-20
        

        注 –

        最初のパッチのインストールでは、部分エラーが発生します。このエラーは無視してください。


    4. 管理サーバーをマウント解除します。


      # unmount /mnt
      
  3. 管理サーバーで NFS を再起動します。

    1. /etc/exports ファイルを編集します。


      # vi /etc/exports
      
    2. /js *(rw,no_root_squash)/js *(ro,no_root_squash) に変更します。

    3. NFS を再起動します。


      # /etc/init.d/nfs restart
      

      NFS が再起動します。

      これで、Solaris 9 OS SPARC ディストリビューションを対象のサーバーに配備する準備ができました。

  4. Solaris 9 OS x86 ディストリビューションを修正します。

    1. /js/<distro_id>/Solaris_9/Tools/Boot/boot/solaris に移動します。


      # cd /js/<distro_id>/Solaris_9/Tools/Boot/boot/solaris
      
    2. bootenv.rc リンクを作成し直します。


      # ln -s ../../tmp/root/boot/solaris/bootenv.rc .
      

      これで、Solaris 9 OS x86 ディストリビューションを対象のサーバーに配備する準備ができました。

注意事項

別のディストリビューションにパッチを適用する場合は、 /patch/117172-17 ディレクトリをいったん削除して、unzip 117172-17.zip コマンドを使ってディレクトリを作成し直さなければならないことがあります。最初のディストリビューションへのパッチ適用時に、patchadd コマンドによって、ディレクトリに変更が加えられるため、次の patchadd コマンドの実行で問題が生じます。