ここでは、N1 System Manager 内の Solaris 9 OS ディストリビューションにパッチを適用する手順を説明します。この説明の各手順は、プロビジョニング可能なサーバーおよび管理サーバーで実行する必要があります。2 つの端末ウィンドウを開いて各手順を実行することをお勧めします。この手順では、まずプロビジョニング可能なサーバーにパッチを適用し、そのあとディストリビューションにパッチを適用します。
管理サーバーに Solaris 9 OS ディストリビューションを作成します。「CD または DVD から OS ディストリビューションをコピーする」 または 「ISO ファイルから OS ディストリビューションをコピーする」を参照してください。OS ディストリビューションの ID を表示するには、show os os-name と入力します。この番号は、説明の中では DISTRO_ID としています。
管理サーバーではないマシンに Solaris 9 OS SPARC プラットフォーム版をインストールします。「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。
Solaris 9 SPARC パッチサーバーに /patch ディレクトリを作成します。
Solaris OS x86 ディストリビューションでは、Solaris 9 OS x86 パッチサーバーの /patch ディレクトリに次のパッチをダウンロードして展開します。117172-17 および 117468-02。パッチは、http://sunsolve.sun.com にあります。
Solaris OS SPARC ディストリビューションでは、Solaris 9 OS x86 パッチサーバーの /patch ディレクトリに次のパッチをダウンロードして展開します。117171-17、117175-02、および 113318-20。これらのパッチは、 http://sunsolve.sun.com で入手できます。
Solaris 9 OS SPARC マシンをセットアップし、パッチを適用します。
管理サーバーにコピーしたディストリビューションにパッチを適用します。
スーパーユーザーで Solaris 9 マシンにログインします。
% su password:password |
管理サーバーをマウントします。
# mount -o rw management-server-IP:/js/DISTRO_ID /mnt |
次のいずれかの操作を行いパッチをインストールします。
Solaris OS x86 ソフトウェアディストリビューションにパッチを適用する場合は、次のコマンドを入力します。
# patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117172-17 # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117468-02 |
Solaris OS SPARC ソフトウェアディストリビューションにパッチを適用する場合は、次のコマンドを入力します。
# patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117171-17 # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 117175-02 # patchadd -C /mnt/Solaris_9/Tools/Boot/ -M /patch 113318-20 |
最初のパッチのインストールでは、部分エラーが発生します。このエラーは無視してください。
管理サーバーをマウント解除します。
# unmount /mnt |
管理サーバーで NFS を再起動します。
Solaris 9 OS x86 ディストリビューションを修正します。
別のディストリビューションにパッチを適用する場合は、 /patch/117172-17 ディレクトリをいったん削除して、unzip 117172-17.zip コマンドを使ってディレクトリを作成し直さなければならないことがあります。最初のディストリビューションへのパッチ適用時に、patchadd コマンドによって、ディレクトリに変更が加えられるため、次の patchadd コマンドの実行で問題が生じます。