Sun N1 System Manager 1.2 管理ガイド

OS アップデートの作成の失敗

新しい OS アップデートを作成する場合に指定する名前は、一意である必要があります。同様に、作成される OS アップデートも 1 つしか存在しないものである必要があります。すなわち、各 OS アップデートのファイル名に加えて、内部パッケージ名、バージョン、リリース、ファイル名の組み合わせも同じく一意である必要があります。

たとえば、test1.rpm test1 という名前の RPM のソースである場合、test2 という名前の別の OS アップデートを、test1.rpm という同じファイル名にすることができません。名前に関する問題を回避するために、OS アップデートの名前は、プロビジョニング可能なサーバーの別の既存のパッケージの内部パッケージ名と同じ名前にしないようにしてください。

OS アップデートを作成する場合は、admin ファイルの値を指定できます。Solaris OS アップデートパッケージでは、デフォルトの admin ファイルは /opt/sun/n1gc/etc/admin にあります。


mail=
   instance=unique
   partial=nocheck
   runlevel=nocheck
   idepend=nocheck
   rdepend=nocheck
   space=quit
   setuid=nocheck
   conflict=nocheck
   action=nocheck
   basedir=default
   authentication=nocheck

adminfile を使用して OS アップデートをインストールする場合は、パッケージのファイル名がパッケージの名前と一致していることを確認してください。ファイル名がパッケージ名と一致しない状態で adminfile を使用して OS アップデートをインストールすると、アンインストールできなくなります。「OS アップデートのアンインストールの失敗」を参照してください。

N1 System Manager で Solaris パッケージの配備に使用されるデフォルトの admin ファイルの設定は、instance=unique です。パッケージの重複でエラーを報告させる場合は、admin ファイルの設定を instance=quit に変更します。このように変更すると、重複したパッケージが検出された場合に、「アップデートのロード」ジョブの結果にエラーが表示されるようになります。

admin ファイルのパラメータ設定の詳細は、admin(4) のマニュアルページを参照してください。Solaris システムで、root ユーザーとして man -s4 admin と入力すると、マニュアルページを表示できます。

Solaris パッケージには、応答ファイルが必要な場合もあります。OS アップデートを作成するときに、admin ファイルおよび response ファイルを指定する方法については、「OS アップデートをコピーする」を参照してください。