N1 System Manager を使用して管理対象サーバーのラックを管理する方法には、次の 2 通りがあります。
コマンド行を使用する方法。デフォルトは n1sh シェルを使用する方法で、N1–ok> プロンプトを使用します。
ブラウザインタフェースを使用する方法。コマンド行の機能の一部を使用できる Web ベースのユーザーインタフェースがあります。ブラウザインタフェースには、コマンド行区画があり、n1sh シェルも含まれています。
この章の内容は次のとおりです。
N1 System Manager には、n1sh コマンドを使用してアクセスできます。デフォルトは n1sh シェルを使用する方法で、N1–ok> プロンプトを使用します。シェルモードにはタブ補完機能があり、この機能を使ってすべてのコマンドオプションの説明を参照することができます。詳細は、n1sh のマニュアルページを参照してください。管理サーバーのコンソールから man n1sh と入力します。n1sh のマニュアルページを表示するために、n1sh シェルを起動する必要はありません。
n1sh コマンドには、これ以外にも、管理コマンドを実行する 2 つの方法があります。n1sh -e オプション (すなわち、 UNIX® コマンドモード) では、UNIX シェルから一度に 1 つずつ管理コマンドを実行できます。 n1sh -f オプションでは、実行する管理コマンドからなるカスタムスクリプトを指定できます。詳細は、n1sh のマニュアルページを参照してください。管理サーバーのコンソールから man n1sh と入力します。n1sh のマニュアルページを表示するために、n1sh シェルを起動する必要はありません。
コマンド行の構文、キーワード、特殊文字、および一般的な構文については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「コマンド行インタフェースのヒント」を参照してください。
ここでは、リモートシステムから有効なユーザーとして、N1 System Manager コマンド行 (n1sh シェル) にアクセスする手順を説明します。管理サーバーでコマンド行に直接アクセスすることもできます。
管理サーバーの設定時、スーパーユーザー (root) アカウントが作成され、システムデフォルトロール (Admin、ReadOnly、および SecurityAdmin) のすべてが付与されます。スーパーユーザー以外の有効なユーザーとしてログインする場合は、「N1 System Manager ユーザーを追加する」を参照してください。
リモートシステムから管理サーバーにログインします。
$ ssh -l user-name management-server |
user-name は有効な N1 System Manager ユーザーで、management-server は管理サーバーのホスト名または IP アドレスです。
パスワードの入力が求められます。
ユーザーアカウントのパスワードを入力します。
N1–ok> プロンプトが表示され、ログイン時にロールを指定する -r オプションを使用していないかぎり、デフォルトの N1 System Manager のロールでログインが受け付けられます。
N1–ok> プロンプトが表示されない場合は、次のコマンドを入力してコマンド行にアクセスします。
# /opt/sun/n1gc/bin/n1sh [-r role-name] |
通常、スーパーユーザー (root) のユーザーアカウントのログイン名は、 n1sh シェルに自動的にログインするように設定されていません。
(省略可能) ユーザーアカウントに異なる N1 System Manager のロールが割り当てられている場合、ほかのロールに切り換えるには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> set session role role |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「set session」を参照してください。
割り当てられたロールによって、N1 System Manager の特定の機能へのアクセスに影響する場合があります。デフォルトでは、N1 System Manager へのログインは、デフォルトロールで受け付けられます。
ロールについての詳細は、「ロールの管理」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
現在のセッションロールを表示します。
N1-ok> show session |
複数のロールを持っている場合は、特定の権限を必要とする作業を行うためにロールを切り換えることができます。
ロールと権限の詳細は、「ロールの管理」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
別のセッションロールに切り換えます。
N1-ok> set session role role |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「set session」を参照してください。
次のコマンドを入力して N1 System Manager のコマンド行を終了します。
N1-ok> exit |
n1sh シェルが終了します。
ここでは、ファイルに保存した N1 System Manager コマンドのカスタムスクリプトを実行する手順を説明します。コマンドごとにリターンコードが返されます。また、コメント用の文字 (#) を行頭に指定してその行の文字が無視されるようにすることもできます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
管理サーバー上のデフォルトのログインシェルが n1sh シェルの場合は、この設定を変更する必要があります。設定を変更しないと、 n1sh コマンドを実行してスクリプトオプションを使用することはできません。
N1 System Manager コマンドを含むカスタムスクリプトを実行します。
# /opt/sun/n1gc/bin/n1sh -f filename |
filename は、カスタムスクリプトファイルへの絶対パスです。
n1sh-f コマンドを使って実行可能な n1sh スクリプトファイルの例を次に示します。
# n1sh custom script show group all create group RACK1 create group RACK2 create group RACK3 create group RACK4 create group RACK5 add group RACK1 server SERVER1 add group RACK1 server SERVER2 add group RACK2 server SERVER3 add group RACK2 server SERVER4 add group RACK3 server SERVER5 add group RACK3 server SERVER6 add group RACK4 server SERVER7 add group RACK4 server SERVER8 add group RACK4 server SERVER9 add group RACK4 server SERVER10 add group RACK5 server SERVER11 add group RACK5 server SERVER12 show group all
N1 System Manager には、コマンド行の機能の一部を使用できる Web ベースのユーザーインタフェースがあります。このブラウザインタフェースには、コマンド行区画があり、n1sh シェルも含まれています。ブラウザインタフェースを使用して管理作業を行うと、対応するコマンドがコマンド行区画に表示されます。コマンド行区画は、シェルモードのときの n1sh コマンドと同じ機能を提供します。
ここでは、Sun Web Console を使用して N1 System Manager ブラウザインタフェースにログインする手順を説明します。
管理サーバーの設定時、スーパーユーザー (root) アカウントが作成され、システムデフォルトロール (Admin、ReadOnly、および SecurityAdmin) のすべてが付与されます。スーパーユーザー以外の有効なユーザーとしてログインする場合は、「N1 System Manager ユーザーを追加する」を参照してください。
サポートされているブラウザは次のとおりです。
MozillaTM 1.5 以降 (Solaris 版、Linux 版、または Microsoft Windows 版)
Internet Explorer 6 以降 (Microsoft Windows 版)
Mozilla Firefox 1.5 以降 (Linux 版または Microsoft Windows 版)
Netscape Navigator 7.1 以降 (Linux 版または Microsoft Windows 版)
N1 System Manager ブラウザインタフェースのユーザー補助機能には、画像および表の説明、キーボードによるナビゲーション、ツールチップなどがあります。
コマンド行区画の N1-ok> プロンプトにカーソルがあるときに矢印キーを使用すると、直前に入力されたコマンドや履歴内の次のコマンドを順番に表示できます。コマンド行区画の先頭にカーソルを移動するには、Shift+Tab キーを押してから、上矢印キーを押します。ブラウザインタフェースのコマンド行区画から別の場所にフォーカスを移すには、Shift+Tab キーを 2 回押します。
ほとんどの画面で、右上のヘルプボタンをクリックすると、その画面の説明を見ることができます。入力フィールドの下や、関連するチェックボックス、ラジオボタン、およびテキスト入力フィールドの下にも、短いヘルプテキストが表示されます。
管理サーバー上で、次の URL から Sun Web Console にログインします。
http://management-server |
management-server は管理サーバーのホスト名または IP アドレスです。
ブラウザが自動的に URL https://management-server :6789 にリダイレクトされ、Sun Web Console のログインページが表示されます。
N1 System Manager のユーザー名とパスワードを使用し、Sun Web Console にログインします。
Sun Web Console の開始ページが表示されます。
Sun N1 System Manager のリンクをクリックして Sun N1 System Manager ブラウザインタフェースを起動します。
ブラウザインタフェースが表示され、デフォルトの N1 System Manager のロールでログインが受け付けられます。ブラウザインタフェースの概要については、『Sun N1 System Manager 1.3 の概要』の「N1 System Manager へのアクセス」を参照してください。
(省略可能) ユーザーアカウントに別の N1 System Manager のロールが割り当てられていて、そのロールに切り換えるには、コマンド行区画で次のコマンドを入力します。
N1-ok> set session role role |
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「set session」を参照してください。