この章では、N1 System Manager を使用して Windows OS をデータセンター全体の管理対象サーバーにインストールする方法について説明します。Solaris と Linux の各オペレーティングシステムについては、第 2 章「UNIX オペレーティングシステムのプロビジョニング」を参照してください。ディスクレスクライアントの作業については、第 4 章「ディスクレスクライアントの作業」を参照してください。
N1 System Manager では Windows オペレーティングシステムをプロビジョニングできますが、この製品には Windows 用の OS 監視機能または更新機能はありません。
Windows OS のプロビジョニングプロセスでは、Windows のリモートインストールサービス (RIS) 技術を使用して Windows システムがプロビジョニングされます。RIS には、RIS サーバーで実行する独立した設定ルーチンがあります。RIS は、ネットワークブートを介してアクセス可能なメンテナンスおよび障害追跡ツールを統合する、集中管理された位置を提供します。RIS は、ネットワーク管理者がベースオペレーティングシステムを簡単にインストールしたり、障害が発生したシステムを交換できるようにしたりします。RIS については、Microsoft の RIS に関するドキュメントを参照してください。
この章では、次の項目について説明します。
企業全体で Windows のインストールを管理する大まかな手順を次に示します。
Windows ディストリビューションを含むように Windows RIS サーバーを設定します。『Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き』の「Windows Remote Installation Service サーバーの設定」を参照してください。
適切な Windows OS のファイルを RIS サーバーにコピーします。「Windows RIS サーバーで Windows イメージを設定する」を参照してください。
RIS サーバーのディストリビューションを N1 System Manager にリンクします。「Windows OS ディストリビューションを作成する」を参照してください。
必要な場合は、OS プロファイルを変更します。たとえば、プロダクトキーを追加するには、OS プロファイルを変更する必要があります。
プロビジョニングするサーバーが N1 System Manager で認識されていることを確認します。『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 4 章「管理可能なサーバーの検出」を参照してください。
N1 System Manager で GUID を管理対象サーバー名にリンクします。次のコマンドを使用します。
N1-ok> set server server-name guid="guid-value" |
ここで GUID の形式は XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXX 、たとえば 5D607F6A-AF48-4003–AFA8–69E019A4496F です。
Sun Fire V20z システムが複数ある場合は、GUID が重複しないように変更する必要がある場合があります。詳細は、Sun サポートにお問い合わせください。
Windows OS プロファイルを管理対象サーバーにインストールします。「管理対象サーバーへの Windows OS のインストール」を参照してください。
ジョブが完了したことを「ジョブ」表で確認します。
Windows RIS サーバーには、次のいずれかのオペレーティングシステムがインストールされている必要があります。
Windows 2003 Server Enterprise Edition、Service Pack 1 (32 ビット版のみ)
Windows 2003 Server Standard Edition、Service Pack 1 (32 ビット版のみ)
次のオペレーティングシステムをプロビジョニングできます。
Windows 2003 Standard/Enterprise/Web Edition 32 ビット版
Windows 2003 Standard/Enterprise Edition 64 ビット版
Windows 2000 Advanced Server Edition、Service Pack 3 (以降)
Windows 2000 Server Edition、Service Pack 3 (以降)
Windows オペレーティングシステムは、次のターゲットプラットフォームにプロビジョニングできます。
Sun Fire X4100 および X4200
Sun Fire 2100
Sun Fire V20z および V40z
OS プロファイルを管理対象サーバーにインストールするには、その前に Windows OS リリースを構成するファイルを RIS サーバーにコピーし、管理サーバーからリンクする必要があります。
管理者アカウントまたは管理者権限を持つアカウントで Windows RIS サーバーにログオンします。
risetup.exe ユーティリティーを使用して Windows ディストリビューションを CD またはネットワーク共有から RIS サーバーにコピーします。
RIS サーバーで、-add オプションを指定して RiSetup.exe ユーティリティーを使用します。
RIS イメージを作成するときは、risetup ウィザードで「Keep the old existing OSC files」オプションを選択したことを確認してください。
Windows ディストリビューションを RIS サーバーにコピーするときに、適切な Windows ドライバが自動的にコピーされます。ほかのドライバをディストリビューションに追加するには、ドライバを RIS サーバーのスクリプトディレクトリにコピーします。
RIS イメージの作成には MSDN Combo CD を使用しないでください。Microsoft サポート技術情報 300556 (英語版) で説明されているエラーメッセージが表示されます。この問題を解決するには、作成される OS イメージのリテールバージョンを使用してください。
サービスパックが統合された Windows ディストリビューションの RIS イメージを作成するには、次の文書で説明されている手順に従います。
Windows 2000 の最新のサービスパックの入手方法については、Microsoft サポート技術情報 260910を参照してください。
RIS イメージを作成するサービスパックをダウンロードするときは、Windows Service Pack の高速インストールとネットワークインストールから、「ネットワークインストール」オプションを選択します。Windows 2000 Service Pack 3 のダウンロードプロセスについては、http://www.microsoft.com/Windows2000/downloads/servicepacks/sp3/download.aspxを参照してください。OS のほかのバージョンのサービスパックについても、同様のダウンロードページが Microsoft のサイトにあります。
サービスパックを含む RIS イメージの作成方法については、 Windows 2000 Server Edition Service Pack 3 インストールと導入ガイドを参照してください。OS のほかのバージョンのサービスパックについても、同様のマニュアルが Microsoft のサイトにあります。
(省略可能) 英語版以外の Windows OS をプロビジョニングするには、RIS サーバーでイメージを設定するときに追加の設定が必要です。
基本的に RIS サーバーでは、English パスにファイルがあるとみなされます。この問題を解決するには、ほかの言語のファイルを English パスにコピーしてください。
ここでは、コマンド行を使用して Windows OS ディストリビューションを管理サーバーから Windows RIS サーバーにリンクする手順を示します。
この作業はブラウザインタフェースから実行できません。
ディストリビューションを追加すると、デフォルトでは、同じ名前で OS プロファイルが作成されます。このプロファイルは、「タスクへのショートカット」区画の OS プロファイル一覧に表示されます。
Windows RIS サーバーをインストールし、構成します。
『Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き』の「Windows Remote Installation Service サーバーの設定」を参照してください。
CD またはネットワーク共有から RIS サーバーに、Windows ディストリビューションをコピーします。
「Windows RIS サーバーで Windows イメージを設定する」を参照してください。
RIS サーバー上のディストリビューションを N1 System Manager にリンクします。
N1 System Manager のコマンド行で次のコマンドを入力します。
N1-ok> create os os-name type windows languageedition language version version arch arch rissourcepath path-to-RIS-distribution |
条件:
os-name は、ディストリビューションを RIS サーバーに追加したときに定義した名前です。os-name は、一意である必要があり、また数字、文字、および一部の特殊文字を含むことができます。次の特殊記号は使用できません。コンマ、アスタリスク、一重引用符、二重引用符、括弧、疑問符、等号、復帰改行。
type windows では、OS の種類を Windows に指定しています。
language では、別の言語と文字セットでエンコードされた Web ページやその他の内容の表示をサポートする言語を指定します。有効な値の一覧については、CLI のタブ補完機能を使用してください。
version では、Windows のバージョンを指定しています。有効な値の最新の一覧については、CLI のタブ補完機能を使用してください。有効な値は以下のとおりです。
2000AS - Windows 2000 Advanced Server
2000SS - Windows 2000 Standard Server
2003EE - Windows 2003 Enterprise Edition
2003SE - Windows 2003 Standard Edition
2003WE - Windows 2003 Web Edition
2003SESP1 – Windows 2003 Standard Edition Service Pack 1
2003EESP1 – Windows 2003 Enterprise Edition Service Pack 1
arch は、インストールするシステムのアーキテクチャです。有効な値は、amd64 および i386 です。
rissourcepath は省略可能です。指定する場合は、RIS サーバー上のディストリビューションのフルパスを指定します。
プロファイル名が os-name の OS プロファイルが作成されます。
N1-ok> create os win2003EE type windows languageedition English version 2003EE arch i386 rissourcepath j: |
OS ディストリビューションの作成時にデフォルトの OS プロファイルが自動的に作成されます。デフォルトのプロファイルは、通常は、コマンド行を使用して、特定のハードウェアと構成パラメータに合わせてカスタマイズする必要があります。既存の OS プロファイルの変更については、「OS プロファイルを変更する」を参照してください。
ここでは、コマンド行インタフェースから OS プロファイルを作成する手順を示します。ブラウザインタフェースから OS プロファイルを作成するには、システムダッシュボードの「タスクへのショートカット」区画の OS プロファイル一覧の下にある「新規」ボタンをクリックします。
新しい OS プロファイルを作成するには、OS ディストリビューションが管理サーバーで認識される必要があります。
使用可能な OS プロファイルの一覧を表示するには、N1–ok プロンプトで show osprofile all コマンドを入力します。
ブラウザインタフェースで使用可能なプロファイルの一覧を表示するには、システムダッシュボードの「タスクへのショートカット」区画の OS プロファイル一覧の下にある「編集」ボタンをクリックします。
OS プロファイルを作成するには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> create osprofile osprofile-name os os-name rootpassword rootpassword fullname fullname organizationname organization-name productkey productkey [Optional-Windows-Attributes] |
条件:
fullname は、引用符で囲んだフルネームです。
organizationame は、引用符で囲んだ組織名です。
os は、インストールする OS ディストリビューションの名前です。
osprofile は、OS プロファイルの名前です。OS プロファイルの名前は、一意である必要があり、100 文字以内の数字、文字、および一部の特殊文字を含めることができます。次の特殊記号は使用できません。コンマ、アスタリスク、一重引用符、二重引用符、括弧、疑問符、等号、復帰改行。
productkey は、一意の Windows のインストールごとのプロダクトキーです。プロダクトキーは、オペレーティングシステムの CD-ROM のパッケージに記載されています。プロダクトキーは次の形式になっています。11111-11111-11111-1111-11111
プロダクトキーは、OS を管理対象サーバーにインストールするときに、load server コマンドまたは load group コマンドで設定することもできます。
rootpassword では、インストール後にサーバーで使用する root パスワードを指定します。パスワードをコマンド行に表示したくない場合は、疑問符 (?) を入力します。コマンドの実行後にパスワードを入力するプロンプトが表示されます。
Optional-Windows-Attributes では、言語、タイムゾーン、ライセンス情報、およびシステムに初めてログインするときに実行するスクリプトなど、さまざまな Windows 固有の詳細を指定できます。Windows の属性については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「create osprofile」の「OPTIONAL WINDOWS ATTRIBUTES」の項を参照してください。
次のコマンドでは、Windows 2003 Enterprise Edition ディストリビューションの OS プロファイルが作成され、ユーザーがパスワードを入力するプロンプトが表示されます。
N1-ok> create osprofile win2003EE os win2003EE rootpassword ? fullname "IamMe" organizationname "MyOrgPlace" productkey productkey description "win2003EE" licensingmode "perseat" licenseperserver 1 repartition true wtsallowconnection false wtsenable true wtslicensingmode perseat wtspermissionssetting all rootpassword: |
create osprofile コマンドが完了したら、次のコマンドで OS プロファイルに関する詳細情報を表示できます。
N1-ok> show osprofile win2003EE ID: 3 名前: win2003EE ディストリビューション: win2003EE 説明: win2003EE 使用中: false User's Full Name: Organization Name: 言語: タイムゾーン: Language Group: Firstloginscript: repartition: true targetpath: Windows oem driver path: Windows Licensing Mode: PerSeat Licenses Per Server: 1 Terminal Server Enable: true Terminal Server Allow connections: false Terminal Server Licensing mode: PerSeat Terminal Server Permissions Setting: All N1-ok> |
ここでは、Windows OS プロファイルに独特の変更方法を示します。OS プロファイルを管理対象サーバーにロードするときに Windows の情報を変更することもできます。
既存の Windows OS プロファイル内の情報を変更するには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> set osprofile osprofile-name [Optional-Windows-Attributes] |
Optional-Windows-Attributes は、OS プロファイルを作成するときと同じです。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「set osprofile」を参照してください。
既存の OS プロファイル属性を削除する。
N1-ok> remove osprofile osprofile-name [Optional-Windows-Attributes] |
Optional-Windows-Attributes は、OS プロファイルを作成するときと同じです。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「remove osprofile」を参照してください。
次の例では、既存の OS プロファイルにプロダクトキーを追加しています。プロダクトキーは、オペレーティングシステムの CD-ROM のパッケージに記載されています。プロダクトキーの追加は、Windows OS をインストールするときによく行う変更です。
N1-ok> set osprofile win2003EE productkey BVVVV-99PMV-HH9Z9-BDY9Z-896Z9 |
セキュリティー上の理由より、プロダクトキーの実際の値は、コマンド行インタフェースに表示されません。
管理対象サーバーに OS をインストールするには、選択したサーバーに OS プロファイルをロードします。
ここでは、コマンド行インタフェースから OS プロファイルをロードする手順を示します。ブラウザインタフェースのシステムダッシュボードから OS プロファイルをロードするには、「タスクへのショートカット」区画から「すべてのサーバー」表のサーバー名まで OS プロファイルをドラッグするか、サーバーを選択し、「OS プロファイルのロード」アクションを選択します。
OS プロファイルをアンインストールすることはできません。ただし、すでにプロビジョニングされているサーバーに OS プロファイルをロードすることによって、再プロビジョニングすることができます。ウィザードに設定されているインストールオプションは、N1 System Managerでは管理されません。
OS プロファイルを作成します。「OS プロファイルを作成する」を参照してください。
/mnt マウントポイントの外にすべてのファイルシステムを移動します。
管理対象サーバーに Windows OS プロファイルをロードするには、load server コマンドを使用します。
load server server[,server...] osprofile osprofile networktype networktype [ip ip] [windows-installation-attributes] |
Windows インストール用の属性は次のとおりです。
gateway gateway – インストールしたサーバーに割り当てられるゲートウェイです。
manualnetboot manualnetboot – 手動のネットブートを有効にするかどうかを指定します。手動のネットブートを有効にすると、ネットブート処理を制御できます。ネットブート処理は、サーバーに OS をプロビジョニングするときに、ブートストラップ処理の一環として必要です。手動のネットブートは、OS ベースまたは手動で検出したサーバーに必要です。これらのシステムは、N1 System Manager で自動的にネットブートできません。有効な値は true および false (デフォルト) です。
netmask netmask – インストールしたサーバーに割り当てられるネットマスクです。
productkey productkey – OS プロファイルで指定されているプロダクトキーの値の代わりにこの値を使用します。
管理対象サーバーのグループに OS プロファイルをロードするには、load group コマンドを使用します。
(省略可能) OS プロファイルのロード時に手動のネットブートを有効にした場合は、管理対象サーバーを手動で起動します。
サーバーの手動ネットワーク起動を開始するには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> start server server netboot=true |
サーバーの電源が入り、ブート PROM が組み込まれている場合は、サーバーが起動します。構文については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「start server」を参照してください。
サーバーグループの手動ネットワーク起動を開始するには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> start group group netboot=true |
サーバーグループの電源が入り、ブート PROM が組み込まれている場合は、グループ内のサーバーが起動します。サーバーグループが大きいほど、ジョブの完了に時間がかかります。構文については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「start group」を参照してください。
OS のロードのジョブが完了したら、サーバーにログインできます。
次の例では、Windows 2003 Enterprise Edition ディストリビューションを含む OS プロファイルを管理対象サーバーにロードしています。
N1-ok> load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.20 \ networktype=dhcp productkey=? |
次の例では、ジョブのステータスを表示しています。
N1-ok> show job 11 ジョブ ID: 11 日時: 2006-03-16T13:29:30-0800 種類: OS のロード ステータス: 完了 (2006-03-16T14:07:27-0800) コマンド: load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.20 networktype=dhcp productkey=? 所有者: root エラー: 0 警告: 0 ステップ ID 種類 開始 完了 結果 1 ホスト取得 2006-03-16T13:29:31-0800 2006-03-16T13:29:31-0800 完了 2 Java の実行 2006-03-16T13:29:31-0800 2006-03-16T13:29:31-0800 完了 3 ホスト取得 2006-03-16T13:29:33-0800 2006-03-16T13:29:33-0800 完了 4 Java の実行 2006-03-16T13:29:33-0800 2006-03-16T14:07:26-0800 完了 結果 結果 1: サーバー: 10.5.130.32 ステータス: 0 メッセージ: OS プロファイル win2003EE を使用した OS の配備に成功しました。 |
次の例では、静的 IP アドレスを使用して 1 台のサーバーに Windows 2003 Enterprise Edition をロードするコマンドを示します。
N1-ok> load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.70 networktype=static ip=192.168.0.70 Job "27" started. |
次の例では、上記で開始したジョブの出力を示します。ジョブの最後のメッセージは、ジョブが正常に終了し、指定したとおりに静的 IP アドレスが割り当てられたことを示します。
N1-ok> show job 27 ジョブ ID: 27 日時: 2006-03-21T13:50:20-0800 種類: OS のロード ステータス: 完了 (2006-03-21T14:28:20-0800) コマンド: load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.70 networktype=static ip=192.168.0.70 所有者: root エラー: 0 警告: 0 ステップ ID 種類 開始 完了 結果 1 ホスト取得 2006-03-21T13:50:22-0800 2006-03-21T13:50:22-0800 完了 2 Java の実行 2006-03-21T13:50:22-0800 2006-03-21T13:50:22-0800 完了 3 ホスト取得 2006-03-21T13:50:24-0800 2006-03-21T13:50:24-0800 完了 4 Java の実行 2006-03-21T13:50:24-0800 2006-03-21T14:28:19-0800 完了 結果 結果 1: サーバー: 10.5.130.32 ステータス: 0 メッセージ: OS プロファイル win2003EE を使用した OS の配備に成功しました。 IP アドレス 192.168.0.70 が割り当てられました。 N1-ok> |
Windows OS をプロビジョニングするときに問題が発生する場合があります。
問題:管理サーバーの SSH エントリが古いために、基本管理機能のサポートのインストールに失敗することがあります。
対処方法:add server feature コマンドが失敗し、セキュリティー違反がないことが確実な場合は、次のいずれかを削除します。
/root/.ssh/known_hosts ファイル
/.ssh/known_hosts ファイル
上記のいずれかのファイル内で管理対象サーバーに対応するエントリ
ファイルまたはファイルエントリを削除したら、add server feature コマンドを再実行します。
障害追跡に関する情報と最適な方法については、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』の「OS Distributions and Deployment」を参照してください。
問題:Windows OS プロファイル内でプロダクトキーが定義されていないか、定義されているキーが間違っています。
対処方法:プロダクトキーは Windows OS の各リリースに固有です。正しいプロダクトキーが適用されるようにするには、OS プロファイルを変更してプロダクトキーを訂正するか、load server コマンドの productkey 属性を使用します。
問題:OS プロファイルのロード時に TFTP エラーが発生します。
対処方法:GUID が間違っている可能性があります。システムの GUID を確認するには、PXE (Pre-Boot eXecution Environment) を使用してシステムを起動します。
問題:インストール時にパーティションについて尋ねる Windows のメッセージが表示されます。
対処方法:以前に Linux または Solaris が管理対象サーバーにインストールされていた場合は、システムに Windows を初めてインストールしようとしたときにパーティションについて尋ねるメッセージが表示されます。この問題を解決するには、Windows をインストールする前にコンソールでパーティションを削除するか、ディスクの最初の部分を消去します。
問題:次のようなエラーメッセージで Windows OS のプロビジョニングに失敗します。
PXE-E55: ProxyDHCP service did not reply to request on port 4011 |
RIS サーバーに複数の IP アドレスがある場合は、最初の IP アドレスがプロビジョニングインタフェースであることを確認します。
インタフェースの順序を再設定するには、RIS サーバーで次の手順に従います。
「コントロールパネル」->「ネットワーク接続」を右クリックし、「ネットワーク接続」画面を開きます。
「ネットワーク接続」画面で、「詳細設定」->「詳細設定」をクリックします。
「詳細設定」画面で上下の矢印を使用してプロビジョニングインタフェースが一覧の先頭にあることを確認します。