PPP パス構成ファイル (/etc/opt/SUNWconn/ppp/ppp.conf) は、各リモートサーバーへアクセスするために使用するパスを定義します。各パスは、以下のようにキーワード dialup_path によって識別されます。
dialup_path ip_interface ipdptp0 remote_host miles-ppp request_ip_addr on inactivity_timeout 120 default_route . . |
PPP パス構成ファイルで使用する代表的なキーワードは、次のとおりです。
非同期 (ダイヤルアップ) パス定義の始まりを示します。
必須パラメータ。構成ファイル中の ifconfig セクションに定義されているポイントツーポイント (ipdptpn) IP インタフェースのいずれかとパスを関連付けます。
必須パラメータ。アクセス先のリモートサーバーを指定します。name には、任意の文字列を指定してください。
省略可能パラメータ。デフォルトの宛先として、送信経路をルーティングテーブルに追加します。
省略可能パラメータ。接続が自動的に切断されるまでの非活動秒数を指定します。
seconds には、任意の整数を指定してください。デフォルト値は、120 秒です。seconds 値がゼロに設定されている場合は、明示的に切断されるまで接続はオープン状態のままになります。
省略可能パラメータ。IP アドレスの動的割り当て機能をクライアント側のみで使用可能にします。state 値が on に設定されている場合は、クライアントはクライアントの IP アドレスをサーバーに対して要求します。サーバー側でもこの機能が構成され、使用可能になっている必要があります。
state には、on (使用可能) または off (使用不可) を指定してください。デフォルト値は off です。
send_authentication mode
省略可能パラメータ。サーバーからの認証要求にクライアントが応答するかどうかを指定します。
mode には、off (認証なし)、pap (PAP による認証)、chap (CHAP による認証)、または pap|chap (PAP と CHAP による認証) を指定してください。デフォルト値は off です。
send_pap_id pap_id
認証を要求したサーバーに対して送信する PAP 識別子を指定します。pap_id には、0 〜 255 文字の任意の文字列を指定してください
send_pap_passwd pap_passwd
認証を要求したサーバーに対して送信する PAP パスワードを指定します。pap_passwd には、0 〜 255 文字の任意の文字列を指定してください
send_chap_name chap_name
認証を要求したサーバーに対して送信する CHAP 名を指定します。chap_name には、1 〜 255 文字の任意の文字列を指定してください
chap_own_secret chap_secret
サーバーに対する応答としてチャレンジ値とともに使用する CHAP シークレットを指定します。chap_secret には、1 〜 255 文字の任意の文字列を指定してください。