次のような場合、スライスの有効化が適切です。
ソフトエラーの可能性が高い場合は、現在エラーの発生しているスライスを有効にすることによって回復を試みます。
障害の発生したディスクドライブを新しいディスクドライブと物理的に交換し、元のドライブと同じようにパーティションに再分割し、エラーの発生したスライスをメタデバイス内部で有効にします。
次のような場合、スライスを有効化できます。
DiskSuite が物理ドライブにアクセスできないとき。
たとえば、この原因としては、電源断やドライブケーブルが抜けかかっている場合が挙げられます。この場合、DiskSuite はスライスを「保守状態」にします。ドライブにアクセス可能であることを確認 (電源の復旧、ケーブルの再接続など) してから、メタデバイス内のスライスを有効にします。
物理ドライブに、ディスクに関連しない一時的な障害があると思われるとき。
「保守状態」にあるスライスを、単に有効にするだけで修復できることもあります。これで障害を修復できない場合には、ディスクドライブを物理的に交換してスライスを有効にするか、そのスライスをシステム上の他の使用可能なスライスで「メタ交換」する必要があります。
ドライブを物理的に交換する場合は、古いドライブと同じようにパーティション分割します。なお、ドライブが物理的に交換されて古いドライブと同じようにパーティション分割されたら、エラーの発生したスライスを有効にするための作業は、前述の最初の条件の場合と同じです。
交換されるドライブ上のホットスペアと状態データベースの複製を必ずチェックしてください。エラーとして示される状態データベースの複製は、ディスクを交換する前に削除し、スライスを有効にする前に追加 (サイズが同じであることを確認) してください。ホットスペアも同様に処置してください。