Solstice DiskSuite 4.2 ユーザーズガイド

スライスを有効にする

次のような場合、スライスの有効化が適切です。

次のような場合、スライスを有効化できます。

  1. DiskSuite が物理ドライブにアクセスできないとき。

    たとえば、この原因としては、電源断やドライブケーブルが抜けかかっている場合が挙げられます。この場合、DiskSuite はスライスを「保守状態」にします。ドライブにアクセス可能であることを確認 (電源の復旧、ケーブルの再接続など) してから、メタデバイス内のスライスを有効にします。

  2. 物理ドライブに、ディスクに関連しない一時的な障害があると思われるとき。

    「保守状態」にあるスライスを、単に有効にするだけで修復できることもあります。これで障害を修復できない場合には、ディスクドライブを物理的に交換してスライスを有効にするか、そのスライスをシステム上の他の使用可能なスライスで「メタ交換」する必要があります。

    ドライブを物理的に交換する場合は、古いドライブと同じようにパーティション分割します。なお、ドライブが物理的に交換されて古いドライブと同じようにパーティション分割されたら、エラーの発生したスライスを有効にするための作業は、前述の最初の条件の場合と同じです。


注 -

交換されるドライブ上のホットスペアと状態データベースの複製を必ずチェックしてください。エラーとして示される状態データベースの複製は、ディスクを交換する前に削除し、スライスを有効にする前に追加 (サイズが同じであることを確認) してください。ホットスペアも同様に処置してください。