Solstice DiskSuite 4.2.1 リファレンス

ストライプ方式メタデバイス

ストライプ方式メタデバイス (または単にストライプ) は、2 つ以上のスライスに渡ってデータを分散させるメタデバイスです。ストライプ方式では、2 つ以上のスライス上に同じサイズのセグメントを分散させて配置し、1 つの論理記憶ユニットを構成します。これらのセグメントはラウンドロビン (巡回的な) 方式でインタリーブされ、各スライスから交互に領域がメタデバイスに割り当てられます。


注 -

ストライプ方式メタデバイスを単にストライプと呼ぶこともありますが、ストライプ方式で連結されたメタデバイスの構成ブロックをストライプと呼ぶこともあります。「ストライプ化する」といった場合には、ディスクをチャンクに分割して、これらのチャンクを仮想デバイス (メタデバイス) に割り当てることによって、入出力要求を複数のディスクに分散させることを意味します。ストライプ化は、単純連結と同じように、RAID レベル 0 として分類されています。


ストライプ化も単純連結も複数のディスクスライスにデータを分散する方法ですが、ストライプ化の場合は、各ディスクスライスのチャンクに交互にデータを格納します。単純連結の場合は、1 つのディスクスライスが満杯になってから、次のディスクスライスに次のデータを格納します。

連結方式メタデバイスに対して順次入出力操作を行うと、DiskSuite は先頭スライスからすべてのブロックを読み取り、次のスライスからすべてのブロックを読み取り、という処理を繰り返します。

ストライプ方式メタデバイスに対して順次的な入出力操作を行うと、DiskSuite は先頭スライスからブロックセグメント単位 (飛び越しと呼ばれます) ですべてのブロックを読み取り、次のスライスのブロックセグメントからすべてのブロックを読み取り、という処理を繰り返します。

連結方式メタデバイスもストライプ方式メタデバイスも、すべての入出力は並列的に実行されます。