Solaris Resource Manager 1.2 のシステム管理

Solaris Resource Manager における 2n モード の Oracle

Oracle は 2n データベースの資源管理の実行方法を説明する格好の例です。2n モードの Oracle では、データベースに接続する各ユーザーに対して、「Oracle シャドウプロセス」という別のプロセスを生成します。このシャドウプロセスは、中央共有メモリー資源に接続して、データベースファイルに対して直接入出力処理を実行します。たとえ Oracle シャドウプロセスが setuid を設定した Oracle プロセスであっても、これらのプロセスは Solaris Resource Manager の別の l ノードには接続しません。これは、ログイン時に setuid() システムコールによって l ノードに接続しているため、ターゲットプログラムが setuid() を呼び出さない限り、setuid() プログラムの実行時に l ノードが変更されないからです。

次の図では、2n モードの Oracle が Solaris Resource Manager を使用する方法について説明します。

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