このマニュアルでは、Solaris Resource ManagerTM 製品について簡単に説明するとともに、Solaris Resource Manager をインストールする前にシステムにインストールしておく必要のあるパッチと、このリリースに関して判明しているバグ、確認済みの問題に関する情報、およびその他の関連マニュアルの内容に関する最新情報を提供します。また、AnswerBook2TM v1.4 文書サーバーについても説明しています。
この製品は、KU パッチ 105181-11 (またはそれ以降) をインストールした SPARCTM 版 SolarisTM 2.6 - 5/98、SPARC 版 Solaris 7 - 5/99 (またはそれ以降)、または SPARC 版 Solaris 8 を実行するシステム上で使用できます。
システムの必用条件とインストール手順については、『Solaris Resource Manager 1.3 のインストール』を参照してください。構成および管理については、『Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理』を参照してください。
「Solaris Resource Manager 1.3 Collection」は、製品 CD と docs.sun.com Web サイトで提供されています。
Solaris 8 よりも以前のオペレーティング環境を実行しているシステム上で現在 Solaris Resource Manager 製品を使用している場合、この CD では一部のソフトウェアに必要な修正機能が含まれていないものがあります。この場合は、次の条件を満たさない限り Solaris Resource Manager 1.3 CD をインストールしないでください。
オペレーティングシステムを Solaris 8 にアップグレードして、新規装備された資源キャップ強化デーモンを利用したい場合。
Solaris Resource Manager リリースで利用できる改訂マニュアル類を読み込みたい場合。Solaris Resource Manager 1.3 リリースではマニュアルに様々な改訂が施されており、現在使用中のオペレーティングシステムソフトウェアをアップグレードしなくても、最新版のドキュメントを参照することはできます。
詳細は、『Solaris Resource Manager 1.3 のインストール』を参照してください。
Solaris Resource Manager ソフトウェアツールは、仮想メモリー、CPU、その他主要なシステム資源を割り当て、制御し、ユーザー、グループ、アプリケーションがそれらの資源を利用できるようにします。個々のユーザーが使用できる資源の管理計画と個々のユーザーが許可されている資源の使用レベルに従って管理ポリシーを実現します。Solaris Resource Manager を使用することにより、サーバーを統合し、システム資源を十分に利用することができます。
Solaris Resource Manager 1.3 では、新規機能として資源キャップ強化デーモンが装備されています。この機能を使用するには、Solaris 8 オペレーティング環境が必要です。詳細は、『Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理』を参照してください。
Solaris Resource Manager は、SunTM のクラスタ化製品と高可用性製品をサポートします。Solaris Resource Manager と Sun Cluster を一緒に使用することにより、各サーバーで利用できるアプリケーション数を増やし、システム資源の使用効率を全体的に改善し、資源とアプリケーションの継続的な可用性を保証することで、相互に価値を高めています。
システムの必要条件とインストール手順については、『Solaris Resource Manager 1.3 のインストール』を参照してください。構成については、『Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理』を参照してください。
サポート、教育、およびコンサルティングの情報は、http://www.sun.com/service Web サイトを参照してください。
これらのパッチは、http://sunsolve.sun.com およびご購入先から入手することができます。
動的な再構成を Sun EnterpriseTM 3000、Sun Enterprise 3500、Sun Enterprise 4000、Sun Enterprise 4500、Sun Enterprise 5000、Sun Enterprise 5500、Sun Enterprise 6000、または Sun Enterprise 6500 システムにおいて行う予定がある場合は、3.2.22 版以上の CPU PROM で実行する必要があります。これよりも低いバージョンの CPU PROM でシステムが実行されている場合、103346-22 以降のパッチをダウンロードして、パッチの README ファイルの説明に従ってインストールしてください。Solaris Resource Manager 1.3 をインストールする前に、このパッチをシステムにインストールしておく必要があります。
Solaris 8 上で Solaris Resource Manager を実行する場合には、パッチ 108995.04 (またはそれ以降) をインストールしてください。このパッチがインストールされていなくても、資源キャッピングデーモンのパッケージをインストールする際には、インストールスクリプトにより自動的にシステムへインストールされます。
Solaris 7 上で Solaris Resource Manager を実行する場合には、パッチ 109256-01 をインストールしてください。このパッチによりバグ ID:4320903 を修正したもので、srmadm ユーティリティ で delta および maxusage などのパラメータに負の値を設定することができなくなります。これらのパラメータに不適切な値を設定すると、Solaris 7 にインストールされた Solaris Resource Manager は使用できなくなることがあります。
Solaris Resource Manager 1.2 を SPARC 版 Solaris 2.6 - 5/98 システムにインストールする前に、次のパッチをインストールしてください。
KU パッチ 105181-11 (またはそれ以降)。これには、Solaris 2.6 環境で Solaris Resource Manager を使用可能にするためのカーネル拡張機能が含まれています。
107945-01。これはバグ ID:4320903 を修正したもので、srmadm ユーティリティで delta および maxusage などに負の値を設定することをできなくします。これらのパラメータに不適切な値を設定すると、Solaris 2.6 にインストールされた、Solaris Resource Manager は使用できなくなることがあります。
108192-02。これはバグ ID:4191878 を修正したもので、ksh から srmuser ユーティリティが呼び出された場合に影響があります。srmuser が、処理をバックグラウンドで開始するのに使用された場合、cpu.usage と cpu.accrue l ノードの属性は更新されません。また、その結果これらの処理のスケジューリングが不適切に行われる場合があります。
106123-04 (またはそれ以降)。これは、Solaris 2.6 システムで SUNWsrmm パッケージに含まれる Solaris Resource Manager のマニュアルページを表示するのに必要です。
107122-01 (またはそれ以降)。これは、Solaris 2.6 システムで SUNWjesrm パッケージに含まれる Solaris Resource Manager の日本語マニュアルページを表示するのに必要です。
Solaris 7 - 5/99 リリースには、KU パッチ 106541-04 が組み込まれています。このパッチには、Solaris 7 環境で Solaris Resource Manager を使用できるようにする、カーネルの拡張機能が含まれています。使用しているリリースのパッチが将来更新された場合は、システムにこの更新版をインストールしてください。
man コマンドを使用して Solaris Resource Manager のマニュアルページを表示するには、下記のように MANPATH 環境変数に /usr/srm/man を追加します。
MANPATH=/usr/share/man:/usr/srm/man
各ユーザーの環境で MANPATH が設定されていない場合、man コマンドはデフォルトの /usr/share/man だけを検索します。MANPATH での指定順序が検索の順序となります。したがって /usr/share/man が最初に検索されます。要求したマニュアルページが見つかった場合、-a オプションを指定していない限り man コマンドは MANPATH の検索を終了します。
たとえば、man -a によって brk(2SRM) を検索するには、次のように入力します。
man -a brk |
Solaris オペレーティングシステムの基本マニュアルページ brk(2) を表示するには、次のように入力します。
man -s2 brk |
オンラインマニュアルページの利用方法の詳細は、man(1) のマニュアルページを参照してください。
Solaris オリジナルのマニュアルページが表示できない (バグ ID: 4208264)
Solaris 2.6 上において Solaris Resource Manager と同じ名前をもつ Solaris オリジナルのマニュアルページを表示するには、次のような指定をします。
% man brk.2 |
あるいは、英語版のマニュアルページ SUNWsrmm パッケージを pkgrm してから、次のように -s オプションを使用します。
% man -s 2 brk |
nolnode スクリプトを実行すると、サーバーの性能が大幅に低下する (Solaris 2.6 システムだけ) (バグ ID: 4191045)
l ノードを持たないユーザーがシステムにログインすると、システムは nolnode スクリプトを実行し、そのユーザー用の l ノードを作成します。l ノードを持たない多数のユーザーが同時にログインすると、l ノードの作成で競合状態になることがあります。l ノードを持たない多数のユーザーがログインしようとすることが予測される場合、システム管理者はそれらのユーザー用の l ノードを前もって作成しておいてください。スクリプトを使用して l ノードを作成する方法については、/usr/srm/unsupport/passwd_lnodes を参照してください。
limreport: {...} を使用した日付の構文でコアダンプが発生する (Solaris 2.6 システムだけ) (バグ ID: 4191121)
次の構文は使用しないでください。
limreport 'lastused > {1998111812:00}' '%s %f \n' lname cpu.usage
次の構文を使用してください。
limreport 'lastused > 1998/11/1812:00' '%s %f \n' lname cpu.usage
マルチプロセッサおよびシングルプロセッサシステムで、srmuser の制御下で起動したプロセスが正しくスケジュールされない (Solaris 2.6 システムだけ) (バグ ID: 4191878)
この問題は、ksh(1) を使用して srmuser(1SRM) とともにバックグラウンドでアプリケーションを起動したときに発生します。たとえば、userA が ksh を使用して、次のコマンドをバックグランドで実行した場合、userB は CPU を使用するとはみなされません。
# srmuser userB job & |
この問題を回避するには、sh(1) または csh(1) を使用するか、srmuser をフォアグラウンドで実行します。
# srmuser userB job |
limreport: limadm set -f で preserve の出力を利用できない (Solaris 2.6 システムだけ) (バグ ID: 4191130)
limreport コマンドの preserve オプションの出力では、属性がコンマで区切られます。これに対して、limadm set -f で入力する場合は、コロンである必要があります。
この問題を回避するには、次の例に示すように limreport の出力を sed 's/,/:/g にパイプ処理で渡してください。
# limreport 'lname=="u1"' - lname preserve | sed 's/,/:/g' | limadm set -f - |
limadm が日付属性を設定できない (Solaris 2.6 システムだけ) (バグ ID: 4191891)
この問題によって、製品の機能が影響を受けることはありません。
Solaris Resource Manager の壊れたデータベースが報告なしに無視されるか、上書きされる (Solaris 2.6 システムだけ) (バグ ID: 4193731)
システムパニックまたはハングの後 fsck の実行などで /var/srm/srmDB の l ノードデータベースファイルが上書きされた場合、Solaris Resource Manager は、root の l ノードで障害が発生しない限り、リブート中にデータベースの障害を検知することはありません。(Solaris Resource Manager は、1 ノードデータベースが削除されていたり途中でなくなっていたりしても検知できません。) 問題が検知されなかった場合、データベースを削除したり、ファイルサイズを 0 に切り詰めない限り、システムは壊れたデータベースをそのままにして報告なしにリブートします。そしてリブートの際に、デフォルトのファイルで報告なしに /var/srm/srmDB を上書きします。したがって、システムのコピーが破壊されたり、間違って削除されたりする場合に備えて、/var/srm/srmDB ファイルの最新コピーを常にバックアップしておく必要があります。このようにすれば、データベースの問題が原因となるダウンタイムは最小限に抑えられます。
Solaris Resource Manager が使用できない、あるいはデータベースが開けない場合には、システムが障害を検知したことが分かります。この場合でも、Solaris Resource Manager を使用する前に、壊れたデータベースを最新バージョンのバックアップで置換する必要があります。
liminfo -c で terminal.usage と terminal.accrue が動作しない (バグ ID: 4255564)
Solaris Resource Manager をインストールして初めてマシンをブートすると、l ノードデータベース /var/srm/srmDB が作成される直後であるため、limdaemon プログラムは terminal.usage と terminal.accrue の l ノード属性を更新しません。既存の l ノードデータベースファイルでシステムをリブートできない場合は、次の手順に従ってください。
スーパーユーザーになります。
現在実行されている limdaemon を終了します。
# /usr/srm/lib/limdaemon -k |
limdaemon を再実行します。
# /usr/srm/lib/limdaemon |
デーモンがルートの l ノードに接続される (バグ ID: 4189560)
srm をサポートするように、/etc/rc2 および /etc/rc3 を修正する必要がある (バグ ID: 4189582)
『Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理』の第 10 章「問題の解決」およびバグ ID 4189560 で、プロセス (特にシステムデーモン) が root の l ノードに接続して動作することが許可されている場合に発生する可能性がある問題について説明しています。上記のマニュアルでは、この問題を回避するために、すべてのシステム初期設定スクリプト内のデーモンプロセスを起動するコマンドに srmuser(1SRM) コマンドを追加するよう推奨しています。ただし、この方法では大量のファイルを編集する必要があるため、作業が大変で、後でシステムにパッチを組み込むことができなくなる可能性もあります。したがって、この解決方法を通常使用することは推奨できません。
Solaris Resource Manager 1.0 以降のリリースでは、/usr/srm/unsupport ディレクトリにある sbin_rc2 と sbin_rc3 というスクリプトを使用すると、この問題を部分的に解決できます
l ノードキャッシュが一杯になると、Solaris Resource Manager がパニックを起こす (バグ ID: 4192645)
カーネルには、動作中のユーザーごとに 1 つの l ノードが存在し、Solaris Resource Manager の初期化中に l ノードキャッシュが割り当てられます。このキャッシュのサイズは、設定可能なパラメータの SRMLnodes の値によって異なります。SRMLnodes のデフォルト値は、次の式で計算します。
SRMLnodes = nproc/ShareProcsPerUid + ShareLnodesExtra |
ShareProcsPerUid のデフォルト値は 4、ShareLnodesExtra のデフォルト値は 20 です。動作中のユーザー数が SRMLnodes の値を超えると、システムがパニックを起こします。
この問題を回避するには、SRMLnodes の値を大きくします。
これは Solaris 2.6 システムだけの問題です。ただし、SPARC 版 Solaris 2.6 システムにパッチ 107308-12 をインストールすれば、この問題を解決できます。Solaris 7 システムの場合、この問題は解決されています (CDE v1.3 build 19)。
現在のスケジューラの動作が変更されると、dtlogin と Xsun の間の通信に使用されるシグナルで競合状態が報告されます。このために、CDE セッションの終了後、dtlogin の再起動が妨げられる可能性があります。Solaris Resource Manager でこの問題を回避するには、dispadmin(1MSRM) を使用して時間を短く設定します。
現在の時間量を調べるには、次のように入力します。
# dispadmin -c SHR -g > /tmp/dispadmin.out |
/tmp/dispadmin.out は次のようになります。
# # (SHR) SRM スケジューラの設定 # Resolution=1000 # 分解能 Quantum=110 # すべてのプロセスに対する大域時間量 |
dispadmin.out を開いて、Quantum 値を 50 に変更し、次のコマンドで変更内容を有効にします。
# dispadmin -c SHR -s /tmp/dispadmin.out |
srmuser(1SRM) の最新のマニュアルは、「Solaris Resource Manager 1.3 Collection」の『Solaris Resource Manager 1.3 リファレンスマニュアル』にあります。
以下は、各パッチおよびパッケージ単位のおおよその必要ディスク容量です。単位は K バイトです(/var にインストールされるパッケージ関連のファイルは含んでいませ ん)。日本語版、英語版のすべてのパッケージをインストールするには、最低 / に 10M バイト、/usr に 45M バイト、/opt に 2M バイト以上の空きディスク容量を準備してください。
表 1-1 パッチで必要なディスク容量 (K バイト)
|
パッチ ID |
/ |
/usr |
/opt |
---|---|---|---|---|
Kernel パッチ |
105181-11 |
2165 |
8 |
-- |
SGML パッチ |
106123-04 |
-- |
1914 |
-- |
日本語 SGML パッチ |
107122-01 |
-- |
92 |
-- |
合計 |
|
2165 |
2014 |
|
表 1-2 パッケージで必要なディスク容量 (K バイト)
|
パッケージ名 |
/ |
/usr |
/opt |
---|---|---|---|---|
SRM システムパッケージ |
SUNWsrmr |
376 |
240 |
-- |
SUNWsrmb |
-- |
296 |
-- |
|
SUNWjesrr |
-- |
120 |
-- |
|
AnswerBook2 文書サーバー |
SUNWab2r |
72 |
-- |
-- |
SUNWab2s |
-- |
1440 |
-- |
|
SUNWab2u |
-- |
36448 |
-- |
|
SRM マニュアルページ |
SUNWsrmm |
-- |
400 |
-- |
SUNWjesrm |
-- |
408 |
-- |
|
SRM AnswerBook2 文書 (英語、日本語) |
SUNWsrma |
-- |
-- |
960 |
SUNWjsrma |
-- |
-- |
1040 |
|
合計 |
|
448 |
39352 |
2000 |
表 1-3 パッケージで必要なディスク容量 (K バイト)
|
パッケージ名 |
/ |
/usr |
/opt |
---|---|---|---|---|
SRM AnswerBook2 文書 (その他の言語) |
SUNWfsrma |
-- |
-- |
904 |
SUNWcsrma |
-- |
-- |
896 |
|
SUNWhsrma |
-- |
-- |
904 |
|
合計 |
|
|
|
2704 |
Solaris Resource Manager (SRM) でサポートされている日本語ロケールは ja (ECU) ロケールのみです。ja_JP.PCK や ja_JP.UTF-8 ロケールはサポートされていません。日本語版では、ユーザーインタフェース、オンラインマニュアルページ、および AnswerBook2 文書が日本語化されています。
Solaris 2.6 が動作するシステムで Solaris Resource Manager の文書を使用する場合は、製品の CD に含まれる AnswerBook2 バージョン 1.4 文書サーバーをインストールする必要があります。この バージョン 1.4 をインストールすることによって、「Solaris Resource Manager 1.3 Collection」に含まれる SGML 形式の文書を表示できるようになります。また、以前にインストールしたすべての AnswerBook コレクションも、引き続き表示できます。新しい文書サーバーは、Solaris 2.6 および Solaris 7 両方の文書セットに対応しています。
Solaris 7 - 5/99 リリースを実行している場合、オペレーティング環境には AnswerBook2 v1.4 Documentation Server が含まれています。新しいバージョンの改良点とバグの修正を反映させるには、Solaris Resource Manager CD から AnswerBook2 v1.4 Documentation Server をインストールしてください。
現在、AnswerBook2 文書サーバーがシステムにインストールされている場合は、製品 CD に含まれるバージョンをインストールする前に、その AnswerBook 文書サーバーを削除しなければなりません。既存の AnswerBook2 文書サーバーのアップグレードを参照してください。
文書サーバーをインストールしたら、 SolarisResourceManager_1.2/Solaris_2.6+/common/Docs/locale/C ディレクトリ内の AB2Server.HTML ファイルとオンラインヘルプを参照してください。AnswerBook2 文書サーバーの設定と文書の表示に関する情報が含まれています。
Solaris 2.6 システムに AnswerBook2 文書サーバーをインストールした場合は、以下の変更が適用されます。
/var のアクセス権が 0775 から 0755 に変更されます。
次の 3 つのディレクトリに対する属性が 0775 root other から 0755 bin bin に変更されます。
/usr/share/lib/sgml
/usr/share/lib/sgml/locale
/usr/share/lib/sgml/locale/C
通常、これらの変更によってシステムに問題が発生することはありません。問題がある場合は、ユーザーはアクセス権を元の設定に戻すことができます。
Solaris 7 リリースには、AnswerBook2 Documentation Server v1.4.1 が含まれています。Solaris Resource Manager CD に含まれている以前のバージョンで現在の AnswerBook 文書サーバーを上書きしないでください。
AnswerBook2 文書サーバー用の「ご使用にあたって」は、docs.sun.com の「Solaris 7 Release Documents Collection」にあります。
Solaris 8 リリースには、AnswerBook2 Documentation Server v1.4.2 が含まれています。Solaris Resource Manager CD に含まれている以前のバージョンで現在の AnswerBook 文書サーバーを上書きしないでください
AnswerBook2 文書サーバー用の「ご使用にあたって」は、docs.sun.com の「Solaris 8 Release Documents Collection」にあります。
ここでの説明は、Solaris Resource Manager 製品 CD 上の AnswerBook2 文書サーバーに適用されます。この文書サーバーは、Solaris 2.6 および Solaris 7 - 5/99 で使用してください。
AnswerBook2 ライブラリページや印刷への移動などの共通のページ移動機能は、アイコンではなく文字で表示されるようになりました。
AnswerBook2 コレクション (関連ブックの集合) を使用して、情報を検索または表示できます。コレクションレベルで情報にアクセスするには、ライブラリページのコレクションタイトルをクリックするか、ブックページの「検索範囲」のすぐ下に表示されているコレクションタイトルをクリックします。コレクション内で検索するには、「検索範囲」メニューから「現在のコレクション」を選択します。
Solaris 2.6 または Solaris 7 のオペレーティング環境で man コマンドで表示される ab2admin のマニュアルページは、AnswerBook2 v1.4 文書サーバーでは最新版ではありません。
最新の情報については、Web ブラウザで参照できる「AnswerBook2 Help Collection」に含まれている ab2admin のマニュアルページを参照してください。
オンラインヘルプの「文書サーバーの CGI プロセスとしての実行」の「CGI ベースの文書サーバーに変更するには」で説明している手順は、特定の環境によっては当てはまらない場合があります。
オンラインヘルプで説明しているように、Web サーバーごとに詳細は異なります。説明している手順で実行するには、Sun WebServerTM の設定を完全に理解し、自分のファイルと説明されているファイルとの違いを理解できる必要があります。
AnswerBook2 文書サーバーの構成が変更されていますが、この手順では以前のパスのままで説明しています。NetscapeTM Server と Sun WebServer の手順 3 に記載されたパス /Help/C/Help/books/Help は間違っています。
正しいパスは /Help/C/Help/books/AB2ADMIN です。
システムにすでに AnswerBook2 文書サーバーをインストールしてあり、新しいバージョンのサーバーソフトウェアをインストールしたい場合は、新しいサーバーソフトウェアをインストールする前に、既存のサーバーをシャットダウンしてシステムから削除します。次のコマンドを実行してください。
# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop # pkgrm SUNWab2r SUNWab2s SUNWab2u |
Solaris のオペレーティング環境では、iconv ユーティリティを使用して文字のコードセットを変換しています。英語以外のロケール (たとえばヨーロッパ言語やアジア言語など) のクライアントからの要求に対して AnswerBook2 文書サーバーが適切に対応できるようにするには、サーバーシステムに iconv パッケージをインストールする必要があります。これらの iconv パッケージは、AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアパッケージをインストールする前にインストールしなければなりません。
SUNWciu8 | UTF-8 用簡体字中国語 iconv モジュール |
SUNWhiu8 | UTF-8 用繁体字中国語 iconv モジュール |
SUNWjiu8 | UTF-8 用日本語 iconv モジュール |
SUNWjiu8j | UTF-8 用日本語 Java iconv モジュール |
SUNWtiu8 | UTF-8 用タイ語 iconv モジュール |
SUNWuiu8 | UTF-8 用汎用 iconv モジュール |
一部の iconv パッケージがインストールされていないと、SUNWab2u パッケージをインストールする時に「依存性」に関する警告メッセージが表示されます。また、このサーバーのライブラリページは適切に表示されません (コレクションタイトルが、ブックタイトルなしで、つながって表示される場合もあります)。また、Internal Server Plugin Error/TCL スクリプト例外エラーが発生する可能性があります。
対処方法としては、AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアパッケージをインストールする前に、iconv パッケージをインストールすることです。最初に AnswerBook2 パッケージをインストールすると、iconv パッケージをインストールした後で、AnswerBook2 パッケージを削除して、インストールし直す必要があります。
Solaris 2.6 と Solaris 7 の場合、iconv パッケージは Solaris Software CD で提供されます。iconv パッケージは開発者システムサポートクラスタの一部で、このクラスタは、ご使用のシステムにインストールされているシステムクラスタとは異なっている場合があります (たとえば、ご使用のシステムにエンドユーザーシステムサポートクラスタがインストールされている場合などです)。
pkgadd ユーティリティは、その子プロセスに環境変数を引き渡すことができません。したがって、AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアや文書コレクションをインストールした場合、インストール後のプロセスによって AnswerBook2 文書サーバーが C ロケールで起動されます。
対処方法:C 以外のロケールで AnswerBook2 文書サーバーを実行します。このためには、AnswerBook2 管理インタフェースを使用してサーバーを再起動します。次のコマンドを実行してください。
# /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o stop # /usr/lib/ab2/bin/ab2admin -o start |
pkgadd(1M) のマニュアルページでは、パッケージを再配置するには pkgadd ユーティリティで -R オプションを使用すると説明しています。AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアのインストール時にこのオプションを使用すると、期待する結果が得られません。
対処方法:デフォルト以外の場所に AnswerBook2 文書サーバーソフトウェアをインストールする場合は、次のような指定で pkgadd コマンドを実行してください。
# pkgadd -a none -d . SUNWab2u |
このように実行すると、ソフトウェアをインストールしたい場所を指定するよう、ユーティリティがプロンプトを表示します。
SUNWab2r と SUNWab2s パッケージの再配置は実行しないでください。
アジア言語 (韓国語、簡体字または繁体字中国語) 文書の場合、AnswerBook2 の印刷機能を使用できません。
対処方法:これらのロケールで AnswerBook2 文書を印刷する場合は、ブラウザの印刷機能を使用してください。
句読文字と予約語を組み合わせて検索しようとすると (たとえば in.ftpd または in.named など)、AnswerBook2 文書サーバーはユーザーが期待する文字列を検索できません。一致する文字列が存在しても、「No matches found」というメッセージが表示されます。
対処方法:「in」のような単語は検索エンジンに予約されているため、これらの単語を二重引用符で囲んで検索に指定する必要があります。たとえば、「in.ftpd」ではなく「"in.ftpd"」と指定して検索します。
Solaris 2.6 および Solaris 7 のオペレーティング環境において、コマンド行で /usr/dt/bin/answerbook2_admin を実行すると、ローカルの AnswerBook2 文書サーバーにある AnswerBook2 管理機能の URL が指定された状態で Web ブラウザが起動されます。CDE フロントパネルで「アプリケーション・マネージャ」=>「システム管理」=>「AnswerBook2 管理ツール」の順に選択しても、この機能にアクセスできます。
Solaris 2.6 オペレーティング環境を実行するシステムから、Solaris 7 または AnswerBook2 v1.4 文書サーバー用の管理機能にアクセスしようとすると (またはその逆)、エラーメッセージが表示されて異常終了します。次の表に、answerbook2_admin コマンドの (オペレーティング環境ごとの) バージョンと AnswerBook2 文書サーバーのバージョンとの関係を示します。
サーバーのバージョン |
Solaris 2.6 |
Solaris 7 |
---|---|---|
AB2 v1.0.1 (Solaris 2.6) |
正常に起動 |
エラー #2 |
AB2 v1.2 (Solaris 7 5/99) |
エラー #1 |
正常に起動 |
AB2 v1.4 (SRM CD) |
エラー #1 |
正常に起動 |
エラー #1: | 「The requested template or script "Ab2Admin" could not be found!」というメッセージが表示されます。 |
エラー #2: | 「Save As」ダイアログボックスが表示されます。 |
Solaris 2.6 オペレーティング環境で /usr/dt/bin/answerbook2_admin を実行し、AnswerBook2 文書サーバーが Solaris 2.6 バージョン (AnswerBook2 v1.0.1) であった場合、このコマンドは正常に実行されます。同様に、Solaris 7 オペレーティング環境でこのコマンドを実行し、AnswerBook2 文書サーバーがバージョン 1.2 またはバージョン 1.4 であった場合、エラーは発生しません。
対処方法:Solaris 2.6 サーバーの場合は、URL として http://localhost:8888/cgi-bin/admin/admin を入力します。Solaris 7 サーバーの場合は、URL として http://localhost:8888/ab2/@Ab2Admin と入力します。
Microsoft Internet Explorer ブラウザで検索を実行し、ページを表示しようとすると、目的のページは表示されますが、検索語が強調表示されないことがあります。
対処方法:ブラウザでそのページを再度読み込んでください。