Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理

accrue 属性

l ノードの accrue 属性は、資源使用量の合計に関する情報を格納するために使用します。たとえば、l ノードの cpu.accrue 属性には、グループ内のすべての l ノードの総使用量と現在の l ノードの総 CPU 使用量が含まれます。いずれかの l ノードの accrue 属性が更新されると、この変更は、 usage 属性に対する変更とともにこの l ノードの親から root l ノードにいたるまで反映されます。したがって、スケジューリングツリーの各レベルの総使用量は、その l ノードの総使用量とその子 (ある場合) の総使用量を合わせたものです。

たとえば、2 つの作業負荷 A と B があるシステムで、l ノード階層としては、ルートノードの下に l ノード A と B があり、このノード A と B の下に各ユーザーがいます。各ユーザーの CPU 使用量は、そのユーザーの l ノードにある使用量フィールドで知ることができますが、作業負荷 A のために使用された CPU の総使用量については、作業負荷 A の l ノードにある CPU 総使用量で知ることができます。

図 9-1 作業負荷の階層

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