Solaris Resource Manager は、システムの他の多くのソフトウェア構成要素と関連していますが、それらに代わるものではありません。
Bandwidth Allocator はさまざまな種類の資源を管理します。
Solaris Resource Manager はシステム管理とシステム監視の機能を備えていますが、これは SunTM Management Center でいう意味のシステム監視機能ではありません。
Solaris Resource Manager は本来の容量計画ツールでもありません。Solaris Resource Manager を使えば、管理者は簡単に容量の管理ができ、課金機能で作成された記録により使用量の傾向を分析できます。Solaris Resource Manager は従来の意味でいう容量計画は行いません。
Solaris Resource Manager はジョブスケジューラでもありません。ホストシステムでプロセスをどのように実行するかは制御しますが、いつどこで実行するかは制御しません。
Solaris Resource Manager は単一システムで動作するため、複数のクラスタメンバーの負荷バランスを調整する機構でもありません。しかし、Solaris Resource Manager を使えば、クラスタの各メンバーごとに作業負荷を効果的に管理できます。たとえば、高い可用度を持つクラスタのメンバーに障害があった場合、その作業の優先順位を予備メンバーで動作するバックグラウンドの作業負荷よりも高くすることができます。