Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理

多数または多様なユーザーへの対応

Solaris Resource Manager を使用すると、ユーザーは多数のシステムでの資源管理を簡単に行えます。そのような例として多種多様なユーザーにサービスを提供する教育機関があります。実際、Solaris Resource Manager は、University of Sydney と University of New South Wales によって開発された初期の CPU 資源スケジューラが基になっています。いろいろな作業負荷が混在している場合には、一定のユーザーを優先するように Solaris Resource Manager ソフトウェアを構成できます。たとえば、大きな証券会社のトレーダは、照会や計算を行うために高速アクセスが必要になることがあります。一方、他のシステムユーザーの作業負荷はもっと一定です。Solaris Resource Manager を使用してトレーダにその作業に応じた処理能力を与えれば、必要な応答性を得ることができます。