名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 使用例 | 属性 | 関連項目 | 注意事項
srmstat は、動作中の一番上のスケジューリンググループによる実際の CPU 使用率の統計情報を出力し、各ユーザーグループのシステムの割当率を示します。目標とした実際の作業率と、実効割当率とを比較できます。
srmstat の表のヘッダーには、Long-Term Target Usage (LTU) と Short-Term Target Usage (STU) があります。さまざまな理由から、ユーザーの現在の使用量と目標使用量との間に差が生じることがあります。目標使用量は、ユーザーの割当数と動作中のユーザー数に基づいて、ユーザーが権利を持つと Solaris Resource Manager が決定する使用量です。STU は、ユーザーの現在の使用量と LTU との差を少なくするために、Solaris Resource Manager がすぐに割り当てる量です。
この統計情報は、デフォルトで実際の CPU 使用率を示します。srmidle ユーザーが定義されている場合、使用されていない CPU は srmidle ユーザーが使用しているように表示されます。そうでない場合、System 行に表示されます。
引数なしで呼び出すと、srmstat は表を出力して終了します。
次に、コマンド行オプションを示します。
スケジューリンググループだけではなく、すべてのユーザーとグループを表に表示します。
連続モード。プロセスが強制終了されるまで、最新の表を出力します。各表は用紙送り文字で終了し、スリープ間隔で区切られます。
連続モード。繰り返しカウント n に到達するまで、あるいはプロセスが強制終了されるまで、最新の表を出力します。各表は用紙送り文字で終了し、スリープ間隔で区切られます。整数 n を指定すると、srmstat は n 回表を出力して終了します。
表示される比率の半減期を sec 秒に設定します (デフォルトは 4)。
統計情報は、実際の CPU 使用率ではなく、総使用コスト率 (スケジューリング率) を示します。異なる nice レベルで動作しているプロセスに割り当てられる CPU 使用量のコストは nice に従って計算され、さらに、コスト関数は CPU 使用量以外の要因を含む可能性もあるため、スケジューリング率は CPU 使用量とは異なります。使用されていない CPU は現在のチックごとコストで計算され、System 行に表示されます。srmidle ユーザーが定義されている場合、srmidle ユーザーが表示され、その l ノードに接続されている任意のプロセスが表示されます。
連続モードにおいて、表と表の間で sec 秒間だけスリープします (デフォルトは 4)。
スケジューリンググループではなく、ユーザーだけが表に表示されます。
表の「No.」欄には、グループに含まれる実際のユーザー数が表示されます。
srm(5SRM)
『Solaris Resource Manager 1.3 のシステム管理』
このマニュアルページは、SunOS 5.6、SunOS 5.7、および SunOS 5.8 に適用できます。