smpatch set コマンドでは、次のパラメータでアップデート管理環境を設定します。
patchpro.patchset 以外のパラメータは、Update Manager GUI で「ファイル」メニューから「設定」を選択し、適切な値を指定する方法でも変更できます。
patchpro.patchset – 使用するアップデートセットの名前。デフォルト名は current です。
「コレクションの表示」メニューからアップデートのセットを選択します。
patchpro.download.directory – ダウンロードしたアップデートの保存先ディレクトリのパス。このディレクトリからアップデートが適用されます。デフォルトのパスは /var/sadm/spool です。
patchpro.backout.directory – アップデート「バックアウトデータ」の保存先ディレクトリのパス。アップデートを削除すると、このディレクトリからもデータが取得されます。バックアウトデータはデフォルトで、パッケージのディレクトリ内に保存されます。
patchpro.patch.source – アップデートコレクションを指す URL。デフォルトの URL は Sun アップデートサーバー (https://getupdates.sun.com/solaris/) です。
patchpro.proxy.host – ネットワークプロキシのホスト名。デフォルトでは、インターネットへの直接接続が前提となっているため、ネットワークプロキシは指定されていません。
patchpro.proxy.port – ネットワークプロキシが使用するポート番号。デフォルトでは、インターネットへの直接接続が前提となっているため、ネットワークプロキシは指定されていません。デフォルトのポートは 8080 です。
patchpro.proxy.user – ネットワークプロキシが認証に使用するユーザー名。
patchpro.proxy.passwd – ネットワークプロキシが認証に使用するパスワード。
patchpro.install.types – アップデートを適用する際のポリシー。この値には、アップデート操作 (smpatch update) によって適用することが許可されている 0 または 1 つ以上のアップデートプロパティーが、コロンで区切られて一覧表示されます。
デフォルトでは、smpatch update コマンドによって、 standard、rebootafter、および reconfigafter プロパティーを持つアップデートが適用されます。「アップデート適用ポリシーのカスタマイズ」を参照してください。
Update Manager GUI では常に、standard プロパティーを持つアップデートが適用されます。このポリシーは変更できません。