この新機能により、従来、システムを再起動してシングルユーザーモードに切り換えなければならなかったアップデートを区別する必要がなくなり、すべてのアップデートをマルチユーザーモードでインストールできるようになります。
ライブアップグレードサポートを有効にするには、-b boot-env オプションを指定して、smpatch add、smpatch remove、または smpatch update コマンドを実行します (-b はブート環境、値 boot-env は特定のブート環境名)。コマンドは、次のような構文になります。
smpatch -add -b boot-env
指定したブート環境に、現在のブート環境がコピーされます。選択したアップデートが指定のブート環境に適用されます。指定のブート環境が有効になり、リブートすると、現在のブート環境ではなく、新しくアップデートされたブート環境が実行されます。
オプションを指定して smpatch コマンドを実行すると、都合の良い時間にシステムの再起動を促すメッセージがコマンド行に表示されます。
同じブート環境を指定して smpatch コマンドを再び実行すると、それ以前に実行したコマンドによる変更は無効になります。システムには最新の変更が適用されます。smpatch -update コマンドの場合は、完全なアップデートセットがインストールされるため、この問題は起こりません。