Sun Update Connection System 1.0.8 管理ガイド

Sun Update Connection プロキシ の利点

Sun Update Connection プロキシ を使用することにより、セキュリティー上の問題、システム分析、アップデートダウンロード性能に関する問題が解決します。

たとえば、クライアントシステムを Sun Update Connection プロキシ に接続してローカル管理すれば、クライアントシステムをインターネットに接続する必要がありません。さらに、これらのクライアントシステムを Update Manager ソフトウェアに登録する必要もありません。

別の例としては、このタイプのプロキシを使用することにより、アップデートに関連したパフォーマンスの問題が改善されます。Sun アップデートサーバーから各システムにアップデートやメタデータをダウンロードする代わりに、Sun Update Connection プロキシ にアップデートを 1 度だけダウンロードするだけで済みます。アップデートデータをこのサーバーに格納すれば、アップデートデータはインターネットではなく、イントラネット経由でシステムへ転送され、分析されます。

イントラネット上に Sun Update Connection System プロキシの連鎖を設定できます。プロキシの連鎖の最後のリンクは、Sun アップデートサーバーまたはアップデートのローカルコレクションに指定できます。このプロキシの連鎖を使用することにより、システムからの主要な Sun Update Connection プロキシ に対するアップデートのダウンロード要求は、連鎖内の別のプロキシに転送され、要求が実行されます。システムの主要な Sun Update Connection プロキシ がアップデートを検出できない場合は、連鎖内の次のプロキシに対して同じ要求を行い、そのプロキシにアップデートが保存されているかどうかを確認します。アップデートが見つかれば、システムにそのアップデートがダウンロードされます。アップデートが見つからない場合、アップデートが見つかるか、連鎖内の最後のプロキシに到達するまで、要求は連鎖内で次々と実行されます。

たとえば、Sun アップデートサーバーから直接アップデートを取得する Sun Update Connection プロキシ が社内に設置されていると仮定します。社内の各部署には、会社のプロキシからアップデートを取得する Sun Update Connection プロキシ が設置されています。

連鎖内の各 Sun Update Connection プロキシ には、ダウンロード要求に基づいて、連鎖内の別のプロキシで検出されたアップデートが保存されます。したがって、クライアントのプロキシ上で最初に見つからなかったアップデートは、まずその Sun Update Connection プロキシ にダウンロードおよび保存され、そのあとでクライアントシステムにダウンロードされます。プロキシの連鎖内には多数のシステムがあるため、システムを 1 つ進むごとに、クライアントシステムへのアップデートのダウンロードにかかる時間が長くなる場合があります。したがって、クライアントシステムで初めてダウンロードを要求すると、アップデートはインターネット経由でプロキシシステムにダウンロードされます。そのあとアップデートを要求すると、プロキシシステムからイントラネット経由でクライアントシステムへアップデートがダウンロードされます。