Sun Update Connection System 1.0.8 管理ガイド

アップデートの種類

「アップデート」とは、既存のソフトウェアの正しい実行を妨げている既存のファイルやディレクトリを置き換えたり更新したりする一連のファイルおよびディレクトリを指します。アップデートによって、システムに新しい機能が導入される場合もあります。このようなアップデートを、「機能アップデート」と呼びます。既存のソフトウェアは、アプリケーションバイナリインタフェース (ABI) に準拠する指定の「パッケージ」フォーマットに基づいています。

アップデートは、Update Manager アプリケーション、smpatch コマンドまたはpatchadd コマンドを使用して Solaris システム上で管理することができます。


注 –

システム上でアップデートを管理する際には、Update Manager GUI、smpatch コマンドおよび patchadd コマンドを同時に使用しないでください。Update Manager GUI の稼働中は、smpatchpatchadd で行なった変更内容が Update Manager で正しく反映されない場合があります。


署名付きアップデートと署名なしアップデート

「署名付きアップデート」とは、「デジタル署名」が適用されるアップデートを指します。検証済みのデジタル署名が付いたアップデートは、署名が適用されてからは変更されていません。署名付きアップデートのデジタル署名は、アップデートがシステムに「ダウンロード」されたあとに検証されます。

Solaris リリースのアップデートとパッチは、署名付きアップデートとしても、署名なしアップデートとしても利用できます。「署名なしアップデート」 にはデジタル署名は付いていません。

署名付きアップデートは、JavaTM アーカイブ形式 (JAR) ファイルに保存されており、Sun アップデートサーバーから入手できます。署名なしアップデートはディレクトリ形式で保存されており、同様に Sun アップデートサーバーから .zip ファイルとして入手できます。